暮らし研究家『暮らし家』の古民家・田舎生活

豊かな暮らしってなんだろう。モノではない「何か」。残し、守り、伝えたいモノや事柄を岡山県西粟倉村から発信します。

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「生」の反対は…? ~内田美智子先生の講演会に学ぶ~

2015年10月24日 | 日々のこと
今年当初に立てた目標。
1.吉田俊道先生の講演に行くこと →達成
2.内田美智子先生の講演に行くこと 
3.菌ちゃん野菜を作り始めること →△
4.土岐山協子さんに会うこと →達成
5.引越しをすること →?



本日内田美智子先生の講演会に行くことができました。

美智子先生は福岡県行橋市にある内田産婦人科の助産師さんでいらっしゃいますが
全国各地で「生きること」「命をつなぐこと」「食の大切さ」をテーマに講演されています。



子どもがこの世に生を受けることは奇跡です。
助産師である美智子先生はその喜びの場面にも悲しみの場面にも立ち会ってこられました。

以下講演でのお話です。
 そのお母さんは、出産予定日の前日に
 胎動がないというので来院されました。
 急いでエコーで調べたら、
 すでに赤ちゃんの心臓は
 止まっていました。
 胎内で亡くなった赤ちゃんは
 異物に変わります。
 早く出さないとお母さんの体に
 異常が起こってきます。
 でも、産んでも
 なんの喜びもない赤ちゃんを
 産むのは大変なことなんです。
 
 普段なら私たち助産師は、
 陣痛が5時間でも10時間でも、
 ずっと付き合って
 お母さんの腰をさすって
「頑張りぃ。
 元気な赤ちゃんに会えるから頑張りぃ」
 と励ましますが、
 死産をするお母さんには
 かける言葉がありません。
 赤ちゃんが元気に生まれてきた時の
 分娩室は賑やかですが、
 死産のときは本当に静かです。
 しーんとした中に、
 お母さんの泣く声だけが響くんですよ。
 
 そのお母さんは分娩室で胸に抱いた後
「一晩抱っこして寝ていいですか」
 と言いました。
 明日にはお葬式をしないといけない。
 せめて今晩一晩だけでも
 抱っこしていたいというのです。
 私たちは「いいですよ」と言って、
 赤ちゃんにきれいな服を着せて、
 お母さんの部屋に連れていきました。
 
 その日の夜、
 看護師が様子を見に行くと、
 お母さんは月明かりに照らされて
 ベッドの上に座り、
 子どもを抱いていました。
「大丈夫ですか」と声をかけると、
「いまね、この子に
 おっぱいあげていたんですよ」
 と答えました。
 よく見ると、お母さんはじわっと
 零(こぼ)れてくるお乳を
 指で掬(すく)って、
 赤ちゃんの口元まで運んでいたのです。
 
 死産であっても、胎盤が外れた瞬間に
 ホルモンの働きでお乳が出始めます。
 死産したお母さんの場合、
 お乳が張らないような
 薬を飲ませて止めますが、
 すぐには止まりません。
 そのお母さんも、
 赤ちゃんを抱いていたら
 じわっとお乳が滲んできたので、
 それを飲ませようとしていたのです。
 飲ませてあげたかったのでしょうね。
 死産の子であっても、
 お母さんにとって子どもは宝物なんです。



私にも不運にも子宮ではない場所に着床してしまってこの世に生まれてこなかった我が子がいました。
一度しかエコーの写真をとることができなかった子も、心音を聞く前にいなくなってしまった子も。
その子たちを思い涙があふれました。
妊娠することは、出産することはいくつもいくつもいくつもの奇跡が重なっています。


「生」の反対は「死」ではなく「生まれないこと」だと先生はおっしゃいます。


みなさんの目の前にいるお子さんたちは奇跡の塊なのです。
もちろんあなた自身も、そして私も。










先生の講演はすべてのお母さんに聞いていただきたい。
そして思春期を迎え、自分自身をもてあましている少年少女にも。

この大切な命をつないでいく手段は「食べること」につながっていきます。
きちんと食べさせられていない子どもがいかに育たないか、
ということをいろんな事例をもとに再確認させていただきました。

残念な食事には二通りあるのだと思いました。
ひとつは「その人」を思って食事の用意ができていない人。
もうひとつは間違った知識において食事を用意している人。

子どもが前者に食事を与えられた場合、心を病みます。後者の場合は体を病みます。
心が病めば体を蝕み、体が病めば心も衰弱します。



もう一方の演者である鈴木公子先生はご自身の経験や歯科医としての見地から食の大切さをお話してくださいました。
これまた濃い~お話でしたので感想は明日のブログにて!
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