コマメディア ー史上最弱の仏弟子 コマメー

仏教ファン、瞑想バカのフリーライター森竹ひろこ(コマメ)の仏系ブログ。最弱なので、おてやわらかに!

信州・松本で出会った、ささやかな仏系(小ネタ集)

2013-05-30 | 仏系 (柔らかめ)


先日、「工芸の五月(工芸月間)」を向えた松本に行ってきました。
期間中は多くのお店や、民家の蔵もギャラリーになり、街中に工芸があふれています。
今回は日本最大級のクラフトフェアをはじめ、工芸関係のイベントや展覧会などの訪問が
目的でしたが、そのなかで時折出会った仏教系の小ネタを紹介します。


【モダンブッダ】

あがたの森公園で行われたクラフトフェアで見かけた、若手木工作家の10センチほどの
ブッダの立像と五輪塔。あえてお顔は彫らず、見る人のその時の心象を映します。
スタイリッシュな作風だけに、モダンな洋室にも合いそうです。



【山はいつも動いている】

通りかかった曹洞宗・正麟寺(しょうりんじ)の山門横の掲示板には、こんな法話が。
道元禅師の「山はいつも動いている」という教えは、東京では耳学問になりがちですが、
山に囲まれたこの地では、ぐっとリアリティをもって迫ってきます。



【弥勒菩薩さま】

「松本民芸館」を入ると、石柱と一体で彫られた弥勒菩薩さまが出迎えてくれました。
作者は松本在住の工芸家だそうで、有名作家に依頼しないところが、「無名職人による
生活用品の美」に目を向けた民芸運動をルーツとする民芸館らしいところです。

門柱の上の三等身のかわいらしい弥勒菩薩さまは、
もちろん萌えミニキャラを意識したのではなく、京人形の表現にならった造形です。



【半杓亭】

市街にある曹洞宗・瑞松寺(ずいしょうじ)には、喫茶店「半杓亭」があります。
松本家具で統一された落ち着ける内装、境内のおいしい湧き水を使用したドリンク類や
奥さまの手作りお菓子など、地元でも評判の喫茶店です。

店名は道元禅師が使い残した半杓の谷川の水を、無造作に捨てないで谷川に戻し、その水に
よって下流の人々が潤ったという、”他者を想い、物を大切にする” 教えに由来するそうです。


喫茶店の奥には、だれでも利用できる小さな図書館「おおいど文庫」があります。
昭和50年代はじめに地域のお母さんたちが立ち上げた「こども文庫」がはじまりのため、
特に絵本や児童書が充実していますが……


硬軟取り混ぜたラインナップの宗教本も揃っています。




【本との出会い】

さて、旅の楽しみといえば、そののひとつは地方出版社の本との出会いです。
今回は丸山太郎氏の「松本そだち」の復刻本や、昭和58年に発行されたムック本
「信濃路 信州の美と宝3 松本平 安曇野」(古本屋で購入)、
そして仏教関連では信濃毎日新聞社発行の「信州 魅惑の寺」を購入しました。

この本は、善光寺の塔頭(宿坊)や、雨安居に釈迦のもとに帰ってきた十弟子の様子を
表した庭をもつ古刹など、ぜひ訪ねてみたいところから、
便利に流されないようにと、先生から「愛のムチ」を受けながら教わるお寺の料理教室や、
三途の川を渡り地獄ツアーをして本堂までたどりつく元霊場など、
怖いもの見たさ(?)で訪ねてみたいところまでバラエティに紹介しています。



【ハスの花アイテム】

そして、仏教共感者としてはハスの花アイテムは気になるところです。
今回は、信楽作家の大谷桃子さんのハスの花の小カップと、山のはんこ屋「のら猫工房」の
ポストカードを入手。カップはシンプルな食卓に文字どうり華を添え、充実した松本の滞在を
思い出させてくれることでしょう。





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