東北大電通研・世界初 記憶・演算一体型IC開発
東北大電気通信研究所は、記憶素子と演算素子を一体化した集積回路(IC)の開発に世界で初めて成功したと発表した。研究したのは羽生貴弘教授(集積回路・システム工学)と大野英男教授(半導体スピントロニクス)のグループ。記憶素子に電源を切ってもデータが消えない磁気メモリーを使って待機電力をなくすなど、IT機器の消費電力を大幅に削減する技術として実用化が期待される。
パソコン、デジタルカメラなどに幅広く利用されているICは現在、記憶素子と演算素子が分離された状態で半導体基板に並べられている。素子は配線で結ばれ、基板の9割を配線が占める。素子間のデータ転送に時間がかかるため処理速度の向上に限界があり、消費電力も大きい。
開発したICは、演算素子に記憶素子を重ねた二層構造。配線数が大幅に削減され、高速動作と省電力化の両立に成功した。ICを構成する素子が半減する利点もあり、コンパクト化もできる。
現在組み込まれている記憶素子は電源を切るとデータが消える揮発性で、稼働時は常に電気が流れている。電通研は独自に開発した不揮発性の磁気メモリーを用い、待機電力ゼロも実現した。
羽生教授は「不揮発性集積回路によって、現在の回路が抱える課題の解決が可能で、高機能かつ低消費電力のCPU(中央演算処理装置)開発に道が開けた」と話している。成果は日本応用物理学会の論文誌に掲載された。
数年後には韓国からパクリ商品が大量生産されるとみたね
東北大電気通信研究所は、記憶素子と演算素子を一体化した集積回路(IC)の開発に世界で初めて成功したと発表した。研究したのは羽生貴弘教授(集積回路・システム工学)と大野英男教授(半導体スピントロニクス)のグループ。記憶素子に電源を切ってもデータが消えない磁気メモリーを使って待機電力をなくすなど、IT機器の消費電力を大幅に削減する技術として実用化が期待される。
パソコン、デジタルカメラなどに幅広く利用されているICは現在、記憶素子と演算素子が分離された状態で半導体基板に並べられている。素子は配線で結ばれ、基板の9割を配線が占める。素子間のデータ転送に時間がかかるため処理速度の向上に限界があり、消費電力も大きい。
開発したICは、演算素子に記憶素子を重ねた二層構造。配線数が大幅に削減され、高速動作と省電力化の両立に成功した。ICを構成する素子が半減する利点もあり、コンパクト化もできる。
現在組み込まれている記憶素子は電源を切るとデータが消える揮発性で、稼働時は常に電気が流れている。電通研は独自に開発した不揮発性の磁気メモリーを用い、待機電力ゼロも実現した。
羽生教授は「不揮発性集積回路によって、現在の回路が抱える課題の解決が可能で、高機能かつ低消費電力のCPU(中央演算処理装置)開発に道が開けた」と話している。成果は日本応用物理学会の論文誌に掲載された。
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