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2020年にはモーレツな量の半導体と、生産電力が必要だと知ってますか?

2018年09月10日 13時21分00秒 | 日記

 AIの「アルファ碁」が碁の名人に勝ったというニュースで、いよいよAI 人工頭脳の能力が上がったと、メディア報道が伝えた。。

 それ以降、世の中はAIの積極的な開発と採用が当然のように、各分野でAIの活用が行われていることを、伝えている。

 しかし湯之上 隆氏のコラムを読んで、「アルファ碁」のシステムが膨大な金額がかかり、結構な消費電力であることを知った。 改めて人間の能力が馬鹿にならず、省エネルギーの塊であることを、筆者は知った次第だ。

 今後もAIがどんどん進むとともに、半導体の需要がうなぎ上りに増え、半導体の供給能力と、電力需要の増大が懸念されるという。 人類がコンピュータの開発に成功し、ICからLSIにと進化し、その後も半導体の高性能化がどんどん進化しているが、いまや半導体は私たち生活に欠かせなくなっている。

 2020年には、半導体の生産に必要な電力量は、世界の電力量の4.9%、日本の電力量の1.475倍に相当することになるという。

 AIを活用した社会に住む我々は、大きな電力需要が必要だと知っておくことも重要だろう。

(JBプレスより貼り付け)

2020年に世界を襲う電力危機。震源地は半導体だ                ビッグデータのボトルネックは電力だった。                  2018.09.07                                 湯之上 隆

 東京五輪が開催される2020年には、ネットにつながるデバイスが500億個を超え、世界を1兆個のセンサが覆い尽すと言われている。 そして、これらネットデバイスやセンサのデータを世界中のデータセンタのサーバーにストレージし、このビッグデータを基に、ディープラーニング機能を持った人工知能(AI)が未来を予測して、その結果を、ビジネスはもちろん、スポーツや文化的な生活に役立てる時代がやってきた。

 最後に、ビッグデータが本格的に普及し、それにともなって半導体市場は史上空前の活況を帯びているが、電力供給がボトルネックとなって、飽和する可能性が高いことを論じる。

 
 2016年3月、グーグルが開発したディープラーニング機能を持ったAI「アルファ碁」が、人間のチャンピオンである李世ドルに4勝1敗で勝利した。 「向こう10年は、コンピュータは人間に勝てない」と言われていた囲碁で、いとも簡単にAIが勝ってしまったため、このニュースは世界を驚かせた。 そして、AIが大ブームとなり、今に至っている。

 しかし、アルファ碁は、途轍もなく高価なシステムであり、膨大な電力を食うAIであることが明らかになっている。

 アルファ碁には、1202個のCPUと176個のGPUが使われていた。CPUとは中央演算処理装置のことで、インテル製の高性能CPUなら10万円以上する。また、GPUは、米半導体メーカーNVIDIAが市場を独占している並列処理が得意なプロセッサで、1個100万円以上する。

つまりアルファ碁は、使用したチップだけで、(1202×10)+(176×100)=2億9620万円もする。

 そして、このアルファ碁は、25万Wの電力供給が必要である。さらに、アルファ碁は過去の棋譜などのデータベースを検索しながら最適解を見出していると思われるが、そのために1000台のサーバーが使われた。その電力は明示されていないが、恐らく100万W以上であると思われる。その根拠となるのが、日本最大のデータセンタ「TELEHOUSE TOKYO Tama 3」への供給電力量だ。「Tama 3」には1300台のサーバーが設置されており、そこに供給される電力が140万Wである(図3)。「Tama 3」は、グーグルのアルファ碁に必要とされたサーバーの数(1000台)とほぼ同じ規模なので、グーグルのアルファ碁に使われたサーバーへの供給電力は100万W以上と推測され、アルファ碁と合計すると、その電力は125万W以上なると考えられる。

(途中省略)

 続いて、2020年に半導体が何個製造されるかを見積もってみよう。半導体出荷個数は、2013年に7000億個に到達し、毎年250億個ずつ増大していることが分かる。それゆえ、2020年は、7000億個+(250億個×7)=8750億個(0.875兆個)になると計算できる。

  しかし、2020年に製造される半導体チップはこれだけでは済まない。 2020年には1兆個のセンサが世界を覆うと予想される。 1兆個のセンサには、それぞれ、センシングしたデータをプロセッシングするCPU(またはSOC)、メモリ、通信半導体が付帯されているはずである。 したがって、1兆個のセンサが世界を覆うということは、3兆個の半導体が製造されると考えてよい。 2016年からの5年間に3兆個の半導体が製造されるとすると、2020年には、0.6兆個の半導体が製造されることになる。

 以上を合計すると、2020年には、0.875+0.6=1.475兆個の半導体チップが製造されると計算できる。 前節で、半導体1チップを製造する電力量を1kWhと仮定したから、2020年に世界で半導体製造に必要な電力量は、1.475兆kWhになる。

 2020年に世界の総発電量は約30兆kWh、日本の総発電量は1兆kWhと予測されている。よって、世界の半導体製造に必要な電力量1.475兆kWhは、世界の電力量の4.9%、日本の電力量の1.475倍に相当することになる。

(以下省略)

(貼り付け終わり)


 



 


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