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米国政策の『国内回帰』を主張する「スーパーパワー」著者イアン・ブレマー氏

2015年05月20日 15時13分49秒 | 日記
 20日早朝のNHKニュースを、筆者は食事をしながら見ていることが多いのだが、米国で「スーパーパワー=超大国」という本が関心を呼んでいると言う紹介ニュースに興味を持った。

 著者は国際政治学者イアン・ブレマー氏だという。

 最近のアメリカは中東に於いても、覇権力を失い混乱を招いてばかりいるように見える。

 アジアに於いても、中国と覇権のパワーが拮抗してきており、かっての米国の勢いが感じられない状況だ。

 米国の国際的な覇権力の低下は世界各国の認識しているところだろう。

 このような状況のなかで、イアン・ブレマー氏は米国が海外に覇権を求めるのではなく、米国国内の政策に力を入れるべきだと提言している。

 確かに、かってのアメリカは、豊かな中産階級層が羨むばかりの生活を謳歌していた時代があった。

 そこには豊かさと平和と文化が華やぎ、諸外国の人達の憬れの国であった。

 しかし今はどうであろうか。一部の超富裕層と多くの貧困層に分断され、中間層が消滅している。

 学校教育やインフラの低下も甚だしい。

 このようなアメリカの現実に魅力を感じなくなっている人達が多い事も実感できる。

 そして最近ではテロとの戦いでも成功しているようには見えない。

 プレマー氏は、国内政治に思い切って回帰すべきで、『まずは国内の格差や人種差別の問題などを解決し、国を立て直すことが外交力の復活にもつながると強調し、「国内回帰」を支持する考えを明らかにしました』

 オバマ大統領の次期候補者選びの時期が到来し、次期大統領の政策に大きな示竣を与える本となりそうだ。、もちろん米国の変化が顕著になると、日本も大きな影響を受ける事になろう。


(NHK News Web より貼り付け)

超大国アメリカの行方 1冊の本が関心呼ぶ
5月20日

 超大国アメリカはどこへ向かうのか、アメリカが今後取りうる外交戦略の選択肢を記した1冊の本が関心を呼んでいます。

 この本は、アメリカで19日に発売された「スーパーパワー=超大国」で、著者はアメリカの相対的な地位の低下によって到来する「リーダーなき世界」を「Gゼロ」と名付けたことで知られる国際政治学者イアン・ブレマー氏です。

 ブレマー氏は本の中で、アメリカが今後取りうる外交戦略について3つの選択肢を挙げています。1つ目は、国際情勢に積極的に関わる「積極関与」で、世界の警察官を目指してアメリカ主導の国際秩序を維持し、民主主義や人権などアメリカの価値観を広げる外交も展開します。

 2つ目は「限定関与」で、世界の警察官をやめ、価値観を広げる外交も行わず、国外への関与は経済的な利益に関わるケースにとどめるという選択肢です。

 3つ目は「国内回帰」で、資金をまず国内の学校教育や道路などのインフラに投資し、国内の社会基盤を作り直し再生させることでアメリカ自身の価値を高めるべきだとしています。

 ブレマー氏はNHKのインタビューで、「3つの選択肢どれを選んでも世界はGゼロに向かっていて、さらに不透明になる。問題は、そうしたなかでアメリカがどう行動すべきかということだ」と指摘。そのうえで「他国に価値観を押しつけても、うまくいかない。アメリカみずからが国内でお手本を示すべきだ」と述べ、まずは国内の格差や人種差別の問題などを解決し、国を立て直すことが外交力の復活にもつながると強調し、「国内回帰」を支持する考えを明らかにしました。

 一方でブレマー氏は、来年の大統領選挙に向けて議論を巻き起こすことが目的とも述べており、今後、本格化する選挙戦で、どのような議論が交わされるのか、日本にも大きな影響を与えるアメリカの外交の行方を注意してみていく必要がありそうです。

(貼り付け終わり)