
写真右から
『チャリティとイギリス近代』 金澤周作著 京都大学学術出版会 2008年
内容に関しては、
はじめにー空前規模の「チャリティ」
の中の言葉から、
「本書が対象とする時期の英国では、両方の語(チャリティとフィランスロヒ)が
ほぼ同義にもちいられているので、ここでも区別しない。
本書は、これまで部分的にしか知られていなかった、この近代イギリスにおける
チャリティとフィランスロヒを『民間非営利の自発的救済行為』と広く定義した上で、
『全体』として再構成し。歴史的に位置づけ、ひとつの歴史像を立ち上げることを
意図している」
私たちは19世紀中から後半の英国の慈善博愛事業については比較的知識があるといっていいだろう。
しかし、その前の18~19世紀前半はどうだろう。
知識はないに等しい。
ないはずである。
私たちの前には、この時期のチャリティとフィランスロヒについての書物がほとんどない。
英国慈善博愛事業史の空白部分を埋めていくことで全体像を
明らかにするという著者の壮大な試みに、ただただ脱帽。
金澤周作氏、1972年生れ!
434p(内本文328p)のうち、ただいま109pを読んでいます。
左の『伊東俊太郎著作集11巻』は、平積状態のままです。