樺太島民慰霊碑 [氷雪の門] ,(昭和38年8月に建立)
樺太(サハリン)在住の50万人の日本人が、樺太が日本の領土ではなくなった終戦後、樺太での生活すべてを失い引き揚げた。引揚者の心の故郷として、樺太のことを忘れないための慰霊碑で、女性のモニュメントは膝を折って、顔は上を向き、手は広げている。
顔は戦争で受けた苦しみを、手のひらを見せているのは樺太も家族も失ったことを、足はその悲しみや苦しさから早く立ち上がることを表しているとされているとのことである。当日は背後のサファリンが小さき見えた。
札幌彫刻美術館学芸委員の方の解説によると、作者である彫刻家本郷新先生は「すべてを失った人々の天への祈りであり、哀訴でもある。そして、逞しい再生への誓いである」と語っています。過去への愛惜と、これからの未来への明るい希望が込められた作品です。像と台座、門の三つが一体となって環境に調和した「氷雪の門」は、永く人々に望郷の思いを伝えることでしょう。<o:p></o:p>