天使だよ。

2016-06-11 | 天使・シリーズ
『おい、あんた、』 「…わたし?」   振り向くと、真っ黒い髪で、真っ黒い瞳の青年が、偉そうに私を指さして立ってた。 『あたりまえだろ、お前以外誰がいるってんだよ、周り見てみろよ、こんな遅くに一人でこんな暗い道歩いてるなんて、気が知れないな。』 残業で、深夜に近い時間の駅から家までの道。 誰も歩いていないから、さすがに怖くて早足だった。 &n . . . 本文を読む