ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

テレビジョンをみると意思決定を誤るのはなぜか?

2008年12月25日 16時49分02秒 | マスコミ批評

  私は小学生のころからテレビジョンが生理的に嫌い(怖い)です。

 東京で生まれ育ちましたから、自分で見る光景とテレビジョンの内容が違うことに不信感を持っていました。なかんずく日テレ朝の「ズームイン朝」がウソばかり放送しているように感じられ、敵愾心を持っていました。「朝」では、東京人は全員がある特定野球チームのファンであるかのような放送をしていましたが、そんなの金儲けのための嘘です。

 第44回総選挙で、多くの主権者が、みのワイド、小倉ワイドなどワイドショー政治による、イメージ・ポリティクス、テレ・ポリティックス、シングル・イシュー・ポリティクスによる集団催眠現象で小泉自民党(公明党含む)に49%も投票してしまいました。 

 いかにして物事を単純化するかどうかがテレビジョンドラマの腕の見せ所です。テレビジョンは「A vs B」の2分法に単純化しないと、視聴率が稼げません。特に「絶対善 vs  絶対悪」つまり「力道山 vs シャープ兄弟」に単純化しないといけないのです。

 ところが世の中はそんなに単純ではありません。例えば、TVニュースは「金正日」を絶対悪として描きますが、ではなぜ建国以来、親子2代で60年間も政権を維持しているのでしょう? ロシア、中国、アメリカ(在韓米軍)と陸続きの北朝鮮で、絶対悪が60年間も政権を維持できるでしょうか? どうですか、テレビジョンを見ると社会を見る目が歪みます。

 好きな番組を見終えたら、すぐに電源を消すという習慣をつくるのもいいかもしれません。まずは、テレビジョンの視聴時間を減らすことから始めましょう。人生にはもっと楽しいことがいっぱいありますよ!



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