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世界の国、楽しみながら全て覚えてしまおうの書 第十五回「スイス」

2018年09月11日 08時16分54秒 | 国紹介

第一回から見たい人は、こちらから(ポルトガル)
https://blog.goo.ne.jp/kokokosisisi/e/052377c4ecde790d50ebed7a26f3dcd7


 皆さんこんにちは、ヘルニアです。

 今回は永世中立国として有名なスイス連邦を、
 紹介していきたいと思います。


●まずはスイスの場所を。

 

 本当にヨーロッパの中央に位置します。

 西にはフランス、
 北にはドイツ(スイス独立時は神聖ローマ)
 南にはイタリアが存在します。

 大国に挟まれている
 というのがスイスの覚え方であり、特徴です。

●まずは覚えて、スイスは多民族国家


▼スイスの公用語(4つもあります)
 


 はい、神聖ローマだった時期が長いため、
 半分近くがドイツ語です。

 しかし、フランス語やイタリア語なども、
 各国の国境付近で、主に使われています


 過去いろんな民族に支配された結果、
 スイスでは民族がごっちゃになりました。

 すると言語も、ごっちゃごちゃなもの
 になってしまったのです。



●覚えているかな、30年戦争。(1618~1648)

 オランダの時にも取り上げました、30年戦争。

 この戦争を説明すると、
 カトリックVSプロテスタントの宗教戦争だと言えます。

 で、この戦争によりオランダはスペインに独立を
 認めさせたわけですが、
 スイスにとってもこの戦争は重要です。

 というのも、この戦争の条約、ウェストファリア条約で
 スイスの独立が認められる
のです。

 
 今まで神聖ローマの一部となっていたスイスは、
 神聖ローマ帝国から独立する
ことができたのです。

※なお、スイスの建国自体は13世紀終わりごろです。


●スイスが永世中立国になったのはいつ?


 これまたドイツの時にやりました、
 ウィーン体制。(1815年)

 シェーンブルン宮殿で、ナポレオン戦争後の
 世界が決まっていきます。

▼オーストリアでも取り上げました、シェーンブルン宮殿です。


 このウィーン体制で、
 スイスが「永世中立国になっていいよ」
 と認められます



 ではなぜ、永世中立国になった(なれた)のか?

 様々な意見が今でもありますが、
 主な理由は、次の二つです。


周辺の大国「スイスには、ヨーロッパの緩衝地帯になってほしい


スイス多民族国家だから、国が分裂する戦争は避けたい

 
 これだけだと「どういうこっちゃ?」
 って感じですが、今から説明します。


 まず緩衝地帯を説明しますと、
 仮に、スイスがフランスとオーストリアに分割されたとします。
 
 そのあとフランスとオーストリアが戦争になったら、
 スイスで激しくぶつかることになりますよね?


 ではスイスがある状態で、フランスとオーストリアが戦争になったら。
 陸からは直接いけないので、
 戦争しにくいですよね。

 そう、この戦争しにくいというのがポイントです。

 中央にあるスイスが中立なら、
 大国同士の国境が減るわけですから、
 大国が国境に置く兵士が減って、
 緊張感が下がる
んですね。

大国「ナポレオン戦争が終わったばかりなのに、
   他の国とにらみ合いを始めたくない」

 というのが、かみ砕いた感じの、当時の本音でしょう。


 次に、多民族国家と永世中立がどうかかわってくるのか。

 参考までにもう一度スイスの言語地図を貼りますね。


 
 仮にスイスが、ドイツに協力して、
 仏伊に戦争を仕掛けたとします。

 この時、スイス国内のドイツ語話者は、

ドイツ語話者「さぁ、ドイツの手伝いをするぞ!」

 とやる気があると思います。

 一方、イタリア語やフランス語話者は、

伊仏話者「なんで、ドイツに協力しなければならないんだ!
     俺たちは親戚や知り合いのいる、伊・仏に協力するぞ!」

 ってなる可能性が高いです。

 すると、スイスはどうなるか……?


 国が分裂してしまうんです。

 そうなったら、スイスは戦争の最前線になってボロボロ、
 家族とも離れ離れになって、最悪の戦場になりかねません!


 それを回避するためにも、
 「スイスはどことも手を組まない!
 スイスの土地はスイスの人間が守る!」
 
 という永世中立が決められたんです。


●永世中立ゆえに武装する。

 土地がなくて、お金がない時代。
 スイスは傭兵を外国に雇わせ、お金を得てきました。

 要は昔から、スイスの人たちは戦闘のプロが多かったのです。

 そして1815年、永世中立が認められ、
 スイスは自分たちだけで国を守る必要が出てきました。

 大国にぐるっと囲まれたスイス。
 国を守るためには、たくさんの兵士が必要です。

 したがって、現在も徴兵制度が存在します。
 各家庭には銃が配備され、
 いつでも戦える、頼もしくて渋いパパンがいる状況です。


●まとめ(再度、スイスの位置を)


 今回の国紹介で、スイスは大国に囲まれていることが、
 わかってもらえたと思います。

 今のヨーロッパは昔に比べ仲良しですが、
 やはり大国に囲まれている事実は変わりません。

 それを考えると、スイスの武装は必要なことだと
 私は思います。

 しかし大国に囲まれているということは、
 文化の交差点でもあるということ。

 独仏伊、そして自国の「言語」「文化」

 
 そういった世界を楽しみたい人は、
 スイスに行ってみてもいいんじゃないでしょうか。



「……あれ、俺旅行会社の人だっけ?」


 というところで今回はここまで。
 次回はもちろん、リヒテンシュタインを紹介します!


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