東レ、韓国に炭素繊維工場新設 風力発電装置に需要増見込み
東レは22日、高機能繊維の一種で、鉄よりも軽くて強い炭素繊維の工場を韓国に新設すると発表した。韓国の全額出資子会社、
東レセハンが同日発表した2020年までの長期経営ビジョンに盛り込んだ。韓国では風力発電装置の羽根向けなどに炭素繊維の需要の拡大が見込めることから現地生産に踏み切り、市場開拓を加速させる考え。
新工場の稼働時期や生産規模は明らかにしていないが、炭素繊維関連だけで、20年までの11年間に総額4800億ウォン(約411億円)を投資する計画。東レが炭素繊維の工場を建設するのは日本、米国、フランスに次いで4カ国目となる。
東レセハンは、衣料用ポリエステル長繊維やおむつなどの素材に使われる不織布、薄型ディスプレー用の高機能フィルムを開発・製造している。長期経営ビジョンではこれらの既存事業を拡大させるほか、炭素繊維事業への進出により、20年の売上高を現在の3.7倍にあたる3000億円に拡大させる計画だ。
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【予報図】
■政府「国産化」方針追い風
炭素繊維は、風力発電装置の羽根以外に、ゴルフクラブのシャフトや自動車部品、航空機の機体で材料に使われている。韓国での工場建設の背景には、韓国政府が風力発電装置の設置を推進している上、ゴルフや自動車向けでも一定の需要が見込めるという事情がある。東レにとって工場建設は追い風になりうるとはいえ、需要の慎重な見極めが必要となる。
韓国にとって、炭素繊維工場の建設は、政府の高機能素材の国産化方針に合致する。東レにとっても、今回の工場建設により事業を円滑に進める狙いがあるとみられる。
韓国での工場建設は、中国市場向けの生産基地としての期待も背負う。榊原定征社長は同日韓国で行った会見で、「今後は(欧米より)中国や韓国などのマーケットが大きくなる」と韓国生産の重要性を強調した。
ただし課題もある。炭素繊維の需要はリーマン・ショック後の景気悪化で大きく落ち込んだ。炭素繊維を機体材料に使った新型航空機の生産が遅れていることも、メーカーにとって打撃だ。大手メーカーは巨費を投じて建設した生産設備の稼働延期を余儀なくされている。
新型航空機の量産が本格化する今後は需要は拡大する見通しだが、巨額投資の“怖さ”も同居し、建設計画の策定には、需要動向の正確な見極めが不可欠だ。(井田通人)
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中国向けの需要は理解できるのだが、何で韓国に工場を作るのか?
しかも合弁で、韓国の人件費ならもっと安い国があるように思えるのだが、
資材の調達やインフラ社会基盤の問題で単純に人件費の安い国に行けばいいというわけでないとは思うのだが釈然としないと思ったら、東レの社長は
こんな経歴の持ち主で
弊社榊原定征社長の韓国「金塔産業勲章」受章について
向こうの人間にちやほやされて変な使命感を持ってやってなきゃいいのだけど
液晶テレビのパネル調達で技術流失して恩を仇で返させたたソニーやら
古くは造船だとか同じにならないように韓国人を本音では信用しないように
頑張ってもらいたいものだが。