果たして犬は本を読むのか

2020-06-16 17:06:11 | 日記
 お暑うございます。うちのダメ娘は、今日もお昼寝です。爺さんも、飼い主として申し訳ありません。寝てばかりじゃなくて、少しは勉強しろ!と言いたいとこです。

 果たして犬は本を読むのか? まず無理です。ただし、咬むことはあります。ダメ娘が、生後6月ころ、爺さんは、高村薫さんの小説新刊を寝っ転がって読んでいたところ、ちょっと油断の隙に、噛まれてしまいました。BOOKOFFに持っていけません。爺さんにとっては読みごたえのある高村薫さんも、ダメ娘にとっては噛みごたえの問題でした。高校生の頃、『赤尾の豆単』で単語を覚えてその端からそのページを破って食べる、、と言う話を聞いたことがありますが、まぁ、そのくらい受験勉強に励んで居れば、爺さんのその後の人生にも違った展開がありえたかもしれません。犬は、いくら食べてもダメでしょう。

 その、高村薫さん。爺さんよりは4っつ下。『黄金を抱いて翔べ』から、『マークスの山』、『照柿』『リヴィエラを撃て』と魅了されて、これまで読み続けてきた。
もっとも彼女の代表作とされる『晴子情話』3部作は文庫化されて読むことにしてるので『晴子』しか読んでない。作中、一つの舞台となる青森県津軽七里長浜は「みちのく津軽ジャーニーラン」で走りながら、この辺だなぁ、と想いを馳せたし、晴子さんの恋人らしき登場人物の名に”谷川雁”が出てきたり、ちょっとビックリ。高村さん、相当に”谷川雁”を読み込んでいらっしゃるようだし、ほぼ同世代の感覚を覚えるのです。

 2015年に、空海1200年を”追体験”し、『空海』が出版された。
 爺さん、高野山にはまだ行ったこともなく、山伏修行や四国の巡礼、真言密教の祈禱を映像で見るたびに、空海その人とその時代と現代はどうつながっているのだろう、、、との疑問を、薫さんが追いかけてくれた。その解説をできるわけでは当然ないのだが、ウルトラで夜を徹して走るとき夜空の星を仰ぎつつ、ふ~っとため息をつくのは、少しは空海さんが室戸岬の山中を駆け巡っていた時の境地を味わっているのではなかろうか。、、、と、薫さんの探索を読んで思うのであります。な、わけなかろうもん

 長崎のuさんが一人で島原半島一周ランをやったって、羨ましいなぁ! 唐比のハスも咲いてるようで、行きたいなぁ。まだ、動けません。涙!