今日は舗装協会の会員企業による地区懇談会が開かれました。
集まったのは、石狩・空知地区での会員で、今週から道内5カ所の各地域でそれぞれ懇談会を開催するのですが、北海道は広いので、なかなかハードな出張が続きます。
懇談会は、私から予算や新たな制度などの話題提供をして、その後に意見交換を行いました。
今回は資料として、この春に調査した「年齢別技術者数」のグラフを使いました。
今回の調査によって、
①技術者には、57歳と44歳のところに山があること
②36歳以下の技術者が少ない
③36歳以下の技術者の土木・舗装の資格保有者が少ない
…ということが分かりました。これは皆さん、普段感じているとおりのことでしたが、グラフで見せられると改めてそのことを実感したようです。
そして改めて「若い人たちがこの業界に入っていない」という現実が明らかになりました。
そのうえで意見交換のテーマは、「週休二日への取り組み」と「新規採用」という二つに絞りましたが、どちらも快刀乱麻を断つような答えがあるわけではなく、皆様々な苦労に対して工夫しながら対応をしているのが現実です。
ある社長からは、「最近は工業高校からではなく、普通高校卒業の生徒さんを採用するのだけれど、普通高校卒業生が土木の資格を取ろうと思うと、経験年数条件があるので、何年も待たないといけない」という声がありました。
また、「仕事そのものにも、入社する会社そのものにも魅力がないといけないと思う」という方もいました。
仕事そのものの魅力としては、「社会をインフラ整備で支えている」という達成感があるけれど、それが忙しさにかまけてしまって実感できない、という悩みがあり、現場を動かすことの楽しさをなんとかして伝えたい、というのが目標でした。
また、「会社の魅力のために、必ず健康診断を受けさせています」とも。「再検査の診断が出たら、休暇を取って行くのではなく、業務命令で行かせます。この会社ならば健康でいられる、ということは価値あることだと思います」と言います。
若者に魅力的に映る業界、企業、仕事のやりがいなどをどのように実現して、それをちゃんと伝えるか。
いろいろな試みを共有して、より良い業界づくりを目指します。