第一回から見たい人は、こちらから(ポルトガル)
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皆さんこんにちは、ヘルニアです。
今回は永世中立国として有名なスイス連邦を、
紹介していきたいと思います。
●まずはスイスの場所を。

本当にヨーロッパの中央に位置します。
西にはフランス、
北にはドイツ(スイス独立時は神聖ローマ)
南にはイタリアが存在します。
大国に挟まれている
というのがスイスの覚え方であり、特徴です。
●まずは覚えて、スイスは多民族国家
▼スイスの公用語(4つもあります)

はい、神聖ローマだった時期が長いため、
半分近くがドイツ語です。
しかし、フランス語やイタリア語なども、
各国の国境付近で、主に使われています。
過去いろんな民族に支配された結果、
スイスでは民族がごっちゃになりました。
すると言語も、ごっちゃごちゃなもの
になってしまったのです。
●覚えているかな、30年戦争。(1618~1648)
オランダの時にも取り上げました、30年戦争。
この戦争を説明すると、
カトリックVSプロテスタントの宗教戦争だと言えます。
で、この戦争によりオランダはスペインに独立を
認めさせたわけですが、
スイスにとってもこの戦争は重要です。
というのも、この戦争の条約、ウェストファリア条約で
スイスの独立が認められるのです。
今まで神聖ローマの一部となっていたスイスは、
神聖ローマ帝国から独立することができたのです。
※なお、スイスの建国自体は13世紀終わりごろです。
●スイスが永世中立国になったのはいつ?
これまたドイツの時にやりました、
ウィーン体制。(1815年)
シェーンブルン宮殿で、ナポレオン戦争後の
世界が決まっていきます。
▼オーストリアでも取り上げました、シェーンブルン宮殿です。

このウィーン体制で、
スイスが「永世中立国になっていいよ」
と認められます。
ではなぜ、永世中立国になった(なれた)のか?
様々な意見が今でもありますが、
主な理由は、次の二つです。
Ⅰ
周辺の大国「スイスには、ヨーロッパの緩衝地帯になってほしい」
Ⅱ
スイス「多民族国家だから、国が分裂する戦争は避けたい」
これだけだと「どういうこっちゃ?」
って感じですが、今から説明します。
まず緩衝地帯を説明しますと、
仮に、スイスがフランスとオーストリアに分割されたとします。
そのあとフランスとオーストリアが戦争になったら、
スイスで激しくぶつかることになりますよね?
ではスイスがある状態で、フランスとオーストリアが戦争になったら。
陸からは直接いけないので、
戦争しにくいですよね。
そう、この戦争しにくいというのがポイントです。
中央にあるスイスが中立なら、
大国同士の国境が減るわけですから、
大国が国境に置く兵士が減って、
緊張感が下がるんですね。
大国「ナポレオン戦争が終わったばかりなのに、
他の国とにらみ合いを始めたくない」
というのが、かみ砕いた感じの、当時の本音でしょう。
次に、多民族国家と永世中立がどうかかわってくるのか。
参考までにもう一度スイスの言語地図を貼りますね。

仮にスイスが、ドイツに協力して、
仏伊に戦争を仕掛けたとします。
この時、スイス国内のドイツ語話者は、
ドイツ語話者「さぁ、ドイツの手伝いをするぞ!」
とやる気があると思います。
一方、イタリア語やフランス語話者は、
伊仏話者「なんで、ドイツに協力しなければならないんだ!
俺たちは親戚や知り合いのいる、伊・仏に協力するぞ!」
ってなる可能性が高いです。
すると、スイスはどうなるか……?
国が分裂してしまうんです。
そうなったら、スイスは戦争の最前線になってボロボロ、
家族とも離れ離れになって、最悪の戦場になりかねません!
それを回避するためにも、
「スイスはどことも手を組まない!
スイスの土地はスイスの人間が守る!」
という永世中立が決められたんです。
●永世中立ゆえに武装する。
土地がなくて、お金がない時代。
スイスは傭兵を外国に雇わせ、お金を得てきました。
要は昔から、スイスの人たちは戦闘のプロが多かったのです。
そして1815年、永世中立が認められ、
スイスは自分たちだけで国を守る必要が出てきました。
大国にぐるっと囲まれたスイス。
国を守るためには、たくさんの兵士が必要です。
したがって、現在も徴兵制度が存在します。
各家庭には銃が配備され、
いつでも戦える、頼もしくて渋いパパンがいる状況です。
●まとめ(再度、スイスの位置を)

今回の国紹介で、スイスは大国に囲まれていることが、
わかってもらえたと思います。
今のヨーロッパは昔に比べ仲良しですが、
やはり大国に囲まれている事実は変わりません。
それを考えると、スイスの武装は必要なことだと
私は思います。
しかし大国に囲まれているということは、
文化の交差点でもあるということ。
独仏伊、そして自国の「言語」「文化」
そういった世界を楽しみたい人は、
スイスに行ってみてもいいんじゃないでしょうか。
「……あれ、俺旅行会社の人だっけ?」
というところで今回はここまで。
次回はもちろん、リヒテンシュタインを紹介します!
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次(第十六回)リヒテンシュタイン:製作中9/15までに掲載予定。









