平然と嘘を述べる安倍首相に、日本の政治を任すというのは、気分の悪いことだ。

　加計学園が獣医学部を申請することを知った時期は、安倍首相が今まで国会で答弁していた時期よりはるか2年近く前であることが判明した。

　ただ安倍首相はその日には、加計理事長とは会っていないという。ただ確証は得られていないが、愛媛県の文書も、加計学園の関係者からの発言を忠実に書いているだけで、愛媛県の記事が嘘を記入していることにはならない。　安倍首相が早い段階から、獣医学部申請を知っていたことは間違いないだろう。

　ただ普通の人間なら、今まで述べてきた答弁は誤りであったと潔く言うのだが、安倍首相は異様に嘘を顔色一つ変えずに滔々としゃべる。　恐らく本人は嘘を自分の中では真実の事と信じ込んで話す、特殊な才能を持っているのかもしれない。

　森友学園問題でも、財務省内部から交渉過程の記録が、9百数十ページ分も公表された。

　前佐川長官も、完全に嘘をついていたことがこれで判明したが、この文書で昭惠夫人の関与を、籠池理事長が有利に利用し、財務省側が大阪府などの関係部署に森友学園の認可を急がせ、大幅な価格ダンピングを地中のごみ処理という理由をつけて、行った事が判明している。

　総理や妻が一切関係していなかったという、安倍首相答弁も嘘であることが判明した。

　明らかに、当初から安倍首相の関与が疑われていた二つの事件が、つぎつぎに明白になっても辞任しようとしない。

　嘘つきであっても首相の仕事はできると割り切っているのだろうか？　安倍首相はまことに不思議な人物だよ。

　だけど信用のおけない人物を首相にして、日本の政治を任すというのは、なんだか気分の良い事ではないねえ。