東海岸をおそった雪嵐。
今回の雪は、粉雪みたいだったけれども、積もった量が15センチとかになって、馬鹿にできない重さである。
除雪車は完璧には雪をどかしてくれない。おかげで道幅は通常の3分の2くらいになってるし。
高さ7~80センチ奥行1メートル以上の雪の山が道路わきにできている。
ここは道路わきに車を止めるので、車を停めるためにショベルカーが残していったこの雪の山を人力で除雪するのだが、これが難儀である。
ショベルカーが道路の端に雪を押しやり、圧縮された雪はたいそう重い。
これを手に持ったショベルを使って、地道に取り除くのだが…。
おかげで、腰も足も腕も痛い。
そうなのだ、この辺りでは除雪ではなく、雪をかくだけである。道路の両脇に押しやってお終いなのだ。これには常々難儀をしている。どこかに取り除いて持って行ってくれたらなと、いつも思うんだ。
もうちょっと、考えて雪どかしてほしいな。
大きな家に住む人は、大概、除雪機なるものをお持ちである。従って、いちいちショベルで雪かきせずともよいわけで、なんともうらやましい。だからと、小さな家に暮らす我が家のような家庭には、除雪機はぜいたく品である。年に数回しか使わないわけだし、買うまでもない。
子供たちにやってくれと頼んでも、渋々だし、適当に済まされそうで、結局、自分でやってしまうというのが毎回の事。
今日も車3台分の場所を、きれいに雪をどかせて2台を停め、残り1台分のスペースをきれいにしておいたところ、案の定、近所の住人がしっかりその場所に車を駐車していった。
いろんな国の人が混ざって暮らすこの国では、私の常識が通らない。ここに停めて何が悪い、ってことだ。
日本育ちの私からすれば、日ごろ停めている場所の雪をきれいにして、そこに停めるべきでしょうが、と思う。それを、人様がきれいに雪かきした場所を目ざとく見つけて、しめた!ってわけだ。
「私が雪かきしておいたんだけど…。」とは言えない。公共の場所なのでだれが停めてもいいわけで。
文句は言えない。
もしかしたら、時間がなくて、急いでどこかに停めるしかなくて、って事だったかもしれないな、とか思ってみる。そう、人には、色々な事情があったりするものだ。
心は広く持たねばと、あれこれと考えた今日の午後。
隣人同士、雪かきで殺人事件に発展したという過去のニュースも記憶にある。
雪かきごときで命を落としたのでは馬鹿らしい。
台風一過ではないけれど、今日は晴れ晴れ晴天で、ノドジロシトドが群れで。
渡るスズメ。ロシア民謡のようなメロディーで歌うように鳴く声は冬から春の初めの風物詩。
3月も終わりに近づくころには、姿を消す。
スズメたちの足跡と言うか、二本足でジャンプした跡。彼らは歩かないからね。(歩く鳥と歩かずジャンプする鳥がいるんだ)
それと、
雪が降ると、中学生とかがショベルをもって近所を回り、雪かきのアルバイトをするのも、日常である。
車や、ドライブウェイを掘り起こし、家の前のサイドワークをきれいにする。20ドルとか払ってるようだ。なかなかの小遣い稼ぎになる。(やったことはない)お年寄りだけで暮らす家になると、自分たちで雪かきは不可能なので、ありがたがられているようだ。