あの暑い夏の総選挙、2009年8月18日公示、30日投票の第45回衆議院議員総選挙から5年後の8月がスタートしました。
2014年7月31日の民主党両院議員懇談会では、「辞意を固めた」と報道されていた大畠章宏幹事長から、下野後1年半の「目に見える成果」を報告しました。
内容としては、
綱領を改定した(2013年2月)
党改革創生本部の第1次報告をした(同)
男女共同参画委員会の拡充をした(2014年2月、国民運動委員会から分割し、党務委員長に格上げ)
青年委員会を拡充した(各県連組織の立ち上げ)
政策決定過程を整備した(重要政策の決定にあたり、役員会が必要と判断する場合、常任幹事会に評議を要請する。この場合、役員会は常任幹事会の評議結果を尊重する=党規約改正8条、改正9条参照)
地方議員の交付金の受け皿となる行政区支部の設立と(衆議院公認内定者不在の)暫定総支部の(地方議員による)総支部長代行ポストの設立
マクロ経済政策を勉強する「暮らしを守る研究会」と、6つの総合調査会=憲法総合調査会(枝野幸男会長)、安全保障総合調査会(北澤俊美会長)、エネルギー総合調査会(直島正行会長)、行財政改革総合調査会(前原誠司会長)、経済連携・農業再生総合調査会(玄葉光一郎会長)、社会保障総合調査会(長妻昭会長)からの報告書の受け取り
靴底減らし運動
ブロック別幹事長・選挙責任者会議、公認内定者(総支部長)会議を開催した
野党協力(政策、選挙、院内共闘、党首会談について)
2016年までの国政選挙・地方選挙を見据えた党財政計画の確立
役員室と広報の連携による発信力強化
党員・サポーター募集をした
選挙体制を立て直した
と報告しました。
あいまいでよく分からない「目に見える成果」もありますが、特筆すべきは、国民運動委員会から「女性委員会」を分割したところ話し合いで「男女共同参画委員会」として発足したところが良かったと思います。自民党も婦人局から女性局に名前を変えています。さらに青年委員会も各県連で立ち上げており、20代・30代の地方議員は今のうちに当事者として主導権を握っておいた方が、民主党員としての政治人生の資源になることは間違いないと思われます。
私としては、今後、衆院選挙直後に代表選挙ができるように推薦人の人数の定率化と地方議員・党員票の反映というのを、第2次野党期に絶対にやらないといけないと考えます。
5年前。あの暑い夏の総選挙の後には、まるで大統領のようにそっくり返った連中にあふれ、心理学の勉強としては興味深いところでした。しかし、あの暑い夏の総選挙、意外と街頭は熱中していなかったのですが、民主党を支える裏方、党職員と党首脳政策秘書はワシントンに呼び出されて、「東アジア共同体とはどういう意味か」と国務省幹部のジャパン・ハンドラーにいじめ抜かれながらも、国家としての矜持を守ったんです。
日本列島の47都道府県をオレンジに染める必要はありません。30県ぐらいをオレンジに染めれば政権はとれます。第47回衆議院議員総選挙での民主党の単独過半数の獲得は、五分五分ぐらいの情勢ではないかと見られています。とくに海江田代表続投が決まった後に、諸党(維新、次世代、みんな、結い、生活)からは焦りの声が出ているようです。一度裏切る者は二度、三度、四度、五度裏切りますから、たとえ野垂れ死にしても情けは無用ですが、小選挙区で数万票とれそうな者は、推薦したり、統一会派を組んだりして、利用できる期間は利用すればいいだけの話です。情けは無用です。
ところで、きのう、きょうの朝日新聞1面企画で「分断の1985年」という連載がありました。当ブログは、男女雇用機会均等法(昭和60年法律45号)に間を置いて、労働者派遣法(昭和60年法律88号)が成立・公布されたことを1年前の8月に「キャリア女性1985年夏の敗戦」と表現しました。朝日の連載では、これに加えて国民年金法に3号被保険者ができたことを加えて、女性の学者のコメントを借りる格好で「1985年は女性の分断元年であると同時に貧困元年であった」と結論付けています。私も1985年は女性の貧困元年だったと考えております。このように1年前の自分の認識に沿った記事が、朝日の1面企画が見出し立てこそしていないものの本文中で示したことと、先の通常国会で労働者派遣法改正法案が唯一閣法として廃案になったこと(「労働者派遣法改正案」が第186通常国会で廃案 民主党、「生涯ハケンで一生搾取」の奴隷化阻止)に自信を深めています。
ただ、衆・議運委理事会に留め置かれたままで廃案になっているということは、「成果」であっても「目に見えない成果」であって、民主党代表である海江田さんが「目に見えさせる」情報発信力をしなければならなかったわけですが、彼はまったくできていません。ただ、「暮らし、雇用、命を守る」というマクロ経済政策の「雇用」というのは、古い民法上の言葉であって、福田内閣以降の法律では「労働契約」と呼ぶわけですが、通常国会の途中から、海江田さんは「雇用」という言葉を使わなくなり、「労働」という正しい言葉つかいに統一しています。
女性委員会が自らの意思で男女共同参画委員会(初代委員長=郡和子衆議院議員)の名前で、党役員会メンバーに格上げされたことを一つの民主党らしさとして打ち出していってもいいように感じます。
川端達夫・滋賀県連特別顧問が31日放送のBS日本テレビで語ったところでは「民主党しっかりしろ」と「民主党もういいよ」が半々くらいだそうですが、東京では「しっかりしろ」がすでに半分以上に戻ってきているように感じます。
8月というのはお盆の帰省シーズン、列島大移動になりますので、家庭で民主党の健闘ぶりや、政権交代ある二大政党政治の有用性に関して、どんどん話しあってほしいところです。
目に見える成果を広めて日本列島をオレンジに染めよう 民主党、「あの暑い夏の総選挙」から5年後の8月
2014-08-03 09:23:08
最新の画像もっと見る
最近の「政権交代ある二大政党政治の完成をめざして」カテゴリーもっと見る
日本維新の会共同代表の馬場伸幸さん「創始者・松井一郎に結党メンバーが従うから」大阪維新の12年間のガバナンスのコツを話す、「次の代表は誰になるか分からないが合議制で世代交代をスムーズできる人」と色気
公明代表「政権の責任」論を、自民党総裁たる首相に初使用、山口那津男、岸田文雄の補正予算の今国会成立をめぐり
【岡田克也】細田博之議長の区割り案「前回の協議と違うし、1人別枠方式は最高裁憲法違反だ」2020年国勢調査による新区割りは「東京30区」で「山口4区廃止」
【岸田文雄】自民党総裁は2代続けて口下手「成長と分配」で解散総選挙、宏池会事務局がホラン千秋・横田一排除のためだけに秘書動員で心に隙間風か
【区割り】「和歌山3区」「山口4区」廃止、2020年国勢調査は10増10減、第50回衆院選の区割り2022年6月下旬勧告へ
栄華を極めた文部科学族に黄昏か「全日本私立幼稚園連合会不正会計問題野党合同ヒアリング」開かれる
最近の記事

【2022年前半の統一補欠選挙】自民党が前回の相対得票率を下回る、参議院石川選挙区で

岸田文雄首相がきゅうきょ出張先・熊本市から自衛隊機・ヘリで東京・官邸へ あす石川補選投票、半年前の「北ミサイル・仙台駅前演説」批判も念頭か

子ども家庭庁設置法案が実質審議入り、政府案・自公案・立憲案・維新案同時審議なのでいずれにせよ会期内成立は確実「みどりの食料システム法」参議院で可決し成立

【条約の交渉】日本とニュージーランドの機密情報相互保護条約の交渉へ、日米以外では初、ファイブアイズの企業スパイ牽制と対中国軍事情報でアングロサクソン諸国と連携か

政府、今(こん)第208回通常国会で5月下旬に補正予算案提出へ、2・5兆円前後、立憲は21兆円の経済対策を参院選で最大の目玉に
カテゴリー
- 第208回通常国会 令和4年2022年1月(149)
- 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報(111)
- 第207回臨時国会 2021年12月(25)
- 【法案】今後提出される法案(9)
- 第50回衆院選(2025年11月より前)(2)
- 第26回参院選(2022年7月)(16)
- 自民党(2)
- 第206回特別国会(7)
- 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)(66)
- 第205回臨時国会(2021年10月)新首相が衆議院を解散へ(14)
- コロナなど閉会中審査→オリパラ→衆院選(69)
- 第204通常国会令和3年2021年(216)
- 第203回臨時国会(2020年10月下旬)菅首相初答弁(74)
- 第202回臨時国会(2020年9月~)菅新首相選出(26)
- 2020年夏秋政局 菅自民 枝野立憲 新体制に(28)
- 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」(205)
- 第199第200回臨時国会(2019年8月から12月)(8)
- 第25回参院選(2019年7月)(24)
- 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘(221)
- 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」(71)
- 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ(284)
- 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極(47)
- 第48回衆院選(2017年10月10日公示)(68)
- 第194回臨時国会(国難突破冒頭解散2017年9月)(29)
- 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会(277)
- 第192回臨時国会(2016年9月から12月まで)条約・カジノ再延長国会(159)
- 第191回国会(2016年8月)院の構成(13)
- 第24回参院選(2016年7月)(65)
- 第190回通常国会(2016年前半)(269)
- 第189回通常国会2015年安保国会(374)
- 第188特別国会(2014年12月)(8)
- 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散(51)
- 第187臨時国会2014年地方創生国会(111)
- 第186通常国会(2014年1月)好循環実現国会(361)
- 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法(175)
- 第184臨時国会(2013年8月)黄金の3年間(36)
- 第23回参院選(2013年7月)二番底(47)
- 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議(166)
- 第182特別国会(2012年12月)安倍再登板(15)
- 第46回衆院選(2012年12月)大惨敗(75)
- 第181臨時国会(2012年10~11月)友情解散(46)
- 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革(224)
- 第179臨時国会(2011年10月)議員立法(41)
- 第178臨時国会(2011年9月)野田内閣(18)
- 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意(171)
- 第176臨時国会(2010年10月)熟議(63)
- 第175臨時国会(2010年7月)ねじれ(47)
- 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏(36)
- 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導(100)
- 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導(38)
- 森山浩行 大阪16区(47)
- 第172特別会(2009年9月)鳩山政権発足(35)
- 英国の事例(14)
- 第45回衆院選(2009年8月)政権交代(470)
- 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ(195)
- 地方議員閻魔帳(1)
- 政党助成金など(7)
- 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め(123)
- 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会(231)
- 霞が関人事(15)
- 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦(175)
- 第167臨時会(2007年8月)江田議長選出(7)
- 憲法(1)
- 素晴らしき新生党保存会(38)
- 国政統一補欠選挙(12)
- 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして(104)
- 政省令(1)
- 訃報(2)
- ブログ10年(5)
- 議員秘書(4)
- ルポ)最年少町長さんの誕生(2008年2月)(31)
- 宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki(351)
- 不祥事(18)
- 岡田克也、旅の途中(334)
- 国際(19)
- 1年前の記事(105)
- 経済(52)
- マスコミ批評(26)
- 農業(13)
- 小沢一郎氏による解党ビジネス(11)
- 第1回交流協議機構&長城計画訪中団(13)
- 法制執務(1)
- 国会人事(6)
- 金子洋一論語とそろばん(2)
- 法律の執行状況(51)
- 日本の安全、非公式未確認な雑感。(7)
- 国会傍聴取材支援基金 会計報告(14)
- 働き方改革(7)
- 輪廻転生の政治家たち(45)
- NHK国会中継(6)
- #立憲パートナーズ(7)
- 人物(157)
- 地方(3)
バックナンバー
人気記事

岸田文雄首相がきゅうきょ出張先・熊本市から自衛隊機・ヘリで東京・官邸へ あす石川補選投票、半年前の「北ミサイル・仙台駅前演説」批判も念頭か

子ども家庭庁設置法案が実質審議入り、政府案・自公案・立憲案・維新案同時審議なのでいずれにせよ会期内成立は確実「みどりの食料システム法」参議院で可決し成立

民事訴訟法改正案「オンライン」と刑法改正案「懲役刑廃止で拘禁刑」は野党も問題視せずに衆議院本会議、「本土復帰50年決議」は沖縄1区議員が反対のハプニング

【条約の交渉】日本とニュージーランドの機密情報相互保護条約の交渉へ、日米以外では初、ファイブアイズの企業スパイ牽制と対中国軍事情報でアングロサクソン諸国と連携か

