カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

重松清 『小さき者へ』 新潮文庫

2015-09-27 17:55:01 | 本日の抜粋
泣きたくなったら重松清をどうぞ、って感じである。

そこにあるのは、大げさな悲劇や感動ではない。
我々の日常にこっそり、密かに潜んでいる感情だ。
でも、個々人にとっては地球の重さより重いと思い込んでる感情だ。

親子孫三代に渡る感情の微妙なズレ。
両親の離婚下で揺らぐ子供たち。
引きこもりの息子を持つ親の内面。
高校退学を決意した娘と親の葛藤。
脱サラして始めた事業に失敗した男とその周辺の人間模様。
人の良い、少年野球のボランティア監督の悪戦苦闘。


本日の抜粋は、たった一行。
  
  *****
「おまえが落とした物は、一緒に拾うちゃるけえ」
  *****

「小さき者へ」で、引きこもり母に暴力を振るうこともある14歳の息子に、父親が手渡す勇気もないままに手紙を書く。
その中で、自らの14歳を語る。
ビートルズのレコードを買うために母親のお金を盗んだことがバレた時の、気の弱い父親の言葉だ。



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