ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

政治的な消極的隠蔽を許すな、日航、落下部品が車直撃か

2018年05月24日 20時11分16秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

左エンジンに異常な振動で緊急着陸

  日航の飛行機から、部品が落下し、車に直撃したのではないか、との情報が入ってきました。なぜこれを、国会傍聴記に書くかというと、もっとも政治的な会社だからです。国会議員の多くは、同じ値段の席でも最前列に案内されるなどの便宜を受けています。

   政治銘柄といえば全日空という人がいるかもしれませんが、それはめちゃくちゃ古いイメージで、ロッキード事件後は、政界工作の活動量は、日航の方が圧倒しています。

  もりかけの追求が、一年四ヶ月もかかっているのは、内閣や省の問題ですが、それも含め国会の力不足ですから、日航のインシデントにも厳しいヒアリングを期待したいところです。


ギャンブル依存症法案で参考人「アルコールと違い金銭管理の問題で相談しにくい」、衆厚労委員長解任決議案採決、参厚労委員会は審議スローペース

2018年05月24日 18時49分36秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]衆議院本会議場の傍聴席の控室=一般傍聴者は撮影不可=きょねん2017年、宮崎信行が院の承諾を得て、撮影・管理・掲載。

【衆議院本会議 平成30年2018年5月24日(木)】

 日程に先立ち、「高鳥修一厚生労働委員長解任決議案」が議題になりました。投票総数441、賛成133、反対308で否決されました。

 まず議員立法の郵便事業のユニバーサルサービスを保つ、「独立行政法人郵便貯金・簡易保険管理機構法改正案」(196衆法24号)が全会一致で可決し、参議院に送られました。

 続いて、「TPP11実施に伴うTPP12国内実施法の施行日前倒し法案」(196閣法62号)。討論演説では、立憲民主党から、知裕元衆議院議員の妻の石川香織さん、国民民主党から公介元国土庁長官(第2次橋本内閣)の子、伊藤俊輔さん、無所属の会から金子恵美さん、共産党の塩川鉄也さんが、条約交渉開始をめぐる自民党の公約の振り返りも含めて、反対討論演説。採決では、起立多数で可決し、参議院に送られました。下述の通り、参議院内閣委員会が渋滞しており、当初会期内の法案の方の成立は不透明。

 「所有者不明土地の利用の促進に関する特別措置法案」(196閣法52号)は賛成多数で可決し、参に送付。

 「省エネ法改正案」(196閣法51号)は全会一致で可決して、参議院へ。

 桜田義孝・消費者問題特別委員長が登壇し、「消費者契約法改正案」(196閣法31号)について報告。修正案が出され、可決したとしました。採決では、全会一致で「修正議決」が決まりました。参議院では、政府原案の冊子に衆議院の修正部分の紙を挟み込んで審議入り。福井照大臣と桜田委員長(または理事)が趣旨説明して、審議されることになります。

 散会。 

【衆議院内閣委員会 同日】

 自民党が提出した「ギャンブル依存症等対策基本法案」(196衆法20号)と、立憲と社民が提出した「ギャンブル依存症対策基本法案」(195衆法6号)が審議されました。委員長は、196衆法20号は、質疑終局したと宣言しました。次回採決される見通し。その次に「IRカジノ施設実施法案」(196閣法64号)が審議入りしていくとみられます。

 きょうの196衆法20号、195衆法6号の審議では、まず参考人質疑を開催。「ギャンブル依存症よりも前に、もともと金銭管理の能力の方が先にある問題だ」「地方では、ギャンブル依存症の相談は借金の相談と一括になるので、隣県に行く人もいる。私たちのような民間団体を利用してほしい」「ギャンブル依存症対策の専門家が行くと、はなから敵対視する、ギャンブル設置者もいる」との声が出ました。

 議員からも、「法案はアルコール依存症対策の法律を参考にして作ったということだが、金銭的な問題が絡むので、家族の対応、世間の対応が違う」との指摘が出ました。自民党案の質疑終局の宣言で、きょうは散会しました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 新自由主義法案ではないかとの懸念が出ている、「卸売市場法改正案」(196閣法40号)が、立国共反対、自公維賛成多数で可決すべしとしました。反対討論では「立法事実が不十分で、規制緩和の副作用が審議しつくされていない」としました。議員も、改正案のねらいがよく分からないという雰囲気でしたが、いずれにせよ、参議院の審議後、今後の政令・省令・条例の動きをフォローする必要があります。

【衆議院災害対策特別委員会 同日】

 「災害救助法改正案」(196閣法65号)の審議。質疑によると、前日に上田きよし全国知事会長に説明。ちなみに、上田きよしさんは衆議院で連続してやっていれば、きのう、永年在職表彰を受けていたはずです。関東知事会が国への要請文を検討し始めたようです。しかし、午後6時40分過ぎに質疑終局し、採決。全会一致で可決すべし、となりました。自民党国対副委員長経験が長い、小此木八郎大臣の所管はすべて衆議院を通過することになりました。

【参議院内閣委員会 同日】

 「地域における大学定員上限法案」(196閣法5号)と「地域再生法改正案」(196閣法7号)

 自由党の山本太郎さんが修正案を提出。修正案は共産党と自由党のみの賛成少数で否決されました。この後、政府原案を採決。上限法案(196閣法5号)は、国共由反対、自公立賛成多数で可決すべしと決まりました。地域再生法改正案(196閣法7号)は、共反対、自公立などの賛成多数で可決すべし、となりました。

 山本太郎さんと梶山弘志・地方創生特区担当相との間で感情的になる場面がありました。今後の内閣委ですが、梶山大臣が担当する「PFI法改正案」(196閣法18号)が審議入りしていませんが、衆議院から今週にも送られてくる「ギャンブル依存症対策法案」との審議順が理事会で話し合われるとみられます。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「森林経営管理法案」(196閣法38号)は、共産党が「戦後林政の大転換なのに、審議時間が短い」などと批判しましたが、採決。共由反対、自公立国維が賛成多数で可決すべしとなりました。「独立行政法人農林漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)は、共反対、自公立国維由賛成多数で可決すべしと決まりました。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「TPP11」は条約は参議院に送られてきて、法案は衆議院本会議待ち。

 きょうの外防委は、小野寺五典防衛大臣の「イラク日報隠ぺい問題の調査チームの報告書」についての質疑だけで散会しました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 午前中に「生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)の参考人質疑があり、それだけで散会しました。今週中に衆議院から「働き方改革関連法案」(196閣法63号)が送られてくることが予想されますが、来週中の参議院での審議入りは不透明。

【参議院環境委員会 同日】

 2か月ぶりの開催で、斎藤嘉隆・新委員長が就任あいさつをしました。もともとは民主党愛知県連で大塚耕平さんの同僚でした。

 「気候変動適応法案」(196閣法27号)の趣旨説明を聞いて、散会しました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「海外インフラへの我が国事業者の参入促進法案」(196閣法32号)が共反対、自公立など賛成多数で可決すべしと決まりました。あす成立のはこび。

【参議院総務委員会 同日】

 「統計法など改正案」(196閣法34号)の法案審査。英国では議会が3000人規模でやっているとの指摘がありました。採決では、共反対、自公立国の賛成多数で可決すべきものだと決まりました。あす成立。

【参議院文教科学委員会 同日】

 デジタル教科書を導入する「学校教育法及び著作権法改正案」(196閣法29号)の法案審査。採決となり、全会一致で可決すべしと決まりました。

 参議院に送付済みの「文化財保護法及び地方学校教育組織法改正案」(196閣法35号)はまだ審議入りしていませんが、きょうはこのまま散会しました。

【参議院法務委員会 同日】

 一般質疑のみ。

●参議院財政金融委員会はありませんでした。

●参議院経済産業委員会はありませんでした。

このエントリーの本文記事は以上です。

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山井和則さん喪服姿で、ブラック企業過労死撲滅を訴える 民事的殺人の被害者を代弁

2018年05月24日 14時20分59秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]山井和則さん、2018年5月24日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 山井和則さんは、平成30年2018年5月24日(木)の衆議院本会議で、喪服姿で、演説しました。

 これは、労働時間の上限を撤廃する条項を盛り込んだ「働き方改革関連法案」(196閣法63号)の強行採決を阻止するために提出した、自民党の厚生労働委員長解任決議案に対する討論演説です。

 ブラック企業による、労働時間上限を守らない働かせ方では、多くの人が過労死しています。しかし、過労死を逃れた人も、つらい経験を思い出したくない「民事的殺人」といわれる状況成ります。NPO法人POSSEがその存在を指摘しています。

 私も、岡崎守恭・株式会社日本経済新聞社編集局政治部長や、加藤嘉明・編集局地方部次長、鶴田卓彦代表取締役(肩書はすべて当時)らに上限規制を超えて働くよう強要されなかったら、結婚して子供を儲けることができたかもしれないな、と感じるときがあります。

 そういった、「民事的殺人」の被害者の声なき声を代弁するため、山井和則さんが喪服姿で演説したもようです。

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