国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

国語の授業の受け方(追加版)

2022-06-14 20:45:36 | 国語

以前の記事(・・・部以下にある旧稿のこと)は予備校の授業を受ける生徒さん向けに書かれている。

なもんで、高校やら中学校やらの実情にあっていない部分もあったり、具体的な事例が少なかったりしたので、ちょっと詳しくしたいと思ったのである。

まずは教科担任の言う通りにすることである。

下手に違うことをすると嫌がる先生もいらっしゃるのである。

で、だ。

私がお勧めする国語の授業の受け方のヒントは以下の通り。

要はノートだ。

良いノートは良い受講の証拠である。そこでノートについて書いておこう。

●ノートは余白が命。

上から三分の二のあたりに線を引く。すると下三分の一の余白ができる。上三分二が板書、下三分の一の部分が授業中の先生のポイントとなる発言や疑問点=質問に行くべき点、復習する予定の箇所を授業中に余白へ書き込もうとすると授業で寝ることは少なくなるはず。

要は単に板書を写すだけでなく、能動的に授業のポイントを探せばよいのである。

●先生にお暇がある(先生方は本当に多忙なのだ)なら、復習したノートを見せに行こう。

余白に書くのは文章の要約、単語の整理(※)、短めに自作した例文(漢文で特に有効)などで、それを先生に見てもらう。

もちろん、授業中に書いたポイントなども見られる。

しかし、それによって先生に積極的に授業を受けている証拠を見せることができる。

  ※単語の整理には参考書などが有効。できれば学校の教材を使う。同類語、反意語などをチェックする。

●なお、三分の二のところにいちいち線を引くのがめんどくさい人はノートを半分に折ってしまうのもいい。板書が狭くて書きにくかったら、サイズを変えてA4ノートにするなど、自分で工夫してみよう。

 実際にいた生徒である。

 こういう自力で工夫する生徒は教師にとって理想の存在である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・旧稿・・・・・・・・・・・・・・・・・

最近(2006年当時、今もか)、マジックの話ばかりだなあということで、授業の受け方についての話を少々。

国語という科目は、何を覚えれば勝ちというのがわかりにくい。知識問題の多い古文ですら、決め手は読解力だったりする。

読解力を作っていくって意外と大変なもんだ。
例えば、国語の参考書などが多く出ているのは、本屋さんにいけばご存知の通りだ。

しかし、だ。

読解力が足りない人間が参考書を読解するのって難しいと思わないか?

そこで大切なのが授業なのである。授業では、いい講師は必ず、本ではわからないコツというか、身体的な知識というか、どっちも同じじゃねえかというかを伝授しようとしているのである。ここで、おいらの話はおいとかせてくれ。おいらが受けてきて、いいと思った講師はそうだったと思ってくれ。

で、だ。

そのコツやらなんやらを受け取るには、君たちに最低でも、一つのことが要求されると考えている。

その一つのことを単純に言うと「わくわく感をもて」である。

次はどうなるのか、なぜに自分はできなかったのか、何を新しく知ったのかなどなどを実感するためには、わくわくしなくちゃいけないんだな。そして、実感する度に、その「わくわく感」も成長していくだろう。むろん、先生方は君たちをわくわくさせるための手立てはうってはいる。だが、受身のわくわくって擬似わくわくだとおいらは思う。相手のわくわくさせる手に乗るにも、主体性ってのが必要なのだ。イエス・キリストも「笛を吹いても踊らない」人間たちの存在には困っていたようだ。

自ら「わくわく」しようという気構えを持って欲しい。

「わくわくする」っってことが重要なのは、国語の授業に限らない。

何事も上達するには大事なもんだ。

例えば、おいら、コインマジックが苦手なんだが、こないだ二川滋夫氏のコインマジックを見て感動した。非常に「わくわく」したわけだ。その後、自分でも驚くほど、コインマジックが上達している。むろん、前のレベルが低いせいなんだが、わくわくした思いなくして、コインを片手に練習はできなかっただろうな。

あ。


あ。


結局はマジックの話になったよ。






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