カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

最先端は原始的なものに支えられている、『写真万葉録・筑豊1』 葦書房

2015-11-21 21:30:09 | 本日のしりきれとんぼ
1950年の朝鮮動乱によって、日本は敗戦5年後にも関わらず経済的発展を遂げた。
それを支えたのは石炭産業だった。
しかし、その5年後には、石炭は石油にエネルギー産業としての主役の地位を奪われ、日本各地に散らばる多くの炭鉱が閉山に追いやられた。

これは、その石炭産業崩壊時期に出くわした炭鉱労働者自身が撮った写真集である。
当時日本はルンルン気分であったが、それを根っ子で支えていたのはこんな風景だったのだ。





一枚目の画像は暗闇の中での石炭採掘現場。
常に崩落とガス爆発の危険の元での労働だ。
二枚目はボタ山で、燃料としてまだ可能な低級石炭を選別、収集しているおばさん。
傾斜60度のボタ山で、ボタの自然発火と硫化ガスがたなびく中でのボタ拾いだ。
でも、そこには救いもあった。
働く者同士の共同性らしきものがそこにはあった。

それから半世紀。
エネルギー確保の最先端は原子力になった。
原子力発電所の内部写真を見ると、唸るほど最先端だ。

労働者の気質も変わった。
かつての炭鉱労働従事者の仲間意識はほとんど皆無のようである。
人と人との関係を無視した、ある能力を持った者が合理的に招集されるといった構図になっている。
招集があれば切り捨てもある。

かなり危険な構図だが、新資本主義を標榜する連中はそれをよしとする。
人は部品であれと。


書いているうちに話がずれてしまった。

当初言いたかったことは、あの最先端の原子力発電の存続が、何のことないただの水によって支えられているという事。
そして、その自然としての水は人間の対抗能力をいとも簡単に粉砕しちゃうという事、、、。


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