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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

ブルーインパルス夏の最新情報

2012-07-14 10:20:23 | BLOG×記事
今シーズンのブルーインパルスは震災の影響で遅れたパイロット練成を最優先とするため、
展示回数は例年より少なめでファンとしてはちょっとさびしい状況ですが、8月に
予定されていた調整中の展示飛行2ヵ所のうち、25日については、松島基地の地元
東松島市の夏祭りでのフライトが、正式に発表されました(そして残念ながら
8月上旬に計画されていた展示飛行については調整の結果キャンセルとなりました)。

昨年も実施され、震災後初の地元でのフライトとなった東松島夏祭り。まだ今年の
内容については詳細は発表されていませんが、現時点ではブルーインパルスは
百里基地に展開、リモートで編隊連携機動飛行を行なうことになりそうです。
ただ、現在も松島基地の復旧作業が進められており、近々T-4用のクラッシュバリアも
再設置が完了するとのこと。これから先はあくまでも編集部の“希望的観測”
(というより“妄想”に近いかも)ではありますが、クラッシュバリアの動作確認が
順調に進めば、夏まつり当日だけでもブルーが松島に着陸、青白のT-4の一時里帰りが
実現するかもしれない、などと期待してしまいます。

さてそのブルーインパルス、次のアクロ展示は9月23日、小松基地の航空祭となる
予定です。ただそれまで待てないというファンのために、バナプルが新たなDVD/ブルーレイ
『Blue Impulse Acro Area SKC』を明日、7月15日にリリースします。
DVD 2,500円、ブルーレイ3,500円、各税込)



「SKC」とはもともと航空気象用語で「スカイクリア=快晴」のこと。現在は用語改定で
航空気象用語としては使われていませんが、展示エリアの状態を示す言葉として
ブルーインパルスではいまも用いられています。

プログラムの内容はFull Manuever(第1区分)、Other Manuver(展示課目)、
Fomation Pass(航過飛行)、In the cockpit(搭載カメラ)の4パート構成。
Full Manuever(第1区分)では搭載カメラの映像も交えてすべての課目を
迫力ある編集で紹介、音声は航空祭で使用している音楽、ナレーション、ボイス、
ジェットサウンドがコンプリートミックスされており、これまで会場では聞き取れなかった
ナレーションや音楽もクリアにノーカットで再現されているのがかなり魅力的です。
Other Manuver(展示課目)ではレインフォール、オポジットトライアングルなど
最近見ることの少ないマニューバーを紹介、Fomation Pass(航過飛行)では
編隊航過課目を網羅していますが、もうひとつの見せ場がIn the cockpit(搭載カメラ)。
震災後の移動訓練で撮影された映像で、芦屋基地を離陸し、築城基地上空で第1区分の
フィールドアクロ訓練を実施後、芦屋に戻り着陸するまでの約50分間を、1番機を中心に
ノーカットで収録、間に6番機の映像とHUD映像を挿入しています。
今回の映像はハイビジョン、音声5.1サラウンドで収録されており、搭載カメラの映像など
これまでの作品以上の情報量に驚かされるはず。とくにブルーレイではその違いが
如実に感じられるはずです。
なお、初回限定版には、子供向けDVD『きみもブルーインパルス』で好評だった
ブルーインパルスカードの第2弾6枚が入っています。

本誌やブログでも多くのバナプル作品を紹介していますが、読者の皆さんも
「ブルーの作品、たくさん出してるな」という印象をお持ちでしょう。ただ長くブルーを
取材して、メンバーとの信頼関係を築いてきたレーベルだけに、新しい作品が出るたびに
アッと驚くようなものを見せてくれるのも事実。今回の作品も非常に興味深いので、
ブルーのフライトをさまざまな角度から、ご自宅のテレビ画面で楽しんでみてください。
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