暮らし研究家『暮らし家』の古民家・田舎生活

豊かな暮らしってなんだろう。モノではない「何か」。残し、守り、伝えたいモノや事柄を岡山県西粟倉村から発信します。

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沈丁花のひと。

2016年03月08日 | 日々のこと
先日。
新たなご縁をいただきました。


20年前から古民家を改修し、類まれなセンスと行動力で桃源郷のような空間を作られているご夫婦。
 

 

 

 

 


屋根はトタンで葺いているものの、部屋の中からは茅が見えるように吹き抜けに。
牛小屋だったところは、当時の石積みの壁をそのままに残したサンルーム。
チョウナの跡が見える梁。
南向きに面した広々としたオープンテラス。
そのセンスのよさに驚くやらため息が出るやら…。






でも、何より感動したのはその建物に住まうご夫婦の暮らしぶり。
まだお仕事もされているのに、5反の田んぼで米を作り、
広い敷地のあちらこちらに目を楽しませるしつらえ。
四季折々の山菜やお野菜を保存食に加工し、いつお客様がきてもよいようにされているとのこと。

古民家に住んでいる、ということ自体も素晴らしいことですが
本質はそこではなく
人とモノを大切に生きているということ。



ここで結婚式をされたり、ひなまつりのイベントをして3日間で500人のゲストがクチコミで集まったこともあるとか。
縁側を望む南面は見晴らしが良く、高台から緑の木々が良く見える。
しかしそこに垣はなく、一見子どもには危ないような場所。
当然イベントともなるとそこには子どもたちも来るし、ご自身もお孫さんがおられます。
「危ないから垣を作ろう」という声も上がったそうだが、奥様はきっぱりと断ったそうです。
「だって、それを親が教えることも教育のひとつだし、子どもから大人が先回りして危険を取り除くというのは何か違うと思うの」と。



整っているものだけが美しいのではなく
少々形が整っていないものも人が使うことで生み出される美がある。
その美には物語がある。

その本質を知った上で「美しく住まう」ことを目指されているように思った。









「好きなだけ持って帰って」と頂いた沈丁花。
甘くやさしい香りはあのお宅とご夫婦を思い出させる。



なんと幸せなことだろう。
豊かな暮らしのお手本がまた増えた。
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