馬とモンゴル

乗馬によるモンゴル大自然の四季と牧民生活の折々を日記風に

餓鬼の思考

2016-07-17 11:41:29 | ナーダム祭・チャガンサル・祭り等

特大の愛玩具(ペット)

ナーダム祭で拝見した馬と主人の関係を紹介しよう
馬と主人の間には抜き差しならぬ上下関係がある

馬は従で主人は神様である

これ程のデカいペット関係は世界広しといえどいない

   

この関係になれば愛馬の持ち主は神様になれる

だから乗馬はやめられなくなる
皆さん遅くはない

愛馬を飼いましょう!

そして世の憂さを愛馬にブチかましましょう
冗談だよ!

ブチかましたら逆に蹴とばされるぞ!

何をしても許される

   

爺さんは53歳の時に乗馬を始めた!
事情が有って・・・

モンゴルで住むには現地人のように乗馬できなきゃと

ところが乗馬を初めて分かった事は現地人でも
乗馬に下戸がいた(乗馬できない輩が)

爺さんは認められた現地人の牧民から
あ奴は外国人だが特別じゃと

現地人並みに認められたんじゃ

騎乗訓練はレイプだ!

 馬扱いに悩む!

現地人は仔馬が2歳前まで母親に任せて自由に育てる
仔馬の背骨が負荷に耐えられる2歳前後に

競走馬にする仔馬と日常使役に使う仔馬の騎乗訓練が始まる

馬と人間の関係に疎い爺さんには見るに堪えられない光景だった
仔馬はパニックになり暴れまわる・・あれはレイプである

イキナリ仔馬に牧民が跨り鞭で尻を思い切り打たれ
走らされる・・

仔馬は身体さえ触られるのが嫌なのに

むさ苦しい若者に跨られイキナリ理由もわからず鞭で打たれる

爺さんは思った・・こんな事は有りか!

仔馬に若者を振り落とす術も技も無い
為されるがまま悲鳴を上げるだけ

悲鳴を上げ!疲れ為されるがままに

こうしてモンゴルの仔馬は10分か15分で人を
背中に乗せる事を無理やり身体に覚え込まされる

これを一週間ぐらい無理やり訓練されると
仔馬も限定した人だけに従う関係が成立する

これには長く難しく苦しい歴史的問題が有った
放牧された森で狼と戦う試練の日々

草原では見知らぬ盗人に捕まらない術

此処で飼い主に従わされる

   

飼育する人と乗せなくちゃならない人との関係を馬は覚えさせられ

それ以外は持ち主も他人には騎乗させない

モンゴル馬の寿命は25年前後!
大体、愛馬は20歳過ぎるとして牧場関係者に食べられる

特に大切にされている名馬ほど食べられちゃう!

体育会系の上下関係か

   

草原や牧場で馬と持ち主をよく観察していると飼い主は
素人から見ると考えられない扱いを愛馬にしている

生まれて今まで飼い主と生きてきた愛馬!
飼い主に何をされようが為されるがまま・・

他人には計り知れない上下関係である

人間の体育会関係と同じである
無理を拳骨と読ませ好き勝手な事をする

悲しい性

     

爺さんも乗馬を始めた頃は馬からどれ程、コケにされた事か!

馬は人を選ぶ!
乗った途端に馬から技術を見抜かれ大暴れされた

今でも現役の競走馬に乗ると暴れまくられる
それも走らせれば大人しくなる

馬は賢い!
愚かなようで実に賢い生き物である

日本のG-1レースで出走前とかパドックで騎手が
騎乗すると騎乗されたのを嫌がり暴れたり暴走する馬を見る事が有る

あれはニワカ騎乗が決まった馬と騎手の関係が多い

だから愛される

   

一度、馬から認められると乗馬をしていてよかったと思う事が有る

彼女や奥さんがこんな風に従ってくれればと思った
男は爺さんだけじゃないと思うよ

時々、山頂や山奥・激流の中で愛馬を抱きしめたりする
爺さんが抱きしめる馬は2球を抜かれた牡馬だけど

雌馬だったらキッスしちゃうかもね!

モンゴルじゃメス馬には滅多に騎乗しない

有る時など体力不足で騎乗が辛く下馬してフラフラして
引綱で歩いていると愛馬には爺さんが倒れ込むと思われたのか

長面で爺さんの背中を押してくれるじゃないか
この時は腹黒の爺さんも涙した

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