カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

癒しを求めて『帰ってきた空飛び猫』 アーシュラ・K・ル=グヴィン 村上春樹訳 講談社文庫

2015-11-08 20:09:39 | 本日のしりきれとんぼ
恥ずかしながら、70歳近くになっても癒されたい。
そうそう、以前読んだ『空飛び猫』の続編があったはず。

癒し系だから、ストーリーは単純。
でも、作者はいろんな仕掛けをかけている。
それを存分に楽しもう。
なに、20分はどの幻想空間旅行だ。

そう、話は単純。
都会のスラム街のゴミ捨て場で生活していた猫一家に、突然翼を持った子猫が4匹生まれた。
異型なるものは排除、蔑み、妬みなど差別の対象になる。
生き物はそんなことが当たり前の行為として成り立っている。

彼等は別天地を求めて旅に出、ある種の楽園を持ち得た。

そこまでが『空飛び猫』。

続編のこの『帰ってきた空飛び猫』では、自分達が勝ち得た幸福が内包する矛盾に対する葛藤が主張音である。

子は離れざるを得なかった母を想い、母は消息不明となった子供たちを想い、、、。

彼らの再会が実現する。
慈しみあってお猫一家が抱きあう。

でも、最後に母は決然として別れを告げる。
子の幸福は母の下には無いと知っているのだ、、、、。







癒しを求めて、こんな事を考えるようでは徳さん、最悪存在だよね。



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