群馬県立美術館の学芸員が来て、特別展出品の打ち合わせをした。今年が群馬県展６０回の記念の年にあたって、それにちなんでの展覧会を開くとのこと。僕は県展には出していないけれど、県展以外の人にも少しは出させようと言うことで、話が来たようだ。福沢一郎、山口馨から始まり、現代県展の出品者をと思うと、非常に難しいらしい。あの人が出して、この人が出てないと言うと問題がおきるらしく、県展に出品していない僕の方が出しやすいのかも知れない。「群馬の美術1941～2009」は9月19日から始まる。
富士吉田在住の画家、櫻井孝美さんの家でバーベキューをするため、朝6時前に家をでる。東京で娘を下ろし、友人を乗せ、横浜でまた3人と合流。総勢6人での小旅行となった。時折雨がパラパラ降っていたので、櫻井邸の庭でのバーベキューに支障があるのでは？と心配したが、最後まで雨も降らず、太陽も出ず、最高の野外パーティー日和となった。電車で参加の人も無事に着き、櫻井ご家族と総勢10人の賑やかなパーティーになった。70年くらい前に建てられた櫻井邸は、広い縁側があり、とても風情のあるお宅だった。また庭がバーベキューのためにあるようなスペースがあり、皆でひとしきり感激する。晴れていれば、目の前に富士山が見えると言う最高のロケーション。今日は生憎のお天気だったので、とうとう最後まで富士山の姿を見ることはできなかった。朝から炭をおこしていたと言うことで、早速グローバルのお肉を炭火で食べる。美味！地元で取れたトウモロコシは甘くて絶品。タマネギのホイル焼きも甘くて驚き、他にも鮎やら、ホタテやら、野菜を次々に焼いて、飲んでおしゃべりして、大いに盛り上がる。相当お腹が一杯になったとき、名物「吉田のうどん」が出てきた。庭で天ぷらを揚げ、奥様手作りの特製味噌を入れていただく。美味！約6時間、休むことなく食べ続けてもう限界になったので、やっと重い腰を上げてお暇することになった。最後に櫻井邸を一通り探索して、記念写真を撮り、午後6時半ごろ櫻井邸を後にした。帰りも横浜、娘宅経由で午前0時半ごろ家に着いた。18時間の長い、楽しい一日となった。
旅館を出て、下ってくると中之条の町に入る。ここには「青木屋」といううなぎ屋があって、僕の叔母さんと従兄弟がやっている。中之条では老舗で、美味しい。寄ると「うなぎを食っていけ」と言うけど、旅館で沢山食べてきたのでお腹が空いていない。ご飯とウナギをお土産に貰って来た。中之条からグローバルに寄り、明日のバーベキュー用の肉を買う。娘とヤマダ電気に行き、娘の携帯を変えた。昨日出かける前にパネルにボンドを塗り、圧着して一日たった今日外してみると、見事にパネルが張り付いていた。
おばあちゃんのリクエストで、家族で四万温泉へ行く。やまぐち館という、大きい旅館に泊まる。風呂は非常に良かった。ただしこの旅館、どうもくさかった。くさいというのは、運営が企画屋がこね回した企画デザインに従業員が踊らされているという感じで、そう言う匂いが鼻について嬉しくなかった。必要なことだけを心を込めてサービスするだけで、客は嬉しいのだが、こういう物を喜ぶ客もいるのだから仕方がないのかも知れない。ちなみにどんな物かというと、男の従業員は人力車の車夫の格好に半纏をきせるというようなもの。また、各階を何丁目と称し面白がらせていると言った具合。まぁ、風呂と食事は良かったので文句はない。
高崎に新しく出来たヤマダ電気に行く。その一角に画廊スペースがあり、そこに知り合いのアメリカのキルト作家ジム・ヘイさんが、彫刻家と2人展をやっているので見に行く。
朝は大雨から始まった。今日はゴーギャン展とルネ・ラリック展。ゴーギャン展は竹橋の国立近代美術館で行われている。ゴーギャンの最後の大作「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々は何処へ行くのか」と言う、自殺未遂を前にして制作した作品が、日本で初めて公開された。総じてゴーギャンの作品は色彩が失われずに美しかった。ゴッホの人生も波乱に富んでいたが、僕の感想では、ゴッホ以上に波乱に富んだ一生と言える。ゴッホとゴーギャンの2人の関係も興味深く、すがるゴッホにゴーギャンが嫌気がさして、ゴッホがそれにショックを受けて自殺したという話もある。昼食は隣の毎日ビルの９階「アラスカ」で摂る。なかなかデラックスで美味しい昼食だった。ＮＨＫの美術館探訪はお昼の人気が高まって、それを楽しみに参加している人もいるようだ。午後は、国立新美術館でルネ・ラリック展を見る。アールヌーボー、アールデコの作品が多数が並べられていて、見きれなかった。
毒ガスマスクのカートリッジが届いたので使ってみた。ちょっと高い使い捨てマスクを使っていたが、吹きつけには余り効果が無かったので、毒ガスマスクにしてみる。流石に全く臭いがしない。これなら、飛沫を肺まで吸い込むことがないだろうと期待している。
日本で見られる40数年ぶりの日食と言うことだったが、生憎の空模様だった。関東は６０％～７０％しか隠れないので、見ようと張り切ってもいなかった。11時頃、何となく外が暗くなった程度で40数年ぶりの日食が通り過ぎていった。西日本では大雨の被害が凄い。自然災害の前では、手も足も出ない。