ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

黒髪の

2017-11-20 03:05:36 | 添削


その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春の美しきかな    与謝野晶子


晶子はあまり好きではない。
人口に膾炙しているので、本歌取りなどには使うが、意趣はつたないと思う。
評価されているほど高くはない。

若さゆえの奢りを美しいというのは、高い心とは言えない。
若い頃の奢りは、苦いものである。
おそらく作者はそのことをあまり知らないのだろう。


黒髪の長きをことにたよりては花の時をぞあだに捨てぬる    揺之






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