ＮＨＫよ、思い上がるな！

相撲協会がらみで賭博問題があるのだが、それで名古屋場所の放映中止とはどういうことだ。
何を根拠に、中止に至ったのか全く理解に苦しむ。
放映反対の意見が６０％を超えたというデータもあるようだが、それがどうした！
だいたいどんな調査方法なのかその妥当性も充分説明されていないあいまいな数値であるし、反対が６０％を超えていようが、ＮＨＫは、淡々と相撲中継を放映する義務があると思うのだ。

今までＮＨＫは、相撲協会の清く美しい経営姿勢にうたれて放映していたわけでは決してあるまい。どろどろとした闇の世界との癒着は重々承知のうえでの長年の放映であったはずだ。ＮＨＫ職員の中にもさまざまな賭博に付き合い上かかわった者がいたろうし、それがあっても驚きはしない。そんなことはどうでもいいことなんだ。

ＮＨＫだけが清らかな側に立ち、相撲協会だけが唾棄すべき側に立っているかのような、まやかしのポーズを、ＮＨＫがとることに対して腹立たしさを感じるのだ。

期せずして、今夜の「クローズアップ現代」は、「ザ・コーヴ」上映をめぐる波紋と題した番組だったが・・・

見ていて、奇妙なことに、今回の大相撲放映中止を批判するかのような内容になっていたと思うのは私だけか。

大相撲中継は、究極のドキュメンタリーだ（勿論誇張して言っている）。

ドキュメンタリーは、冒頭にも書いたが、淡々と放映しなければならない。

「清濁併せ呑む」という言葉があるが、呑み干せよＮＨＫ！

ＮＨＫは立場上、呑み干すのが仕事なのではないか。

呑み干すものを自主規制などという欺瞞的な方法で選択するな！

ＮＨＫのアーカイブとしての使命、国民の受信料は、その覚悟で使って欲しい。

倫理的な自己規制などおこがましい。思い上がっては困るのだ。

かつて、
安倍、中川の慰安婦特番にたいする圧力に屈した恥ずかしい姿を思い起こすべきだ。