ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

参本会議で公明の竹谷とし子代表代行、国民の舟山康江両院総会長「衆参ともに自民単独では過半数がないなかでどうする」と首相に問いつつ自分の党をアピール、玉木雄一郎さんは3月3日まで役職停止に

2024年12月04日 17時13分11秒 | 214臨時215特別216臨時石破熟議
[写真]公明党の竹谷とし子代表代行、前回第26回参院選の17日間の一コマ、一人の地方議員が動員・設営・司会を担当する公明党の街頭演説会は、往年に比べれば動員数も少ない印象だが、埼玉4人区・東京6人区・神奈川4人区の連続した地域で、票を集めてまわる活動家は健在なので、議席は維持し続けるものとみられます、宮崎信行撮影。

 「第50期衆・第25・26期参」で出現した構造に関して、参議院本会議でも党幹部級から質問が相次ぎました。あすは衆・予算委、あさっては参・予算委。とにもかくにも、衆議院本会議で、補正予算案が採決の結果、否決されたらどうなるのか。ちょっと私も先例をしっかり調べないといけません。ちないに、歴史上「条約の承認案」が衆・本で賛成少数で否決されたことはゼロですが、未来に向かって無いとは言い切れません。

【政治改革与野党7党派協議会 きょう令和6年2024年12月4日(水)】
 まず、「政策活動費廃止の政治資金規正法改正案」(216衆法 号)は野党全党派がそろい夕方提出。界隈で「がさつなイメージ」が定着している河村たかし・日本保守党共同代表は、実は議員立法オタクで、15年前まで事務総長・国会図書館のスタッフと実績を共有して慕われていました。
 村井英樹座長は、旧文通費の歳費法改正も年内に仕上げたいと促しました。これは、尊敬される政治改革族議員の長い秘書から「やめてくれ」の本音が出ています。そして、自民党は「政治資金委員会」を設置するための法案を来年につくりたい意向のようです。また公明党が単独で法案を出すという話もありますが、参・本では言及されませんでした。

【参・本会議 同日】
 竹谷とし子さん(改選は3年半後)は「総選挙で、衆では自公政権は維持したいが、より幅広い意見を反映しての政策実現を求める国民の声があった」との独自の見解を示し「政治とカネは年内に決着をつけるべきだ」と述べました。竹谷さんは「選択的夫婦別姓を速やかに導入すべきだ」としました。しめくくりになってから「先の臨時党大会で公明党代表代行に就任しました。安心と希望を届けられるよう、清新で温かな公明党を届ける」と自己紹介しました。

 浅田均・維新参議院会長は「自民党の派閥はなんら説明責任の果たしていない。党内派閥でありながら、党外の団体のように振る舞っている」と根源から指摘しました。浅田さんは「大阪万博に向けてクルマのライドシェアを進めるべきだが、タクシー会社の意見が反映され遅れている」と苦言を呈しました。

 国民民主党両院議院総会は、昼、玉木雄一郎代表を2025年3月3日まで3ヶ月の役職停止とすることを党議決定しました。

 総会長の舟山康江さんが本会議で登壇しました。舟山さんは「どの政党も(参・自民党を含めて)過半数に届かない状態で、政府与党で事前協議で決めて野党に追認させる政治を改めるべきだ」としました。舟山さんは首相と同じく石橋湛山研究会のメンバーだとも強調しました。 

 小池晃さんは証人喚問と参・政倫審の開催を求めました。企業団体献金の廃止を迫る小池さんに対して首相は答弁で「企業にも納税の義務がある」と反論しました。

 来夏1人区新潟で改選を迎える打越さくらさんは「選択的夫婦別姓を実現すべきで、首相は総裁選で話したのだから閣法で出してもいいくらいではないか。衆議院法務委員長は立憲民主党の西村ちなみさんだ」としました。

 打越さんは、昨夜からきょう未明の韓国のユン大統領による戒厳令布告で質問しました。首相は、内政に干渉しないとしつつ重大な関心を持っているとしました。今後の憲法審査会の緊急事態条項の審議に波紋を広げそうで、国内でもわずか数時間の出来事を研究する動きが出てきました。

 本田あきこさんは、薬価の中間年改定などについて質問。市販薬の大量摂取オーバードーズについても問いました。答弁には、福岡資麿厚生労働、三原じゅん子こども家庭庁担当の両大臣も立ち、議場の拍手を浴びました。

 参では、来週も、総理らに対する本会議代表質問が開かれる見通し。

 なんで、れいわ新選組(令和)は質問しなかったのでしょうか。登壇に関する紳士協定も、後日取材してみます。

【衆・議院運営委員会理事会、参・議院運営委員会】
【参・国家基本政策委員会】
 予算委や党首討論の活性化に向けて動き出しています。衆・委員会での公明党の質疑順も与党枠から変わりそうです。

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Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。

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