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歴史を正しく知る楽しさを、磯田 道史氏に学ぶ。

2016年05月18日 14時06分15秒 | 日記
 熊本地方の地震について、気象庁は観測史上初めての大地震と想定外のような発表をしていたが、歴史学者の磯田道史氏は、江戸時代の初期に熊本地方で大地震が続き、当時周辺の地域にあった城郭が壊れたという古文書の記録があることを、テレビで紹介されていた。

 またその数年前には東北三陸地方の大津波で大きな被害があったことも記録されており、熊本の数年後には愛媛などに地震が広がった記録があるという。

 現在の熊本地方の大地震は、古文書を読むと、発生してもおかしくない地震であったのだ。

 現代に生きる我々は、得てしてデータの記録に残っているマグニチュード○○という数字がなければ、信用しなくなってしまっているのではないだろうか。

 日本人の祖先が体験した記録を丹念に掘り起こす事、それが予想以上に生活の知恵になると筆者は思う。

 最近は磯田氏の古文書を基に作られた小説の映画化が盛んにヒットしている。

 代表作の「武士の家計簿」や「武士の献立」など、筆者も映画作品の方で見たが、江戸時代にはもはや武術は必要なくなりつつあった、武家の生活模様が興味深く描かれている。

 現代の我々の生活とまったく同じように、借金がかさんでお家取り潰しにならぬようにと、借金を減らすために、高価な家財道具や着物を売り払い、ひたすら倹約な生活を続ける。 そこにある姿は少々もの悲しいが、現代の我々の生活でも全く当てはまる現実の姿そのものだ。

 今度は「殿、利息でござる」が上映される。いやいやここ暫くは、磯田氏の江戸時代のヒストリーワールドの虜になりそうだ。(笑)

(ウイキペディアより貼り付け)

 磯田 道史(いそだ みちふみ 1970年12月24日)は、日本の歴史学者(日本近世・近代史・日本社会経済史)。国際日本文化研究センター准教授

(詳細の経歴は省略)

 2003年の著作『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』で第2回新潮ドキュメント賞、2010年には森田芳光監督によって『武士の家計簿』として映画化された。2010年、「専門分野である歴史を視聴者にわかりやすく解説し、放送文化の向上と地域活性化に貢献した」として第15回NHK地域放送文化賞。2015年、『天災から日本史を読みなおす』で第63回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞する。

逸話

 磯田は大学時代に古道具の露天市で保守系政治家・斎藤隆夫の「第七十五帝国議会去感」と書かれた色紙を偶然みつけ、時流に抗して正論を演説し、帝国議会を追われた斎藤が「百年青史の上を看ることを請う」と記しているのを「読んで涙が出てきた。斎藤は『百年後の歴史の上』をみて国を誤らぬよう命がけで自説を述べたのだ。自分は歴史家の卵だ。自分がきちんと歴史を書かねば正しいことをして不遇に終わった人物は犬死にになる、と思った」と語っている(2009年8月28日・読売新聞「古今をちこち」)。

 また、磯田は歴史時代の地震津波を研究する「歴史地震研究会」の会員でもある。「今後も、この島国ではしばらく地震が続くかもしれない。私も何かしなくてはいけない」(2011年5月7日・産経新聞「地震記録から見た震災」)。

 磯田の先祖は岡山鴨方藩の重臣で、五代前の祖先は池田侯の師・磯田郡次兵衛由道で甥にあたる東京歯科大学創立者・高山紀斎に儒学を教えた(「高山紀齋の生涯」東京歯科大学同窓会報第398号より)。東京歯科大学客員教授でもある。

(貼り付け終わり)