秘密 (シウミンとルゥハン)

2014-09-01 | シウルゥ
ある日、罠にかかっていた鹿を助けたら、 その夜、鹿が僕を訪ねてきた。 「こんばんは。今夜は星が綺麗ですね」 と、星を閉じ込めたような瞳をした鹿がそう言うので、僕も、 「こんばんは、そうですね」と返した。 「こんな夜は、一人でいるのは、もったいない」 そう言って、ずかずかと、開けたドアから入り込むので、 ずいぶん図々しい鹿だな、と思った。 だって、僕は、たいそう自分のテリトリーというも . . . 本文を読む