ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

古川法(租特の透明化法)成立、あす施行

2010年03月31日 19時08分58秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

【参院本会議 2010年3月24日】

 古川法が成立しました。租税特別措置の執行状況の透明化法のことです。

 さる3月24日、古川法案(租特透明化法案)が参院本会議で採決され、投票総数234、賛成234票、反対0票の全会一致で、可決、成立しました。

 参院本会議の押しボタン投票の結果
  ↓
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/vote/174/174-0324-v008.htm

 これは、現在は内閣府副大臣・国家戦略室長を務める民主党の古川元久さんが、野党・民主党の税制調査会でずっと取り組んできました。古川さんは昨年5月の民主党代表選で、選挙管理委員長を務め、投票翌々日の朝日ニュースター番組で、ジャーナリストの上杉隆さんの質問に答えて、「岡田克也さんに投票しました」と答えました。

 それにしても、野党のころはまったく成立の見通しが立たなかったのに、与党になったら、閣法で提出して、全会一致ですから、政権交代すると、変われば変わるものですね。古川法はあす4月1日、施行します。

 ナフサの減税や、ガソリンの増税など様々な増減税が入り組んだ「租税特別措置法」はまさに、伏魔殿。私も、粗特法をプリントアウトしようとして、総計834頁とかになるので断念したことがあります。

 この執行状況の「伝票」を集めようというのが古川法の狙いです。各企業は粗特の恩恵に浴した減税措置を伝票に書いて国に提出しなければいけません。特定の圧力団体しか分からない不透明な減税措置を白日の下に晒し、2010年度以降の税制改正に順次、いかしていくことなります。

 当然企業にとっては、増税(減税の撤廃)になるケースがあります。しかし、政権交代をチャンスとして、企業(法人)への税制を見直し、増税すべきです。法人税に均等割をつくり、欠損企業(赤字企業)にも課税するといった外形標準課税や、法人税率の大幅な引き上げなどに民主党は取り組むべきです。

 法人税率の大幅な引き上げにより、日本企業が海外に流れるなどという議論がありますが、これは詭弁です。なぜなら、日本企業の経営者や会社員で英語が流暢に話せる人材はごく一部です。例えば、資生堂が日本と同じ商品単価でアジア各国に進出したり、サントリーが米国でウィスキーを販売して売れるでしょうか?しょせん内弁慶なんですよ。もちろん、味の素やヤクルトなら海外に本社を移転してもやっていけるでしょうが、多くの大企業は経営者すら英語を話せないのですから、日本で細々と食べていくしかありません。「大企業は生かさず殺さず」の税率、例えば60%ぐらいに税率を引き上げるべきだと、私は考えています。

 ◇

 以下、古川法の全文です。

 租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案(第174国会閣法第15号)

   租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

 (目的)

第一条 この法律は、租税特別措置に関し、適用の実態を把握するための調査及びその結果の国会への報告等の措置を定めることにより、適用の状況の透明化を図るとともに、適宜、適切な見直しを推進し、もって国民が納得できる公平で透明性の高い税制の確立に寄与することを目的とする。

 (定義)

第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

 一 租税特別措置 所得税、法人税、相続税、贈与税、地価税、登録免許税、消費税、酒税、たばこ税、揮発油税、地方揮発油税、石油石炭税、航空機燃料税、自動車重量税、印紙税その他の内国税を軽減し、若しくは免除し、若しくは還付する措置又はこれらの税に係る納税義務、課税標準若しくは税額の計算、申告書の提出期限若しくは徴収につき設けられた所得税法(昭和四十年法律第三十三号)、法人税法(昭和四十年法律第三十四号)、相続税法(昭和二十五年法律第七十三号)、地価税法(平成三年法律第六十九号)、登録免許税法(昭和四十二年法律第三十五号)、消費税法(昭和六十三年法律第百八号)、酒税法(昭和二十八年法律第六号)、たばこ税法(昭和五十九年法律第七十二号)、揮発油税法(昭和三十二年法律第五十五号)、地方揮発油税法(昭和三十年法律第百四号)、石油石炭税法(昭和五十三年法律第二十五号)、航空機燃料税法(昭和四十七年法律第七号)、自動車重量税法(昭和四十六年法律第八十九号)、印紙税法(昭和四十二年法律第二十三号)、国税通則法(昭和三十七年法律第六十六号)及び国税徴収法(昭和三十四年法律第百四十七号)の特例で、租税特別措置法(昭和三十二年法律第二十六号)の規定(税務署長に提出する書類の提出期限の特例を定める規定、税負担を不当に減少させる行為の防止に関する規定その他の政令で定める規定を除く。)により規定されたものをいう。

 二 法人税関係特別措置 租税特別措置のうち租税特別措置法第三章の規定によるものをいう。

 三 納税者 国税通則法第二条第五号に規定する納税者をいう。

 四 法人税申告書 法人税法第七十四条第一項(同法第百四十五条第一項において準用する場合を含む。)、第八十一条の二十二第一項及び第八十九条(同法第百四十五条の五において準用する場合を含む。)の規定による申告書(当該申告書に係る国税通則法第十八条第二項に規定する期限後申告書を含む。)をいう。

 五 事業年度 法人税法第十三条及び第十四条に規定する事業年度をいう。

 六 連結事業年度 法人税法第十五条の二に規定する連結事業年度をいう。

 七 適用額 各法人税関係特別措置の適用を受けた法人がその適用を受けたことにより増加し、又は減少した税額、所得の金額その他の財務省令で定める金額をいう。

 八 適用額明細書 法人税申告書を提出する法人が、当該法人税申告書に係る事業年度又は連結事業年度において適用を受ける各法人税関係特別措置の内容、適用額その他の法人税関係特別措置の適用の状況の透明化を図るために必要な事項として財務省令で定める事項を記載した一覧表をいう。

 九 適用実態調査 財務大臣が、租税特別措置の適用の実態を把握するため、第四条の規定に基づき行う調査をいう。

2 法人税法第二条第八号に規定する人格のない社団等及び同条第二十九号の二に規定する法人課税信託(次項において「法人課税信託」という。)の受託者である個人は、法人とみなして、この法律の規定を適用する。

3 法人課税信託の受託者は、各法人課税信託の法人税法第四条の六第一項に規定する信託資産等及び固有資産等ごとに、それぞれ別の者とみなして、この法律の規定を適用する。

 (適用額明細書の提出義務)

第三条 法人税申告書を提出する法人で、当該法人税申告書に係る事業年度又は連結事業年度において法人税関係特別措置(税額又は所得の金額を減少させる規定その他の政令で定める規定によるものに限る。以下第五条までにおいて同じ。)の適用を受けようとするものは、当該法人税関係特別措置につき記載した適用額明細書を当該法人税申告書に添付しなければならない。

2 前項の規定による適用額明細書を添付せず、又は虚偽の記載をした適用額明細書を添付して法人税申告書を提出した法人については、当該法人税申告書に係る事業年度又は連結事業年度において適用を受けようとする法人税関係特別措置の適用はないものとする。

3 税務署長は、第一項の規定による適用額明細書の添付がない法人税申告書又は同項の規定による適用額明細書の記載に虚偽がある法人税申告書の提出があった場合においても、誤りのない適用額明細書の提出があったときは、当該適用額明細書に係る法人税関係特別措置を適用することができる。ただし、故意に、適用額明細書を添付せず、又は虚偽の記載をした適用額明細書を添付して法人税申告書を提出したと認められる場合は、この限りでない。

 (適用実態調査の実施)

第四条 財務大臣は、法人税関係特別措置について、適用額明細書に記載された事項を集計することにより、法人税関係特別措置ごとの適用法人数(当該法人税関係特別措置の適用を受けた法人の数をいう。)、適用額の総額その他の適用の実態を調査するものとする。

2 前項の規定によるもののほか、財務大臣は、租税特別措置の適用の実態を調査する必要があると認めるときは、その必要の限度において、法令の定めるところにより税務署長に提出される所得税法第二百二十五条第一項に規定する調書その他の資料を利用し、並びに行政機関が行う政策の評価に関する法律(平成十三年法律第八十六号。第六条において「政策評価法」という。)第二条第一項に規定する行政機関(以下「行政機関」という。)その他の租税特別措置の適用に関連する業務を行う団体に対し資料の提出及び説明を求めることができる。

 (適用実態調査の結果に関する報告書の作成及び提出)

第五条 財務大臣は、毎会計年度、次に掲げる事項を記載した適用実態調査の結果に関する報告書を作成しなければならない。

 一 租税特別措置(適用実態調査を実施したものに限る。以下この項において同じ。)ごとの適用者数(当該租税特別措置の適用を受けた納税者の数をいう。)及び適用総額(法人税関係特別措置にあっては適用額の総額をいい、法人税関係特別措置以外の租税特別措置にあっては納税者が各租税特別措置の適用を受けたことにより増加し、又は減少した税額、所得の金額その他これらに準ずる金額の総額をいう。)

 二 法人税関係特別措置ごとの高額適用額(第三条の規定により提出された適用額明細書に記載された当該法人税関係特別措置の適用額について最も大きいものから順次その順位を付した場合における第一順位から第十順位までに該当する各適用額をいう。)

 三 租税特別措置の適用を受けた納税者の分布状況その他の租税特別措置の適用の状況の透明化を図るために必要な事項

2 内閣は、前項の規定により財務大臣が作成した報告書を国会に提出しなければならない。この場合において、当該報告書は、作成した会計年度に開会される国会の常会に提出することを常例とする。

 (適用実態調査情報の提供)

第六条 行政機関の長又は総務大臣は、当該行政機関が行う政策評価法第三条第二項に規定する政策評価又は総務省が行う政策評価法第十二条第一項若しくは第二項の規定による評価を行うために必要があると認めるときは、その必要の限度において、財務大臣に対し、適用実態調査情報(適用実態調査によって集められた情報のうち、文書、図面又は電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。)に記録されているものをいう。以下同じ。)の提供を求めることができる。

2 財務大臣は、行政機関の長又は総務大臣から前項の規定による求めがあったときは、正当な理由がない限り、適用実態調査情報を提供するものとする。

 (適用実態調査情報の適正な管理)

第七条 財務大臣及び前条の規定により適用実態調査情報の提供を受けた行政機関の長又は総務大臣は、適用実態調査情報を適正に管理するために必要な措置を講じなければならない。

 (適用実態調査情報の利用制限)

第八条 財務大臣は、第六条の規定による場合を除き、その行った適用実態調査の目的以外の目的のために、適用実態調査情報を自ら利用し、又は提供してはならない。

2 第六条の規定により適用実態調査情報の提供を受けた行政機関の長又は総務大臣は、その提供を受けた目的以外の目的のために、当該適用実態調査情報を自ら利用し、又は提供してはならない。

 (守秘義務)

第九条 適用実態調査情報の取扱いに従事する者又は従事していた者は、当該適用実態調査情報を取り扱う業務に関して知り得た個人又は法人その他の団体の秘密を漏らしてはならない。

 (権限の委任)

第十条 この法律に規定する財務大臣の権限は、政令で定めるところにより、国税庁長官に委任することができる。

 (財務省令への委任)

第十一条 この法律に定めるもののほか、適用額明細書の様式、適用実態調査の実施細目、第五条第一項の報告書の作成方法その他この法律を実施するため必要な事項は、財務省令で定める。

 (罰則)

第十二条 第九条の規定に違反して、その業務に関して知り得た個人又は法人その他の団体の秘密を漏らした者は、二年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。

2 前項の規定は、同項の罪に当たる行為が国税通則法第百二十六条の罪に触れるときは、適用しない。

   附 則

 (施行期日)

第一条 この法律は、平成二十二年四月一日から施行する。ただし、第四条第二項、第六条から第九条まで及び第十二条の規定は平成二十三年四月一日から、第五条の規定は平成二十四年四月一日から施行する。

 (適用区分)

第二条 第三条の規定は、法人の平成二十三年四月一日以後に終了する事業年度又は連結事業年度に係る法人税の申告について適用する。

2 第四条第一項の規定は、法人の平成二十三年四月一日以後に終了する事業年度又は連結事業年度において適用を受ける法人税関係特別措置について適用する。

 (その他の経過措置の政令への委任)

第三条 この附則に規定するもののほか、この法律の施行に関し必要な経過措置は、政令で定める。

     理 由

 租税特別措置に関し、適用の状況の透明化を図るとともに、適宜、適切な見直しを推進し、もって国民が納得できる公平で透明性の高い税制の確立に寄与するため、適用の実態を把握するための調査及びその結果の国会への報告等の措置を定める必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。


岡田克也さん、地元国政報告会で「首相に意欲」 稲垣昭義県議が明かす

2010年03月30日 04時29分56秒 | 岡田克也、旅の途中

 岡田克也さんが、地元三重3区の国政報告会で、


 「後世に人から、

 岡田克也という外相がいたと言われるのではなく、

 岡田克也は外相としてこんな仕事をしたと言われる外務大臣になりたい
」と述べ、将来の首相就任に意欲を示していたことが分かりました。

 岡田さんの首相意欲発言は昨年5月の民主党代表選で「民主党の代表になり、ニッポンのリーダーになる」との発言以来、10ヶ月ぶりだと思われます。

 四日市市選出の三重県議会議員、稲垣昭義さんがブログで明らかにしました。稲垣県議は37歳で、当選2回。来年4月の統一地方選で改選を迎えます。

 地元では、四日市港のスーパー港湾継続に関する重要な責務を担当していますが、私はスーパー港湾は横浜港一つに絞るべきと言う考えで、それは違うのですが、一つ志を同じくしていることがあります。

 私と稲垣さんの「悪だくみ」は、岡田さんを日本丸の船長にしてしまおうという画策です。

 「朋有り遠方より来たる」(論語)と申しますが、稲垣さんと「岡田克也論」を語り合うのは私の楽しみの一つであります。そうすることで、お互いの成長を確かめ合うことができました。これは岡田さんがぶれない人だから初めて可能です。稲垣県議と私は「鵬志会」という学生政治サークルの同窓生です。

 そこで、共通の悩みは、「岡田克也さんはこれこれこういう人だから、日本丸の船長にふさわしい人です」と一生懸命に説明しても、なかなか、伝わらないということ。

 そこで、私たちは言葉で説明するのは難しいから、「私はこういう者です。さて、ところで、私は岡田克也さんを支持します」と背中で説得できる人間になろう、と。

 ですから、私と稲垣県議は赤信号を渡りません。なぜなら、私たちが赤信号を渡ると、「ああ、岡田さんも赤信号を渡るような人間なんだ」と勘違いされるからです。私たちは前に向かって歩いていますから、必ず信号にぶつかるし、また、ときに狭い道を通らざるを得ないこともあるでしょうが、少なくとも赤信号を渡らない。そうやって、「背中で応援演説ができる人間」になれるように心がけています。

 これが「悪だくみ」の現時点での最良の作戦であり、現在遂行中・・・すなわち人生を生きている、旅の途中、というわけです。

 どうか、あなたもこの作戦の賛同者になっていただけませんでしょうか。

岡田外相地元入り|三重県議会議員 稲垣昭義のひとり言

昨日は岡田外相 が地元入りされました。外相として多忙な中でも、月一度は地元入りして国政報告会等を行っています。午前中は、民主党第3区総支部の役員会並びに総会が総支部長である岡田代議士出席の中、ポートビルで開かれました。カメラ9台、多くの報道関係者が集まる中での開催でした。

午後は、岡田克也北勢政経セミナーが開催され、毎日新聞社特別編集委員の岸井成格氏 を講師に迎え「歴史の激動期を迎えた世界と日本」をテーマに講演をいただきました。

今年は、庚の寅年(かのえのとら)で、危機の打破・大転換の年まわりで、120年前も60年前も我が国にとって大転換が起こったとのことです。鳩山政権、中でも岡田外相に大きな期待を寄せてエールを送られていました。

また、蒸気機関の第一次産業革命、ITによる第二次産業革命に次いで、環境(自然エネルギーへの転換)による第三次産業革命が起こるとの話を非常に興味深く聞かせていただきました。

夜は、国政報告会が二ヶ所で開かれ、私は地元である大谷台地区に出席しました。朝から岡田代議士の話を聞かせていただき、普天間を含む日米同盟、ぎょうざ事件や油田開発を含む日中関係、FIAを含む日韓関係、ミャンマーの民主化問題を含む東南アジアとの関係、ハイチを含む国際貢献など多岐に渡りましたが、「国益」という言葉が何度も出てきたことが印象的でした。

大谷台地区では、「後世に人から、岡田克也という外相がいたと言われるのではなく、岡田克也は外相としてこんな仕事をしたと言われる外務大臣になりたい」と語られていました。

外相としての仕事に誇りを持ち、国益のために全身全霊をつぎ込まれていることが伝わってきて頼もしく感じました。昨日東京に戻られ、今日から米国に飛んで行かれます。私は、今日は今から自治会総会に何箇所かごあいさつに行ってきます。


マニフェストの優先順位を変え、修正マニフェストで参院選 岡田克也さん

2010年03月27日 16時49分19秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
 政権交代を実現した民主党幹事長であり、鳩山内閣で外相に転じた岡田克也さんが27日、三重3区で国政報告会を開き、「順番を付けて重要なものからやっていき、場合によっては、あきらめるものもあるとはっきり参院選のマニフェストで示した方がいい」と述べました。

 マニフェストのメニューごとに優先順位(priority)を付け直し、工程表の実施年度を先送りしたり、実施額を減らしたりすることで、「修正マニフェスト2010」をつくり、7月の第22回参院選で国民の信託を得ようという考えです。たんに鳩山政権運営のやりくりだけでなく、日に日に厳しさを増す参院選逆転勝利への乾坤一擲のアイディア提起も兼ねていると思われます。

 マニフェスト2009については、小沢一郎氏による「岡田300日プラン」の回収や、政策調査会の廃止により、民主党内で、実施状況を照らし合わせる機能がまったく失われてしまいました。「海図はあるけど、羅針盤がない航海」を強いられているのが鳩山民主丸の現状です。

 この機能を果たしているのは、定期的にマニフェスト実施状況一覧表を見開きで載せている毎日新聞社ぐらいでしょう。なんというていたらく。

 岡田さんが入閣後に、内政も含んだ国政に関する発言をするのは極めてマレです。岡田さんの地元活動には、「オープンセミナー」と「国政報告会」があり、前者は動員無しの講演会、後者は地区担当秘書に動員ノルマを課した会合です。今回は動員ノルマを課して、参院選・三重選挙区(定数1)での芝博一さんの再選をめざした会合なので、民主党の参院選逆転勝利に向けて、党内輿論の喚起を促したものとみられます。

 岡田発言をきっかけに、川をせき止めていた柵を取り払い、流れが良くなることを期待します。公示日まで100日を切った状態ですから、この岡田発言を採用しないと、民主党は負けます。

時事ドットコム:マニフェスト大幅修正を=税収減で「相当無理」と指摘-岡田外相

 岡田克也外相は27日、三重県四日市市で開かれた会合で、民主党のマニフェスト(政権公約)見直しについて「(税収が減った)現実の収入を見たとき、順番を付けて重要なものからやっていき、場合によっては、あきらめるものもあるとはっきり参院選のマニフェストで示した方がいい」と述べ、財源確保が困難な政策は大幅に修正すべきだとの見解を示した。
 同党のマニフェスト見直し作業に関しては、2011年度から子ども手当を満額支給することや、ガソリン税などの暫定税率廃止を修正するかどうかが焦点。岡田氏は「(昨年の衆院選前に)マニフェストを作った時に比べ、税収が10兆円近く減った。マニフェストに書いてあることを全部やろうとすると相当無理があるのは間違いない」と指摘し、公約見直しの必要性を強調した。

「餃子は子供のおかず」の岡田強腰外交で、中国がついに毒ギョーザ容疑者逮捕

2010年03月27日 01時55分43秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岡田克也さんの外務大臣就任を伝える後援会ニュースレター

(初エントリーは3月27日深夜0時30分で、以下情報を更新します。)

 猛毒「メタミドホス」の混入で、天洋食品製の「手作り餃子」を食べた千葉県5歳の女児が一時重体となった2007年12月~2008年1月の「中国製毒餃子(ギョーザ)事件」。

 自民党福田内閣の初動の遅れやその後の弱腰外交により、すべての中国製品をボイコットする消費者が出るなど長引いてきた事件が解決に向かう方向となりました。

 中国当局が北京から陸続きの河北省の「天洋食品」元臨時従業員の呂月庭容疑者、36歳の男を逮捕、「容疑者は容疑を認めている」と新華社が報じているそうです。

 2009年9月16日に就任した岡田外相は、その12日後である、9月28日の日中韓外相会談で上海を訪れた際に、中国の楊外相が「中国製冷凍ギョーザ事件を政治問題化すべきでない」と語ったことに岡田さんが譲らず、10月9日の北京での日中外相会談でも「ギョーザは子どものおかずだ」と解決を迫りました。

 おそらく、この9月28日と10月9日の岡田強腰外交がなければ、事件の解決はなかった可能性が高いと思います。

 ちなみに昨年9月28日からちょうど6ヶ月ですね。何か関係があるのかは分かりませんが、岡田外相の二国間外交でわが国にもたらした果実としては最大の物になりました。内政問題に近い「密約調査」とあわせて、国民の支持が低下する鳩山内閣の支持率を一人で、持ち上げることになると思います。

 共同によると、

 事件は、天洋製のギョーザを食べた千葉、兵庫両県の3家族計10人が中毒症状を訴え、9人が入院したことで08年1月に表面化。日中両国は捜査協力で合意したが、2月には双方が自国でのメタミドホス混入の可能性を否定、中国側の捜査はいったん中断した。しかし、同6月中旬に天洋が回収したギョーザを食べた中国人がメタミドホスによる同様の中毒症状を訴える事件が発生し、事態は一変。

 ということになります。

 このブログ内の中国製毒餃子事件に関する一連のエントリーはこちらをクリックするとご覧になれます。

 現時点では、推定無罪とはいえ、自民党の福田・麻生内閣が見て見ぬふりをしていた事件で、岡田流の「ハッキリ物を言う外交」が功を奏したことになったものとみられます。

 岡田外交の特徴は、口ではハッキリ物を言いますが、人的ネットワークは親密です。

 人物関係をさらっとご説明します。今回の逮捕劇との関係はまだ分かりません。

 野党民主党の副代表として「次」に備えていた時代のブログ「中国訪問報告(1)――北京要人会談篇」をごらんください。
 
 李克強・副首相とは遼寧省書記のころ、民主党三重県連の付き合いがあってからの親友。

 日本ではタフネゴシエーターとして名を馳せた王毅・元日本大使、「環境大臣」に相当する、国家発展改革委員会の解振華副主任とも野党時代から緊密に交流しています。

 
 野党の副代表(当時)ながら、中国要人と次々会談する岡田さん。(2008年、岡田さんのブログから)

 新任の程永華・駐日本大使とは、今月3日の国際婦人デーを記念する中国大使館のパーティーで、外相夫人として、奥さんの岡田多津子さんがあいさつに立ち、夫人外交デビューしました。

 
 [写真]2010年3月8日、国際勤労婦人デーのパーティーで乾杯する岡田多津子さん(左)と程永華大使人民日報日本語版ホームページから拝借。

 また、岡田さんの父、岡田卓也さんは中国で植樹に取り組んでいます。岡田卓也さんの母校早稲田大学の同窓会誌の最新号にも次のようにインタビューが載っています。

 

[画像]中国で木を植える岡田卓也さん、早稲田学報2010年4月号から

 それから、ギョーザ事件のとき、日本のメーカーの不手際(JT)があった際に、「原因は分からないにしろ、とっさに商品回収に走らなかったJTは信じられない」として、JTとの統合を撤回した日清食品の安藤宏基社長(カップヌードルを発明した安藤百福さんの息子)は岡田さんの支持者として知られます。

 また、辛亥革命および近代中国の父である、孫文は、三重県菰野町の高田家(岡田克也さんの母方のひいおじいちゃん、現在の当主は弟の昌也さんが養子縁組)に泊まったことがあります。

 
[画像]孫文

 なんといっても、やはり岡田さんというと、「孫文が泊まった家のひ孫」という、これは近代中国の歴史を学んでいる人なら、水戸黄門の印籠並みの切り札だということが分かると思いますが、この切り札を持った上での強腰外交。

 
[画像]岡田外交3原則。

 それが功を奏したことになるでしょう。

 彼はこういう外交を日本に定着させたいから、マスコミに「7奉行」ともてはやされても、けっして、鳩山総理や小沢幹事長の進退に関する発言はしないのです。

 ハッキリ物を言える日本へ。
 岡田克也が一歩を踏み出しました。

岡田外相 中国に毒ギョーザ事件「中間報告」要求(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

 中国製ギョーザ中毒事件をめぐり岡田克也外相が、中国での毒物混入を認めた「中間報告」を早急に行うよう中国側に求めていたことが分かった。複数の日中外交筋が31日、明らかにした。

 発生後2年近くたっても真相解明が進まないことから「少なくとも混入したのは中国と特定するなど現状を打開する必要がある」と判断した。「対中関係重視の政権だからこそ真相解明を要求できる」(政府高官)との期待もあり、来年に予定する鳩山由紀夫首相訪中までに報告を得たい考えだ。

asahi.com(朝日新聞社):ギョーザ中毒事件 中国当局、容疑の男逮捕 新華社報道 - 社会

【北京=古谷浩一】新華社通信は26日、中国製冷凍ギョーザ中毒事件で中国捜査当局が、日本向け輸出用ギョーザに毒を入れたとして中国人の男を逮捕した、と伝えた。男はギョーザの製造元である河北省石家荘市の「天洋食品」の元臨時工員で、同省出身の呂月庭容疑者(36)。取り調べに対し容疑を認めているという。当局は犯行に使われたとみられる注射器を押収したほか、多数の目撃証人がいるという。


◎2010年度予算が年度内成立 鳩山由紀夫内閣 

2010年03月24日 20時25分03秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
[写真]左上から時計回りに、藤井裕久・前財務相、鳩山由紀夫・総理(民主党代表)、菅直人・財務相、原口一博・総務相、渡辺周・総務副大臣、小川淳也・総務政務官、古本伸一郎・財務政務官、大串博史・財務政務官、峰崎直樹・財務副大臣、野田佳彦・財務副大臣、仙谷由人・国家戦略相、枝野幸男・行政刷新相。

【参院本会議 2010年3月24日】

 参議院(江田五月議長)は、2010年3月24日、鳩山由紀夫内閣が作成した平成22年度(2010年度)予算案を採決し、可決しました。

 天皇陛下の御名御璽により、成立します。

 民主党はやっと、「平成6年6月23日のトラウマ」(細川内閣の予算成立日)から脱することが出来ました。

 こんな目出度い年度末は初めてじゃ!

 昨年8月30日の総選挙を受けて、各府省の概算要求を10月15日締めで出し直させました。これで1ヶ月半遅れの予算編成だったのに、猛スピードで慣れない作業をし、12月25日という早い段階で政府案決定にこぎつけました。財務原案や復活折衝は廃止しました。

 直後に藤井裕久財務相から菅直人財務相にバトンタッチ。そこからちょうど3ヶ月で予算審議を終えました。すべて良いペースだったと思います。心配された菅さんの答弁。野党時代の菅さんは知ったかぶりが多かったのですが、「分からないときは分からない」と答えました。野党に揚げ足を取られる答弁がなかったということは、政治家としての老練さを感じました。「私に言わせればデフレは貨幣のバブル」という謎の答弁もありましたが、財政経済に詳しくなくても、勉強していることがよく分かる答弁でした。

 民主党が本予算を成立させたのは、1998年4月の結党以来初めてで、これにより、日本に本格的な二大政党デモクラシーが到来しました。

 鳩山首相いわく「命を守る予算」。やはり、子ども手当、高校実質無償化、農業者戸別所得補償、高速道路無料化の社会実験の4つの「マニフェスト肉付け予算」になっていることで、7月第22回参院選を戦える準備ができました。

 また国交省の2・2兆円の交付金の執行が前原誠司国交大臣の裁可が必要ということになったようで、安心しました。このほか、1兆円の臨時交付金と1兆円の特別債務負担行為設定がありますので、「予算の執行の透明化」にも、菅財務相が引き続き取り組んで欲しいと思います。

 年金特別会計から一般会計への流用の穴がふさげなかったことなど後年度への課題が残りました。

 ◇

 きょうは本会議に直接行こうと思ったのですが、「ハマグリの件」を知ってすっかり萎えてしまい、もう今週は寝て、ワイドショーを見て過ごそうかと思うほど残念です。元々そういう人だと思っていましたが、よりによって最高の倫理を要求される国家公安委員長、最高の人徳を要求される防災担当大臣に付けてしまった鳩山由紀夫総理の任命責任も問われます。ホントウに旧自由党・小沢グループにはうんざりです。

 中井洽・国家公安委員長・防災担当大臣は、今夜にも辞職してください!

正義は勝つ 生方幸夫・副幹事長が続投

2010年03月23日 23時59分59秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
 やった、やりました。またしても、正義が勝ちました。正義とはすなわち、私たち国民の声、輿論のことです。

 産経新聞で「民主党の財源(年間200億円)が小沢一郎氏に集中している」ことを暴露した、民主党副幹事長の衆院議員(千葉6区)の生方幸夫さんの続投が決まりました。報道によると、代表で総理の鳩山由紀夫さんが小沢氏を叱り付けたようです。

 論語には、「義を見てせざるは勇なきなり」とあります。

 「行うべき事を前にしながら、行わないのは臆病者である」という意味です。

 生方さんは幹事長室の中で、小沢氏独裁を目の当たりにして、国会議員として、国民に明らかにしたのですから、まさに「義」です。

 生方さんは東京っ子だそうで、大手町3社(読売・日経・産経)の新聞記者出身ということで、ともに私の先輩になります。見て見ぬふりをするようでは東京っ子とはいえません。

 大手町3社の小沢氏番記者から「小沢氏は最近、白髪が増えている」との情報が寄せられたので、きょう確認したら、増えていました。

 コメント欄に、「小沢氏を幹事長にしたまま参院選で惨敗させれば、確実に政治生命を仕留めることができますよ」とのアイディアが寄せられました。しかし、義を見てせざるは勇なきなり。何とか6月にも公示される参院選の前に小沢氏を引きずり降ろすようにがんばってみたいと思います。

 必ず最後に正義は勝つ。私たち国民の総力を結集して、小沢氏を倒しましょう。

岡田克也さんが与党トップに「日本の首相にふさわしい」産経FNN世調

2010年03月23日 08時02分22秒 | 岡田克也、旅の途中

 産経FNNの3月20日・21日の世論調査。RDDで1000人対象とちょっと物足りないのですが、面白い数字が出ました。

 「日本の首相に一番ふさわしいのは」の設問の答えで、岡田克也さんが与党トップに立ちました。岡田さんがこの手の調査で与党トップに返り咲いたのは、2005年9月12日の民主党退任後初めてだと思います。

 やっと分かってくれたのですね。

(MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100322/stt1003222027010-n3.htmから、引用はじめ)

【問】日本の首相に一番ふさわしいのは(敬称略)

岡田克也 9.9( 6.7) 小沢一郎 1.9( 2.4) 菅直人 8.4( 9.0)鳩山由紀夫 5.8(10.1) 原口一博 2.3( 4.0) 前原誠司 5.1( 9.8)その他与党議員 1.3( 0.8) 石破茂 4.9( 5.0) 谷垣禎一 1.5( 1.8)舛添要一19.0(14.5) 与謝野馨 2.8(-) 鳩山邦夫 0.3(-)渡辺喜美 4.3( 3.3) その他野党議員 3.1( 3.2) ふさわしい人はいない23.1(23.3)

わからないなど 6.3( 4.4)

(引用おわり)

 全体トップは自民党の舛添要一前厚労相の19・0%。

 民主党では、岡田さんが9・9%と大きく伸び、菅副総理の8・4%を引き離しました。以下、鳩山総理が5・8%、前原国交相は5・1%、原口総務相が2・3%で、小沢一郎幹事長はわずか1・9%に沈みました。

 岡田さんが伸びた理由はただ一つ「密約」でしょう。「一内閣一仕事」ということばがあります。細かいことは役人に任せ、一意専心こそが政治主導です。

 そうは言っても、自民党国会議員(舛添要一さん)が19%もあるのですから、参院選に向けて民主党は一丸にならないと、負けます。

 昨年5月の代表選で、岡田さんの推薦人に名を連ねた衆院議員(千葉1区)の田嶋要さんにツイッターで、「田嶋要さんが昨年5月の代表選で岡田候補の推薦人になりました。どのような考えで推薦人になられたのですか?」と聞いてみると、答えがきました。

 [写真]民主党衆院議員の田嶋要さん

 「世代交代を加速するためです。鳩山さんがダメというのではなく、新しい政治のシンボル・リーダーにはどちらがより相応しいか、という観点で推薦人になりました。                         今でも正しかったと思っています。


 さあ、いよいよ巻き返しです。


岡田・長島コンビがハイチへ 大統領と会談、自衛隊を激励

2010年03月22日 21時16分21秒 | 岡田克也、旅の途中
[画像]ハイチでPKO(国連平和維持活動)を視察する岡田外相と長島防衛政務官(左)=NHK映像からキャプチャ

 外務大臣の岡田克也さんと、防衛大臣政務官の長島昭久さん(衆院東京21区選出)は週末を利用して、カリブ海の島国「ハイチ」を訪問しました。

 22万人以上が亡くなった地震からの復興について、大統領と相談。

 灼熱の中、国際貢献にあたるわが国のすばらしい自衛隊員を激励しました。

 外務省のホームページによると、わが国外相の同国訪問はこれが初めて。

  
[写真]長島昭久さん    [写真]地震の爪痕が残る大統領府で、EPA=時事


 
 [写真]テント村で握手、共同通信。

  
 [画像]岡田ドクトリン(岡田外交の3原則)
     
NHKニュース 外相 ハイチで自衛隊員を激励

岡田外務大臣は、ことし1月の大地震で壊滅的な被害を受けたハイチで国連のPKO=平和維持活動に参加し、がれきの撤去などの作業にあたっている自衛隊の宿営地を訪れ、隊員たちを激励しました。

カリブ海のハイチでは、ことし1月の大地震で22万人以上とみられる死者が出るなど、壊滅的な被害を受け、各国による復興支援活動が続いています。岡田外務大臣は、日本時間の21日未明、ハイチの首都ポルトープランスに到着し、はじめに国連のPKO活動に参加している自衛隊の宿営地を訪れました。岡田大臣は、およそ350人の隊員を前に、「日本の貢献は各国の模範になっていると国連からも評価されている。ハイチにとって、これから重要な局面を迎えるので、ハイチの人々を支えられるよう、隊員ひとりひとりの尽力をお願いしたい」と激励しました。隊員たちは、先月7日に現地入りしたあと、ポルトープランスを拠点に、地震で倒壊した建物のがれきの撤去や、空港の補修などの作業にあたっています。先週には大型の重機もそろい、今後は地域を広げて本格的な復興支援活動に取りかかるということで、岡田大臣は活動状況などについて報告を受けていました。


発売中の週刊ポスト4月2日号に私のコメントが載っています。

2010年03月20日 07時45分37秒 | その他

 おはようございます。

 きょうから3連休ですね。

 3連休というとホッとします。

 きょうからプロ野球もスタート。不景気のときのプロ野球って何かありがたい気がする。例年以上に、娯楽としてプロ野球を楽しみたいと思います。小学館の「週刊ポスト4月2日号」のカラーグラビアは楽天イーグルスの田中マークン、今年は初優勝の可能性もありそうですね。

 週刊ポスト4月2日号には、私のコメントも載っています。グラビアページでモノクロの最初の頁です。表紙から数えて13頁です。「アスパラで勝利を確信?」という鳩山邦夫さんのグラビアに次のようなコメントを寄せました。先週は載りませんでしたが、今回は載ることが出来ました。

 

 なかなか、週刊誌というのは、全国で発売日が違うようです。おじは新幹線の駅まで行って買ってくれているそうです。ぜひ図書館にも「週刊ポスト常備」ということでリクエストもしてください。

 3連休のお伴に週刊ポスト。350円、安い!小学館、この春、ドラえもん映画30周年、千両役者!

 不景気な中、ここんとこ、私だけ景気よくて申し訳ありませんが、ハッキリと物を言える社会へ、地道にやっていきます。

「岡田内閣」へお願い 2000円で念のためサポーターになってください

2010年03月17日 07時04分22秒 | 岡田克也、旅の途中


 昨年5月の民主党代表選は「次の内閣総理大臣を選ぶ選挙」だったのに、大半の民主党議員は「民主党の社長を選ぶ選挙」と勘違いしていたようです。この半年、十分に反省したでしょうか。

 先日は、小沢一郎さんが推した候補者(現在の総理大臣)の推薦人に名を連ねた参院議員が「メールマガジン号外」を送ってきましたが、送信者が丸見えで送ってきました。

 丸見えの送信者をみたら、「日教組」「電通」などのメアドがあり、「民主党政権になっても変わらないなあ」と愕然。学生時代より旧知の地方議員のメアドがあったので、「この参院議員、困ったもんですね」とメールしたら、「石川さん元気ですか?心配してます」との交流がありました。

 小沢さんが推した陣営に名を連ねた議員の、人間としての至らなさ、危機管理能力、組織統治能力の無さは、与党としての政権運営がうまくいかないことと密接不可分です。

 私は前々からずっと鳩山由紀夫さんには宰相の資質がないと考えていましたが、その通りになってしまい、もっと強く「総理は岡田なんだ」と書くべきだったと反省しています。

 さて。

 ここで、当ブログから謹んでお願いがあります。

 鳩山由紀夫さんの民主党代表としての任期は9月末までです。政界は一寸先は闇です。

 参院選に仮に負けたら、総理辞任の可能性があります。平成になってからの20年間に、宇野、橋本、安倍と3つの内閣が参院選敗北で退陣しました。

 9月の代表選は鳩山さんの無投票再選が好ましいことは言うまでもありません。岡田さんは鳩山さんが大好きです。そもそも鳩山総理から外務大臣に任命され、全世界を駆けめぐっているのですから、総理には100%の忠誠を誓っています。

 岡田さんは「外務大臣を2年はやりたい」と言っているし、お坊ちゃん特有のおおらかさで、運が良ければ総理になる、だめならそれでいい--という考えのようです。財務大臣はやってみたいようですが、幹事長はもうやる気はありません。

 昨年5月の代表選を見ていると、民主党国会議員には、「総理大臣」選びを任せられないと思います。なぜかというと、就職先として国会議員をしており、落選したらまったく無収入になってしまう人が大半なので、小沢一郎さんの意向には逆らえないからです。

 さてさて。

 前置きが長くなりましたが、「岡田内閣」を応援する人は、5月中旬までに年会費2000円を払って民主党サポーターとなり、代表選の有権者になってください。9月の代表選は無投票で参加できない可能性があるのをご了解下さい。

 また、今のスケジュールでは、岡田克也さんは出馬しません。しかし、同僚に頼まれれば断れないのが岡田さんです。ですから、念のため、サポーターになってほしいのです。5月中旬までに総支部に申し込んでください。紙に住所・氏名を書いて、2000円を払うだけでカンタンです。

 私もサポーター登録していますが、昨年は次のような「鳩山代表・岡田幹事長からの礼状」をもらいました。

 
 [画像]2009年分のサポーター登録者への鳩山代表・岡田幹事長連名の礼状

 投票は、郵便方式です。登録は友達の衆参総支部長でも、参院選新人の総支部長でも、一新会の総支部長でも問題ありません。それぞれの住民票所在地の小選挙区ごとのドント方式で、計算されますので、どこの総支部でもまったく関係ありません。

 詳しくはこちら↓(民主党本部ホームページ)

http://www.dpj.or.jp/sub_link/volunteer/index.html

(引用はじめ)
サポーターとは?
○民主党を応援したい18歳以上の方なら、どなたでもなれます。
 (在外邦人または在日外国人の方でもOKです。)
○会費は、年間2,000円です。
○資格期間は、お申し込み手続きが完了した日から1年間です。
○お申し込み手続きは通年、民主党の総支部でお受けしております。
○所属は、お申し込み手続きをした総支部になります。
 (総支部とは、衆議院・参議院の各議員、または公認候補者等を代表者とする民主党の地域組織です。)
○サポーターも、代表選挙で投票することができます。
○サポーターも、民主党が主催する講演会や勉強会・イベント・選挙ボランティアに参加することができます。
民主党代表選挙への参加について
○代表選挙は2年に1度行われます。
○代表選挙には、郵便投票による参加ができます。
○代表選挙に参加するには、毎年5月末までに、民主党本部に党員・サポーターとして登録されていることが必要です。
○党本部への登録は所属する総支部が行いますので、5月中旬までに、民主党の総支部にて手続きをお済ませ下さいますよう、お願いいたします。

(引用おわり)

 岡田内閣をめざす私たちは、それぞれの社会でのオピニオン・リーダーです。2000円を払ってサポーターになれば、仮に9月の代表選に岡田さんが出なくても、民主党の関係者に様々な圧力をかけることが可能です。

 岡田さんは昨年8月25日に、政権交代→参院選までの「岡田300日プラン」というスケジュール表を出したのに、小沢一郎さんに回収されてしまいました。「300日プラン」があれば、鳩山内閣の6ヶ月はもっとスムーズに進んだはずです。

 小沢一郎さんと一新会の影響力を根絶やしにして、「鳩山・岡田内閣」のリーダーシップを確立しましょう。希望の持てる日本への取り組みはもはや待ったなしの状況です。

 念のため、2000円で「岡田JAPANへの乗車券」をお買い求め下さい。お願いします。

 当ブログはまっすぐに、ひたむきに、しっかりと、じっくりと、いつまでも、きっと
 岡田克也と民主党を応援します。


子ども手当法案が衆院通過 通常国会ひと山越える

2010年03月16日 21時55分19秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
【衆院本会議 2010年3月16日】

 「平成22年度における子ども手当支給法案」が衆院を通過しました。

 衆院厚生労働委員会では、公明党から修正案が出て、児童養護施設が対象に加わりました。参院に送付されます。

 特別会計書の293ページによると、子ども手当は、厚労省所管の「年金特別会計・児童手当及び子ども手当勘定」から自治体にお金が出ます。一般会計から1・5兆円などを特会に繰り入れ、「子ども手当交付金」の1・6兆円などを自治体に配ります。

 「児童手当の公明党」が修正・賛成に回ってくれたことで、名実ともに「児童手当・子ども手当」という継続性ができましたので、自治体も地方負担に関して納得するしかないと思います。とはいえ、民主党が「全額国費」と言っていたのは、なんとも野党風情の財政素人だったと僕は思います。

 児童手当と違い、所得制限はありません。が、今まで児童手当を受け取れなかった高額所得者は新しく手続きが必要です。

 本会議では、厚生労働委員会に所属する民主党の福田衣里子さんが賛成討論に立ち、「子どもは社会で育てるもの。どのような家庭に生まれ育っても、安心して育つことができる環境作りが求められている」と話しました。

 最近の本会議の登壇者は、小沢グループ「一新会」が囲い込んでいる新人議員が多くなっています。化けの皮が剥がれ、カネもポストも配れなくなった小沢グループが最後の餌として本会議登壇のキップを配っているのがうかがえるのですが、やはり一新会系の新人議員は顔からしてバカ丸出しで、かえって一新会の求心力を低めているように感じられます。

 その中で、福田衣里子さんは討論の最後の「孤独だ、と感じる子どもたちが増えています。社会とつながっているんだという目覚めとなればと願っています」というくだりは、福田さんの議員活動の中で吸収したことだと思い、福田さんの非凡さを感じました。福田さんは「君子危うきに近寄らず」ということが本能的に分かっているようで、一新会とは距離をとっているもようです。

 「平成22年度の子ども手当法案」と「高校無償化法案」が衆院を通過したことで、マニフェストの肉付け法案はひと山越えた感があります。農業者戸別所得補償は予算だけで、法案はありません。

 まだ、参院で予算が成立していない段階ですが、民主党が実績として参院選で訴えるべき法律は、きょうをもって、めどが立ったといえるでしょう。ところで、「子ども手当が支給されれば景気は回復するか?」ということですが、これはマクロ経済学からすると、絶対的に景気は回復します。政府の直接支出があるからで、後年度の国債負担などは関係なく、景気は上を向きます。程度はほどほどでしょう。

 参院選での与党の議席は、そのときの景気が地合となります。小沢一郎さんのような組織のしめつけは、参院選ではあまり効果がないのは十数年前から分かり切ったことです。ちなみに小沢さんは与党幹事長として参院選の陣頭指揮をとった経験は一度もありませんから、何も分かっていないのでしょう。

長妻さん提案の「官邸大部屋方式」で巻き返せ

2010年03月16日 05時42分31秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
 鳩山由紀夫首相は政権発足半年にあたり、「これからは、前に出て、自分自身でもっと意思決定の場を国民の皆さんにしっかりとお見せする」と述べました。

 そこで、鳩山さんには、「官邸大部屋方式」の導入を促したいと思います。

 これは長妻昭さんが野党時代に出版した『闘う政治 手綱を握って馬に乗れ』の中で提案していました。

 長妻さんはこの本の140ページで、

 ○官邸を改造して、原則、総理大臣と全大臣は一つの大部屋に席を設け、仕事をする。

 ○現在は各大臣は省庁ごとのビルに散らばり、官僚から連日説明を受けるうちに知らず知らず官僚サイドに取り込まれてしまう。

 ○内閣一体で政権運営をするための情報共有ができる。

 ○複数の省庁にまたがる案件でも、総理が目の前に座る複数の担当大臣に声をかけて打ち合わせをすればすぐに意思疎通ができる。

 ○閣内不一致や「言った」「言わない」などの齟齬がなくなる。

 --などと提案しています。

 例えば、3月3日の参院予算委員会に3閣僚が遅刻しましたが、こういった日程を間違うこともなくなるでしょう。日程管理は政治の基本です。鳩山首相が先週、「B型肝炎担当」に仙谷国家戦略大臣を指名したそうです。私は報道を見て知りましたが、政務3役でもこの決定を知らない人がいるのではないでしょうか?

 官邸大部屋方式にしたうえで、閣議を月曜日に移して、ネット中継すべきだ、と私は考えます。

 最近の例では、ハマグリこと中井洽・拉致問題担当相が、「高校無償化法案」で、「朝鮮学校を除外すべきだ」と突然言いだし、混乱しています。私に言わせれば、ハマグリは単に自分が目立ちたいから言っているのであって、国家や、国民、民主党のことを考えたら、”B by C”が低い愚策だと思います。

 閣議をネット中継すれば、霞が関の幹部はみんな見ます。閣議のさいちゅうにハマグリが「朝鮮学校を除外しろ」と言ったら、他の閣僚の表情などで、チーム鳩山の雰囲気を察するでしょう。そして、文科省・外務省・警察庁の官僚や、政務3役・関係議員が資料を用意して、閣議終了と同時に、火消しに動けます。

 先週は原口一博総務大臣のツイッターを見て、総務省の地上放送課が行政指導に動いたとしてニュースになりました。その行政指導には問題がありましたが、大臣のツイッターで自主的に動く。日本の場合、総務省課長補佐あたりならそのくらいできます。もっと役人の力を引き出しましょう。

 月曜日の午前中は片づけが忙しいので、月曜日の午後イチで閣議を開き、決定をトップダウンで霞が関に知らせる。それに引き続き、大臣が各省に「出向いて」、政務3役会議をやって、1週間のチーム鳩山の情報の川上から川下への流れを作ってやる。そうするとスムーズに行くのではないでしょうか。

 この半年間、政務3役の姿が見えません。たまにブログを書けば、「早朝から深夜まで働いています」とアピールしますが、それで支持率がこれだけ下がっているということは「仕事の効率、“B by C”が低い」と断ぜざるを得ません。政務3役会議もネット中継すれば、副大臣や政務官の定例会見は要らないのではないでしょうか。

 ちなみに、先日の3閣僚遅刻ですが、

 ①NHK入りの審議は、午前9時から質問が始まるように時間を設定するのが慣例②参院では本会議で菅財務相の財政演説が行われているが、委員会では趣旨説明が済んでいない--。

 この2つが頭に入っていれば、ありえないミスです。日程作りはそれ自体が政治ですから、日程作りにあたる大臣秘書官は官僚ではなく、政治任用者にすべきです。

 先月、衆院予算委員会で民主党の当選4回生が同期の長妻昭厚労相に対して、「この世界、嫉妬ややっかみが多いから気をつけてくださいよ」という余計な発言をする残念な出来事がありました。

 地方出身の政務3役が今の地位やお金を抱え込もうとしているように見えます。例えば、床暖房がある議員宿舎に住んでいる政務3役に「今から床暖房がない家に住めますか?」と問いたい。

 同期生が長妻大臣をやっかむような民主党では、政権交代に日本の夜明けを期待したのとは裏腹に、日本の夜更けにつながりかねません。

 変化の歴史では、東京出身者を地方出身者が叩く構図が繰り返されてきました。明治維新後の警視庁長官は初代~8代まで薩摩出身者で占められ、当時の東京っ子がよく我慢したものだと思います。東京出身の鳩山首相、長妻厚労相は、ぜひダメ元で変化させてほしい。2人とも落選しても都内に家が残りますから、失うものはありません。

サヨナラの田原総一朗さんが「岡田さんがんばって」

2010年03月14日 21時24分34秒 | 岡田克也、旅の途中
[画像]あと3回で終了する「サンデープロジェクト」で、ジャーナリストの田原総一朗さんから励ましの声を受け、神妙に頭を下げた岡田克也外相=放送からキャプチャー

 21年間続いた日曜朝の政治討論番組「サンプロ」もあと3回で終了。

 3月14日日曜日は、外務大臣になった岡田克也さんが出演し、「核密約」について話しました。

 田原総一朗さん(75歳)、岡田克也さん(56歳)。ともに1993年の「宮澤解散」を境に大きく飛躍し、日本を代表する「リーダー」に飛躍した2人。おそらくこれが最後の「サンプロ」になるでしょう。

 核密約の話はなかなか難しいようで、私のツイッターにも「ヒトコトでいうとどういうことですか」「メリットとデメリットどちらが大きいのか?」との質問をもらいます。ヒトコトで言うと、「日米同盟のボタンの掛け違いを直す」ということなんでしょう。

 なかなか難しい話なので、田原さんは、

 「僕は岡田さんを信頼しているから言う。国民が岡田さんの言うことを本当に分かる、と。

 『岡田の言うことは分かったんだ』という信頼度をとらなきゃね
。」

 と話しました。「信なくんば立たず」ということですね。「岡田が言うんだから、そうなんだろう」という信頼度をもっともっと得なくちゃダメだ、というのが田原さんの心の内なんでしょう。

 岡田さんは「今田原さんとしているこの議論を避けたいがために、(自民党政権は)密約を認めてこなかったんです。

 そこは、こういう(厳しい)議論が出てくることは覚悟しながら、これを明らかにしているわけです」

 田原さんは「こういう議論が出てくることを覚悟した上で、岡田さん言った。これは偉いと思う」
 
 としたうえで、終了直前に、
 

 「岡田さん頑張って。岡田さんに期待しているからね。今、民主党いっぱい問題あるんだから

 と言うと、岡田さんは神妙に頭を下げ、コーナーが終わりました。

 

 サンデープロジェクト(サンプロ)は1989年4月2日から21年間続きました。聞くところでは、CM収入が厳しい昨今、ジャーナリスト・田原総一朗さんのギャラが高額なので、社員アナウンサーの番組に切り替えるとのことのようです。

 田原さんと岡田さん。思い出されるのは1993年6月18日の「宮澤嘘つき解散」。

 1993年、「総理が語る」の番組上、田原さんは宮澤喜一総理大臣(自民党総裁)から、「政治改革関連法案は、通常国会で必ず成立させます」、「終わってみれば、ああなるほど、宮澤はこういうことを考えていたんだな、という結果にしてみせます」という言質を引き出しました。

 結果は大嘘。

 岡田さんも今の物静かなイメージとは違い、河村建夫さん、簗瀬進さん、石破茂さんらと、「宮澤邸夜討ち事件」を起こすなど、元気はつらつとしていました。

 岡田さんが乗り込んだ船「改革フォーラム21(羽田派)」は敢然と宮澤内閣不信任案に賛成し、自民党を離党し、新生党を結党しました。

 中選挙区時代、5人区のビリで初当選した岡田さんですが、国のために政治改革に突き進む姿が共感を呼び、トップ当選で再選。その次から小選挙区になり、野党暮らしが長いのに、毎回断トツの得票率で、7回連続当選しています。

 「三重の岡田」から「日本の岡田」になる歴史を語る上で、「田原総一朗」という人物は不可欠。田原さん、21年間お疲れ様でした。

 ◇

 岡田さんは、これに先立つフジテレビ「新報道2001」で、核のイントロダクションをめぐる密約の日米のボタンのかけちがいについて、1991年のブッシュ(父)政権の後は、空母に戦術核兵器が載っていないので、日本への持ち込みはあり得ないと断言。戦略核についても、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)などを載せた米軍の潜水艦はすべて日本政府が把握しているので、「来たらすぐに分かる」と述べました。弾道ミサイルは太平洋や大陸を横断する目的の戦略核ですから、朝鮮半島有事で日本に来ることはまずないと思います。

 難しい話ですが、岡田さんは毅然とした態度でキッパリと話すので信頼感が持てました。

 番組の最後に、トレンド調査(毎週首都圏の500人に対してFNN・産経調査)の結果、次の首相にふさわしい人で、①舛添さん(自民党)、②鳩山総理、③菅副総理に次いで、岡田さんが4位になっていることを聞かれると、民主党代表時代と比べて、「だいぶ落ちましたよね」と語りました。日米安保50年のボタンの掛け違いに関する話ですから、全体的に笑顔は少なかったのですが、ここだけは相好を崩しました。

 「今は私は、外務大臣の職責を果たす。

 それが日本の国益につながる。


 そういう確信の下に。そのことに専念しています


 と断言しました。

 NHK日曜討論でも、核密約について、説明しました。

「選挙期間中の戸別訪問」に鳩山首相が前向きな答弁

2010年03月10日 23時16分35秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
【参院予算委員会・集中審議 2010年3月10日】

 きょうの参院予算委で、公明党の西田実仁さんが、「戸別訪問」の解禁を鳩山由紀夫首相に質しました。鳩山さんは「戸別訪問そのものが悪だという発想では金のかからない選挙はできない。与野党の協議会の中で結論を出していただきたい」と答弁しました。

 公職選挙法の第138条は、選挙運動中(公示・告示~投票前日)に、戸別訪問をして、投票を呼び掛けたり、あるいは投票しないことを呼び掛けることを禁止しています。さらに演説会のお知らせをしたり、候補者や政党の名前だけを連呼することも禁じています。

 「戸別訪問の禁止」を定めた公選法第138条は、1950年から60年間一度も改正されていません。

 しかし、私が知っている限り、欧米先進国を含めて、選挙期間中の戸別訪問を禁止しているのは、日本だけです。

 60年間なぜ改正されなかったのか。自民党長期政権時代には、公明党・創価学会の組織力をおそれていたというのが一つの理由だとされています。ところが、2000年代の自公連立政権になっても改正されませんでした。おそらく「戸別訪問が禁止されたままの方が、与党現職議員にとっては、楽だから」という理由でしょう。

 また、戸別訪問によって、現金を渡したりする「供応買収」の温床になるという理由もありました。

 しかし、1996年以降は、国政選挙は小選挙区が主体となっています。中選挙区(定数3~5の単記方式)では、おおむね「12%の得票率」で当選ラインを超えましたが、小選挙区は、基本的に「50%超の得票率」が必要です。

 ということは、得票率を11%から12%に押し上げる中選挙区は「現金」で勝てても、49%を51%に押し上げる小選挙区では、現金を配っても勝てないし、逆効果になります。実際に、小選挙区導入後は、供応買収で立件された事例は激減しています。

 このようなことから、私も「戸別訪問の解禁」に強く賛同します。戸別訪問をして、投票を依頼したり、説得したり、マニフェストなどを配ったりすることはデモクラシーの基本です。

 念のため。平常時に、議員や総支部長が戸別訪問をして、後援会への入会を働きかけたり、ポスター掲示をお願いしたり、行事への参加を呼び掛けたりすることは公選法にはまったく違反しません。

 せっかく政治への関心が高まっているのですから、60年ぶりに戸別訪問を解禁すべきだと思います。地方議会選に関しては留保したい感じもありますが、小選挙区ではぜひ戸別訪問をすべきです。

時事ドットコム:戸別訪問解禁へ協議を=鳩山首相

 鳩山由紀夫首相は10日午後の参院予算委員会で、公職選挙法で禁止されている戸別訪問について「戸別訪問そのものが悪だという発想では金のかからない選挙はできない。与野党の協議会の中で結論を出していただきたい」と述べ、政治資金の在り方に関する与野党協議機関が設置された場合、戸別訪問の解禁も論議のテーマとなることに期待を示した。公明党の西田実仁氏への答弁。

3月10日付紙面は「密約」ディスクロージャーで花盛り

2010年03月10日 07時00分12秒 | 岡田克也、旅の途中

 おはようございます。
 路上に雪が残る寒い朝です。
 きょう(3月10日)付の新聞は岡田克也外相の「日米密約」のディスクロージャーに関する記事が大展開しています。見出しもていねいに考えた物が見られました。