糸乃こまりの川柳

趣味は川柳 洋服エコ ダンス、三味線と三線 2年前乳がんの手術 でもチワワに愛され毎日大切に生きたいです  

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身体を売る女

2016-01-28 15:09:34 | 創作入門 隅田川

〇大輔のイメージ

   書店の中。

   画集を持って突っ立っている信一郎。

   本棚にはたきをかけている松山。

信一郎「棚卸しを手伝ったら好きな本を一冊やると言ったじゃないですか」

松山「覚えてないな」

信一郎「そんな」

   と画集に目を落とす信一郎。

   そのまま店を走り出る。

松山「何の真似だ」

   と慌てて追いかける。

 

〇劇団の稽古場

   エリコと大輔だけが残っいる。

   歩き回っている大輔。

   エリコは椅子に座って台本に目を落と

   している。

大輔「雪の家に逃げ込んだ信一郎をみつがかくまうんだ。機転を利かせてみつが本屋のじじいを追っ払う。その後、ふすまを開けると信一郎がかしこまって座ってる。そこで、一言」

   エリコを指さす。

   うんざりしたように、

エリコ「まるで大仏さんみたい」

大輔「う~ん、もうちゃっとかわいく、優しくな。何だって、みつは身体は売ってはいても、心はきれいなままなんだ」

エリコ「先見えがないのよ。不器用でぼんやりで、鈍感なだけ」

大輔「そりゃあ、今とは時代が違うから」

   台本を投げ捨て、

エリコ「私はやりませんからね」

大輔「何いってんだよ、今になって」

エリコ「聞こえなかった?」

大輔「何が」

エリコ「みんな噂してる。中原さんのこと」

大輔「中原さん? そりゃあ彼はうちのメインスポンサーだし」

エリコ「それだけ?」

大輔「他に何があるんだよ」

エリコ「じゃあなんでこんなつまんない本をやるのよ」

大輔「言ってくれるね。貴重な意見としてうかがっとくよ」

エリコ「みんなの意見よ」

大輔「そうか」

   と肩を落として

大輔「まだまだかな、でも中原さんは悪くないって」

エリコ「ほらね。やっぱり何かあるんじゃない」

大輔「何かって? ただエリコ主役でやったらいいって。ぼくもそう思ったし。とにかく時間ないんだから」

   と台本を拾い上げる。

エリコ「私、今日誘われてるの、中原さんに」

   部屋を出て行こうとすると

大輔「エリコ」

   振り向くエリコ。

大輔「忘れ物」

   と台本を手渡す。

   台本をひったくってドアを勢いよく締

   める。

   何事もなく台本に目を移す大輔。

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実らない花

2015-11-30 18:35:16 | 創作入門 隅田川

 

〇隅田川・全景

   川の流れ。

   川面に落ちる桜の花びら。

   行きかう水上バス。

ナレーション「徒花(あだばな)とは咲いても実を結ばずに散る花。咲いてすぐ散るはかない花。特に徒桜」

 

〇隅田川沿いの公園

   のどかな午後。

   散歩をする犬と老人。

   乳母車を押す若いい母親。

   学生風の若い男女。

   その光景がだんだん小さくなっていく。

 

〇倉庫街の一角

 

〇劇団の稽古場

   U字型に椅子が並べられ、その中央に

   大輔が立っている。

   椅子に座って大輔を見つめている若い

   男女数人。

   その中央にはエリコ。

   だが、窓の外をぼんやり見ながら煙草

   を吸っている。

   エリコの横顔にチラッと目を走らせる

   大輔。

   大輔の背後の黒板には「徒花」の文字。

   その横に「みつ……高塚エリコ、信一

   郎……佐々木佑之」などの人物表が書

   いてある。

      また窓の外を見ているエリコ。

   舌打ちして、

大輔「おい、エリコ。聞いてるのかよ」

   ゆっくり振り向いて、

エリコ「何よ」

大輔「ちゃんと聞けよ」

エリコ「はいはい」

   煙草をもみ消して、

エリコ「何度も聞かされてんだから、筋ぐらいもうわかってるわよ」

   クスッという笑い声があちこちから聞 

   こえる。

   ため息交じりに、

大輔「聞いてない人間がいたみたいだから、もう一度繰り返す。つまり、主人公みつは昭和初期の娼婦。雪の家で働いていた。貧しい画学生の信一郎と知り合って、彼を有名にするために身体を売っては絵の具代を稼いだ」

 

〇大輔のイメージ

   絡み合う裸の男女。

   女の顔はみつ。

   天井を見上げて目を閉じるみつ。

   布団の上に投げ捨てられる金。

   無言で拾い集めるみつ。

男Aの声「なんだって今時、こんな古臭い話、いくら実話だってさ」

 

〇劇団の稽古場

   エリコの背後で小声で話している若い男二人。

男B「要するに」

   と指でお金を表わす。

男A「へえ」

男B「スポンサーが乗り気らしくてさ」

男A「ああ、あの男?」

男B「なんせ、エリコにご執心だからな」

   とニヤッと笑う。

   二人の間に灰皿が飛んでくる。

男A「おいおい」

   と灰皿を拾い上げる。

   振り向いて、

エリコ「ちゃんと聞きなさいよ」

   といって煙草にまた火を付ける。

   勢いよく天井に煙りを吐き出すエリコ。

   顔を見合わせる男二人。

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