静岡古城研究会会長:もっちーのブログ

静岡古城研究会会長:望月のブログです。主に静岡県内の中世城郭関係の情報を発信します。※当ブログはリンクフリーです。

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韮山城二ノ丸の発掘調査現地説明会が開催されます

2020-02-07 05:39:16 | 現地説明会情報・参加報告(静岡県内)

現在、伊豆の国市の韮山城二ノ丸跡では、史跡指定を目指す資料収集のため発掘調査が行われていますが、明日2月8日(土)に現地説明会が開催されることになり、伊豆の国市教育委員会文化財課から以下の要領で説明会が行われる旨の情報提供を受けましたので、お知らせいたします。

 ・日時:2020年2月8日(土)13:00~15:00(当日雨天の場合中止)
     *学芸員による説明は13:00~、14:00~ の2回、各30分程度行われます。
 ・集合場所:韮山城内権現曲輪(熊野神社前)
 ・車でお越しの方:江川邸駐車場に駐車してください。

昨日(2月6日)夕方、私は韮山城の整備委員でもあるので事前視察をさせていただきましたが、二ノ丸の曲輪の造成面は少なくとも2時期あり、かわらけ、天目茶碗等の遺物が出土しています。遺物の年代はいずれも16世紀代(小破片のため詳細な時期は不明)のものだとのことです。
また東側の土塁は盛り土で(写真参照)、西側のトレンチからは礎石列(写真参照。現時点で3個。石と石の間はちょうど90cmでした。)が出土しています。
昨今の華々しい調査成果を挙げている他県の城郭調査に比べると地味かも知れませんが、今回の調査が韮山城の本城部分の初の本格的調査で、東側土塁が削り出しではなく盛り土で造られており、また礎石列が発見されたのは驚きでした。

諸般の事情で直前のお知らせになってしまいましたが、お時間と興味のある方は是非お越しください。

    

 

 

 

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藤沢市でシンポジウム「上杉の城館」が開催されます

2020-01-16 06:18:38 | 講演会・シンポジウム情報

久々の投稿になってしまいました。すみません。本年もよろしくお願いいたします。

さて、2月1日(土)10時から、神奈川県藤沢市の「Fプレイス 労働会館ホール」にてシンポジウム「上杉の城館 ~大庭城を外から見る~」が開催されます。

藤沢市には「湘南の名城」ともいわれる大庭城跡が現在公園となって残されていますが、その大庭城を南関東の上杉氏関連の城郭である七沢城(神奈川県厚木市)、深大寺城(東京都世田谷区)、杉山城(埼玉県嵐山町)などと比較し、同城の関東の城郭史上での位置づけを明らかにしようというものです。このシンポジウムでは不肖私も戦国前期の城館の構造についてお話をさせていただきます。

西の方にお住まいの方には少々遠いですが、興味のある方、是非お越しください!

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台風19号による山中城の被害状況

2019-10-22 21:55:17 | 報告、その他お知らせ

10月12日(土)の夜、伊豆半島に上陸した台風19号は、大暴風雨を伴いながらその後関東南部から東北地方太平洋沖へ抜け、東日本各地に甚大な被害をもたらしました。

箱根方面も大きな被害を受けましたが、箱根山西側中腹にある山中城跡も例外ではなく、写真にあるように、曲輪や堀の法面の崩落、障子堀の一部破損、池への土砂流入、倒木など深刻な被害を被りました。特に西ノ丸の南側法面の崩落はひどい状況で、芝生や植栽を伴った土砂が幅広く崩落して障子堀を埋めてしまっています。

一刻も早い復旧を祈りたいところですが、これだけ大規模な被害ですと復旧までに相当な時間・労力・費用がかかりそうです。「クラウドファンディング」への応募など、できることから協力していければ、と思います。

 

        

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小田原城天守閣で特別展「伊勢宗瑞の時代」が開催されます

2019-10-06 07:06:53 | 展示会情報

またしても久々の投稿になってしまいました。すみません…。

伊勢宗瑞(北条早雲)没後500年を記念して、小田原城天守閣では10月12日(土)~12月10日(火)まで特別展「伊勢宗瑞の時代」が開催されます。

宗瑞が若き日を過ごした京都の寺院からの「応仁の乱」関連の出土遺物や、宗瑞が進出した伊豆・関東の城館跡から出土した遺物、関連の古文書類など様々な貴重な資料が展示されるようです。

12月1日(日)・15日(日)には関連のシンポジウムも開催されます。手前味噌ですみませんが、1日(日)の方では不肖私も発表させていただきます。

西の方にお住まいの方は少々遠いかも知れませんが、お時間のある方は是非足をお運びください。

 

 

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神奈川県伊勢原市の上粕屋・和田内遺跡の見学会に行ってきました

2019-07-16 00:29:37 | 県外の城郭の情報

かながわ考古学財団が神奈川県伊勢原市で行っている上粕屋・和田内遺跡で中世後期の「大溝」が出ているという情報を耳にし、7月13日(土)の現地説明会に行ってきました。

この遺跡では、写真にあるように平安時代の竪穴住居・掘立柱建物跡や、中世前期(鎌倉時代)の柱穴群が検出されていましたが、問題の「大溝」は調査区の北東部で検出されていました。規模は幅が約4m、深さが約2mで北西から南東方向に直線的に掘られ(傾斜は北西→南東方向)、断面形はほぼ「V」字状を呈しており、城郭用語で言えばいわゆる「薬研堀」と言ってもよい形状でした。

「大溝」からは遺物はほとんど出ておらず、層位的にみて鎌倉時代より新しく江戸時代初期より古い(江戸初期には完全に埋没していたとのこと)ということで、一応中世後期(室町~戦国時代)の遺構であろう、とのことでした。

この時代の相模国上粕屋といえば、太田道灌が殺害された場所として名高い扇谷上杉氏の「粕屋(糟屋)館」が思い浮かびます。同遺跡は確かに「道灌塚」にも近く、「粕屋館」に関連する堀という可能性もなくはありませんが、詳細な時期は不明で、付近に極楽寺という中世寺院もあったということで、にわかに断定はできない状況のようです。今後この付近の調査が進展し遺構の具体的性格が明らかになることを期待しています。

    

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