文鮮明の“2013年1月13日” 韓国「現代宗教」(卓志一編集)3月号(サランヘヨ翻訳)
取材/記事 チャ・チニョン
91歳になる統一教創始者、文鮮明氏の“2013年1月13日までに私の責任を果たすだろう”という発言に関心を集めている。文氏がこの発言の正確な意味を明らかにしていないため、この発言に対する統一教内部の意見も様々であることが分かった。統一教宗教部門の後継者・文亨進氏も先日2009年12月の就任2周年の記者会見で“アボジ(文鮮明)がその話を度々しますが、その視点が何を意味するのかは正確に分からない”と話し、関心を集めている。文鮮明氏が言う“2013年1月13日”にはどんな意味があるのだろうか?
・2013年1月13日は天一国安着の日?
文鮮明氏の“2013年1月13日までに私の責任を果たすだろう”という発見は、統一教の“天一国完成”と関係があるようにみえる。天一国という“父母と子供の間に、夫婦間に、宗教と宗教の間に、国家と国家の間に、そして霊界と地上界の間に完全一体ができ、一人の神さまのもとに全ての天主がひとつの家族として住む”統一教王国を意味する。文氏は“地上世界と天上世界が統一される”と統一教の様々な講演会で“2013年1月13日まで天一国が完成しなければならない”と発言をしてきた。次は、これと関連する文氏の発言と統一教側の資料。
・この先1万2千人がひとつの国に集まり、聖酒式、聖化式、祝福式を行い、重生式、復活式、永生式と祝福を一度にすることができる伝統を継いでいかなければならない。堕落から永遠に開放される日を歴史的に伝える日を望みながら、先生(文鮮明)は人生の間でこの仕事を終えなければならないので、天一国が始まり12年間、2013年1月13日までに完了して清算しなければ、先生(文鮮明)がこの地を去った時、天国に行くことができなくて、待合室で待たなければならない。私が出来なければ、何千年かかるか分からない。(文鮮明、2006年11月20日天正宮 訓読会から)
・国を天にささげなければならない。その日が2013年1月13日だ。その日を中心にして全世界がこれを完了しなければならないのは、すごい課題を担っていることだと知っておかなければいけないよ。そのためにみんなが生きているのだが、一族の先祖の血統を受け継いで生まれてきて一族がひとつとなり、天に遣えることができること、一族が天に遣え、神さまに遣える準備をしなければならない深刻な時代に生きていることを知っておかなければならないんだよ。(文鮮明、2007年12月1日 訓読会から)
・敬拝の後、真のお父様は家族らが立っている状態で新たな覚悟を決めたとお話になりました。特別に真のお父様が私たちにこれまで教えて下さった内容を皆がすべて知っているので、これからは実績して勝利することをお話になりました。2013年まで厳粛な気持ちで天一国を創建の召命的責任をなすことを強調されました。(文鮮明、2007年12月24日 イーストガーデン訓読会から)
・2013年1月13日、天一国完成のD-dayまで3年となるこの日、真の御父母様は更に具体的に祝祷された。真の御父母様は“真の父母と共に開放釈放の戴冠式と金婚式を終え、これから最後の10段階を送り、11、12、13年の完成の終着地まで3年が残っている”と強調した。(統一教ホームページ、2010年1月1日掲示文から)
・天地人真心御父母さまは2013年1月13日を歴史的摂理完成の日と決め、総力を集中されている。(“真の愛 韓国6000家庭会コミュニティ”掲示文から)
・第3主題:天一国の理想(理想世界の渇望、霊界生活の準備、後天開闢時代の生活など)
1.“天一国は必ずかなう!”と心に繰り返し言い聞かせる。
2.私は“天一国の安着2013年1月13日”のために何かを準備している。
3.“天一国は三大祝福により住む世界”で“三大祝福の国”と日常生活を分析してみる。
(統一教 清心神学大学内部資料から)
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2013
年1月13日のための統一教信徒らの奮闘
文鮮明氏の発言や統一教側の様々な資料を通して、文氏の“2013年1月13日までに私が責任を果たさなければならない”という発言は統一教王国である“天一国”を完成させるという意味に解釈できる。そして自称“再臨主・メシア”であり“人類の真の父母”の文氏は2013年1月13日天一国完成のために統一教信徒らに2つの課題を与えている。
ひとつは、2013年1月13日までに“21万財団(天福宮)”を完成させることだ。“21万財団(天福宮)”とは、最近統一教が龍山区民会館を845億ウォン(約72億円)で買入した統一教の新しい神殿を言う。統一教宗教部門の後継者、文亨進氏は2008年10月12日“天一国食口礼拝”で“お父様(文鮮明)は2013年1月13日までに21万財団を完成させなければならないとお話になりました。そして、21万財団は天一国の実体的な基盤となり、ここから天一国安着が始まるとお話になった。21万財団と世界平和統一聖殿は信仰の祖国・大韓民国にエルサレムを移す究極的な歴史を作ることだ”とソウル・龍山に建設されている“21万財団”について意味を付け加えた。しかし統一教で大きな意味を付け加えている“21万財団(天福宮)”の建設費用は誰が調達するのか?統一教某教会インターネットサイトの掲示板には“天福宮建築献金”“蘇生期勝利募金期間”“長成期勝利募金期間”“完成期勝利募金期間”などの名のついた信徒らへ献金納付への説明があった。
2つめは、統一教は信徒らを通して文氏の自助伝を普及している。統一教信徒らのあるインターネットサイトには“‘自叙伝430冊を2013年1月13日までに責任せよ’”という御言葉は恐らく最後の祝福の言葉であり、この条件ひとつですべての事が赦されるという約束であることが確信できます。‘家を売るなり土地を売るなり、でなければ借金をしてでも必ずしなければならない’と強調する我らの真の御父母様[文鮮明夫婦]のその心の内を察して信じなければならないのですか?”と自叙伝430冊普及に対する心境を明らかにしている。統一教信徒らの“自叙伝430冊普及”は統一教の“2009年自叙伝430冊普及完了者 施賞(授賞)案内”という公文書に服従させるものだ。この公文書は“真の御父母様が自叙伝『平和を愛する世界人として』を宣教の武器として与え‘自叙伝を各家庭ごとに430冊ずつ購入して氏族復帰と反統一教・撃破に積極的に活用して氏族編成を完了せよ’と命令された”と統一教信徒の家庭や信徒個人が自叙伝430冊を購入し普及せよと伝えた。
文鮮明氏の“2013年1月13日までに私の責任を果たさねばならない”という発言は、その視点まで統一教王国“天一国”を完成するという意味に解釈できる。この為、統一教信徒らは龍山の新神殿“21万財団(天福宮)”建築の為の献金、一冊14,500ウォン(一般書店基準、約1200円)を策定している文氏の自叙伝430冊普及の為に人間力を使うのだ。
自称“再臨主・メシア”であり“神さまの送られた人類の真の父母”文鮮明氏。彼が2013年1月13日までに責任を果たし完成させるという統一教の“天一国”は、果たして誰の為の物だろうか?
『現代宗教』3月号より引用・翻訳
Kokoroコメント
サランヘヨさん、忙しい中、いつも翻訳ありがとうございます。
我々の世代ともなると、テレビ創世期のころ、アメリカのテレビ用の番組を懐かしく思いだす人も少なくない。
「スーパーマン」「アニーよ銃をとれ」「ラッシー」・・・その中でも私の好きな番組は、ジョニー・ワイズミュラー主演の「ジャングルジム」だった。
彼はオリンピックの水泳選手で金メダルを3つほど獲得した当時のアメリカの英雄であった。その競泳力を買われて、映画ターザンでも主演している。
しかし、彼も初代スーパーマンを演じたジョージリーヴスと同じく、その強烈な印象のためにその後の映画には恵まれなかった。
晩年は、痴ほう症で、突然ターザンの雄たけびを発して、役者と自分の区別がつかない自己喪失の状態であったようだ。
「現代宗教」3月号の記事によれば、今文鮮明師が、周りの人間にも意味不明の発言を繰り返しているようである。
「2013年1月13日」何がどう変わると言うのだろう。
メシアを長年演じていると、メシアが「痴ほう症のメシア」に入れ替わったのではと、彼の容態を心配するのだが。
2013年1月13日までに天一国ができるなどと統一教会のまともな信者は、考えるのだろうか。
今総ての現役食口の人に真剣に考えてほしい。
文鮮明師がもし裸の王様だったら、自分のしていることは、着てもしない服を賛美する町人・・・・。
「あっ、王様は裸だ」と叫んだ少年の心に戻る勇気をもってほしい。