39．イスパニョーラ島の生物

Plate 2.
1-2. Protambulyx strigilis Linnaeus; 1. ♂開長95-100mm, 2. ♀開長115mm、ホソバスズメと似ているこの属は新熱帯区に11種産するが、カリブ海諸島では本種のみ産する。
3-4. Pseudosphinx tetrio Linnaeus; 3. ♂開長120mm, 4. ♀開長140mm, 新熱帯区の種で１属１種。食樹はモクセイ科やキョウチクトウ科
5. Erinnyis alope Drury;開長90mm、この属は新熱帯区10種ほど産し、ドミニカには６種産する。食樹はパパイアなど。
6. Erinniys lassauxi Boisduval; 開長85mm
7-8. Erinnyis crameri Shaus;7. ♂開長70mm, 8. ♀開長90mm
9-10. Erinnyis ello Linnaeus; 9. ♂開長65-90mm, 10. ♀開長90-95mm

38．イスパニョーラ島の生物

ドミニカのスズメガ２
　ドミニカ共和国内で採集したスズメは27種186個体である。その全容はすでに誘蛾燈No. 147, 13-24, 1997で発表している。それらはババロなど海岸にあるリゾートホテルに泊まった合計数日に採集されたものである。文献などからカリブ海諸島で記録があるスズメガの種を今回の採集分を含めて数えると76種である。1981年にアメリカのHolbrook旅行社が実施した採集ツアーではハラバコア１ヶ所の夜間採集で47種のスズメガを採集したという。
Plate 1.
1. Manduca sexta Linnaeus; 開帳100mm、ドミニカ産は亜種jamaica Butlerらしい。カナダから南米まで分布し、幼虫はタバコ、ジャガイモ、トマトそのほかのナス科を食する。
2. Manduca brontes Drury;開長♂90mm, ♀110mm、ドミニカ産は亜種cubensis Groteらしい。
3-4. Cocytius antaeus Druryの表面と裏面；開長♂150mm、D’Abreraはイスパニョーラ島の分布に疑問符をつけているが１頭採れた。
5-6. Cocytius duponchel Poeyの表面と裏面；開長♂115mm、♀150mm
7. Agrius cingulate Fabricius;開長♂95mm、♀115mm、日本のエビガラスズメの近縁種で、本種は新世界に分布し、アルゼンチンからカナダ、カリブ海諸島、ガラパゴスなどから記録されている。
8. Pachylia ficus Linnaeus; 開帳♂135mm、本種は合衆国南部からブラジル、ウルグアイに産し、カリブ海諸島では記録がないようだ。
9-10. Pachylioides resumens Walker；♂と♀、♂の開長85mm、♀95mm.食樹はPseudosphinx sp.キョウチクトウ科