精神科医山内の心の相談室

日常の臨床経験から得た心の悩みに役にたつことをわかりやすく説明します

ちゃんと、しないといけない

2021-06-10 | 日記
ちゃんとしなさい 自分の中に厳しい親がいます。
大人になっても ちゃんとしなさい、しないといけない、
自分の中にいる厳しい親と、向き合ってしまうことはよくあって、
知らず知らずに自分を縛ってしまい、
症状を出していることは、よくあります。

親のいうことを聞いていたら安心です。
良い子でいることは安心です、だから我慢のし甲斐があります。
それは、小さい頃の親子関係でみられていたことでした。
その親子関係は性格傾向として、「しないといけない」捉えかたを優先する
強迫的な性格傾向の由来となっています。
性格傾向ですから変えられないことはないのですが、
大人になってからの職業選択や恋愛の仕方に、かなり影響をもっています。

今回は、その「ちゃんと、しないといけない」傾向は、
前回に書きました「免疫力」と関連するということを、書きます。

小さい頃は我慢のし甲斐があるのです、親が褒めてくれるから。
8時だよ、全員帰ろう、キャンペーンについて、
「8時だよ、全員集合」は、8時に帰れば親と子が楽しめる時間がありました。
当時は9時から、キーハンターという大人のドラマが始まって、
オープニングの音楽と映像が出ると、子供は早く寝なさいと、親に言われました。
(キーハンターの前は、プレイガールだった。女性の唇がオープニングに出る)
子供の私は、大人のドラマを見たい気持ちと、いけない気持ちの両方を感じ、
その何ともいえない気持ちを今も思い出します。
8時までに、時間までに、という捉え方は、ちゃんとしなさい、に繋がりやすい。
強迫傾向との関連で、そのキャンペーンに反対します。

ちゃんとしなさい、言うこと聞いて自粛しなさい、安心安全、
それは、まずストレスになります 。
ちゃんとしなさい、の前に、どうなりたい、
新しい生活でなく、元の生活に、まず戻りたい、が先だと思います。
感染対策のために、新しい生活の定着は、わからないことです 。
一時的に生活様式を変えるのであれば、わかることです
わからないことはわからないと言うことは大切です。
新しい生活様式の定着は、免疫力を下げます
目的本位が大切です。
人はただ生きていれば良いのではないのです。

好きなことの抑制はストレスです。
本来ストレス自体は悪いものではありません。
好きな仕事をしたい、好きな人と会いたい、そのための無理はストレスになりません。
しないといけない、ちゃんとしなさい、ただ我慢しなさい、
それだと好きなことがわからなくなり、やる気がでない、うつ状態になります。

安心、安全、我慢が足りない、言うことをきかないと罰金など、
臨床で日々経験する「自分の中の親」の言い分に聞こえてきます。
言いたいことは言って良い、が基本のはずです。
その逆の、言いたいことはありません、言うことを聞きます、
言うことを聞いていたら安心、それは症状を出す方向です。
しないといけない、は緩める必要があります。

日常の臨床経験から、言いたいことを書いてみました。

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして。 (りぼん)
2021-06-10 21:31:22
「8時だよ。全員集合」私は、子供の頃、楽しみにしていました。
ところが、それを真似することで、子供の教育上良くないと、親が判断し、途中から観せてもらえなくなりました。

私は、同じ兵庫県のとある駅前に住んでいますが、
夜中に若者が大声で、酔っ払って、騒いでいます。コロナなのに、大丈夫だろうか?と思っています。
それを思うと、8時には、お家に帰って欲しいなあと思います。

コメントを投稿