バーナム効果と選挙

たとえば血液型で人の性格がわかるという、恐ろしく不合理な前提で物事を判断することに何の疑問も感じないのは、「バーナム効果」だと言われている。

血液型で人の性格をとやかく言うのは、会話の潤滑油としての範囲では罪はないが、それが就職の採用段階で重要な要素になると話は別だ。
「我が行ではＡ型しか採用しない」と言い切った馬鹿支店長がいたが、これは犯罪に近いだろう。

さて、当ブログで何度も書いてきたが、なぜ国民は自分を不幸にする政党に投票するのか、これも「バーナム効果」の悪しき結果ではないかと思うようになってきた。

自民党や民主党、そしてみんなの党など、選挙運動中盛んに国民に話しかけるうちに、うわべだけの意味のない言葉の羅列に、国民は麻痺しつつ、しだいに「バーナム効果」の術中にはまってしまった。

この政党の言うことは正しいのだ、きっと何かしてくれるはずだと、なんの根拠もない確信を胸に投票所に向かったのではないか。
判断材料は、テレビでタレントがわいわいやっているバラエティ番組がほとんどだろう。

そう考えると、人間をたった４つのパターンでくくってしまう血液型による性格判断って、日本に少数政党をなくそうとする、大政党による巧妙なプロパガンダではないのか、と根拠のない確信を持ってしまいそうになる・・・。

「バーナム効果」に慣らされて、麻痺してしまい、とんでもない社会を我々国民は作ってしまうのかもしれないと思うのだ。