近研ブログ

國學院大學近代日本文学研究会のブログです。
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広津和郎「散文芸術の位置」発表

2009-10-26 23:21:14 | Weblog
 こんばんは。今回の発表はいつもの短編小説ではなく、広津和郎の「散文芸術の位置」という評論を扱かったということで少し違った雰囲気で進行しましたが、発表者の方おつかれさまでした。
 
 今回の発表では「散文芸術の位置」が1つの論点になりました。発表者は同じ芸術でも音楽、美術、詩とは違い散文芸術は常に「人生の隣り」にあるという作者の意志を指摘し、作者は関東大震災後の当時の散文芸術を再定義していること等を述べました。

 評論ということもあって、また人数がいつもより少ないということもあって意見を出すとき一問一答で終わってしまう場合がいつもより多かった気がします。

 自分が発表担当でなくとも、渡されたテキストを読むだけではなくまた発表者のレジュメに媚びるだけではなく、自らが自発的に資料等を調べてきた方がより議論が活発化すると思いました。次回からやっていきたいです。

風邪がはやっているので皆様健康管理には気をつけてください。

イシイ男