カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

宮台真司 『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』② 幻冬舎

2014-11-22 20:08:48 | 本日の抜粋
やっとのこさ読了したが、例によって理解できた気がしない。

なぜにこんなややこしい論を展開するのか?

絶望の中で生き抜け!と主張するように、まず彼は一心不乱と言えるほど真面目で必死だ。
そして、社会学の学者だ。
この二つが合体すると、自分の主張に瑕疵がないように用意周到に論を展開せざるを得ない。
論争に負けることは許されなくなっているのだ。
だから、今日の社会現象を分析するのに、そのいちいちが遠くギリシャ時代の思想分析から初めなければならなくなってる。

だって、安倍坊を代表とするバカが多すぎるんだもん、、、。
という、彼の嘆きの呟きが伝わってくる。
社会学者ってのは憤怒の感情と共に、好きじゃなきゃやれない仕事のようだ。

だから、宮台真司が難しい事は諦める事にした。

徳さんに出来ることは、かつかつ判るかな?ってとこをモザイクのように拾い集めて自らの糧にする他ない。

気になる、昨今の若者の動向について。

  *****
 かつては「自己実現する」がキーワードでしたが、最近は「KYを回避する」、つまり「場に応じて適切なる振る舞いをする」ことが脅迫的に推奨されます。なぜか。理由は過剰流動性です。解離化は、過剰流動的な環境に非常に適合的なのです。
 過剰流動的な環境は、人格システムに巨大な情報処理負荷をかけます。
  *****

この抜粋部だって、難しさの塊りだ。
解離化ってなんだ?
己れを幽体離脱するってこと、自らを裏切り身を売るような振る舞いって事?

ここら辺の背景を解説してくれるのが以下の文章。

  *****

<システム>と<生活世界>の目に見える違いは、(中略)<システム>は匿名的で、入替え可能で、過剰流動的であるのに対し、<生活世界>は記名的で、入替え不可能で、流動性が低いということです。
 役割をメニュアル通り演じられれば誰でも構わないのが<システム>です。デニーズ的なものが典型です。多人種構成の米国社会におけるマネジメントから出てきたノウハウで、グローバル化に適応しているので一挙に世界化しました。
<生活世界>は対照的で、ファミレスやコンビニとは違って、地元商店的なものです。店で立ち話が生じ、「この間まけてくれたんだから、もっとまけてよ」「持ってけ、どろぼう」みたいな世界です。
  *****

宮台真司の言っている事は難解でも、その発言を支えているのは、しごくまっとうな庶民意識である事が読み取れて、徳さん、一安心。



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