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安倍首相の中南米訪問より、もっと大事な政策を忘れていませんか?

2014年07月26日 13時08分12秒 | 日記
 我らが安倍首相は、昨日からメキシコ、コロンビア、ブラジル等中南米を10日間かけて訪問に出かけた。

 号泣した野々宮議員の出張は、どうやら殆どがカラ出張のようであったが、安倍首相は政府専用機で旅立っているため、その成果を期待しようとは思う。

 ただし、隣国中国がかなり前から行っている、アフリカ、南米や中東など各国への、インフラ投資や経済提携などの活動は盛んであり、その提示額も巨大な為、安倍ちゃんの動きは後追いに見えて仕方がない。

 しかも安倍首相は、中国囲い込みを相変わらず主眼においているため、肝心の中国や韓国との対話は一向に進む訳がない。

 韓国に訪問した枡添東京都知事も、朴大統領と会うところまでは出来たが、結局慰安婦問題が人権侵害に話が国際的にエスカレートしてしまっている現段階では、枡添知事もその後は立ち往生だ。

 世の中、ウクライナでの戦乱にマレーシア航空機の撃墜事件が絡み、中東ではイスラエルのガザ地区侵攻で、800名を超える多くの犠牲者が出ており、イラクやアフガニスタンも火がくすぶったままだ。

 まあはっきり言って、東アジアはそれらと比較すると相対的には平和に見えるくらいだ。

 安倍首相の行っている、中国囲い込みの戦略外交は、筆者から見るとなんだか、はた迷惑な気がしてしまう。

 結局経済的な支援だ何だと、お土産持参のため、相手国ももろには避けないであろうが、この時期に行う外交としては、どこかピント外れのきらいがある。

 北朝鮮の拉致被害者の救済交渉も、実績が上がれば大いに結構であるが、どうも安倍政権の支持率向上のために行っているように見えるのが、なんとも被害者家族にとっては、素直に喜べないところだと思う。

 やたらとあちこち出かけるのも結構だが、日本の内部に抱えている大問題、急速な高齢者増加と、少子化へのブレーキ対策を地道に行わないと、人口減少がどんどん進む日本で、今更成長戦略でもなかろうと筆者は思ってしまうよ。

 筆者は、このブログで何度も書いているように、GDPで一位二位の米国、中国は人口も多く、米国などは今でも移民の受け入れを拒んでいない。中国は13億人と言われる人口を抱え、都市部農村部の格差問題があるが、国民の所得は増加傾向にある。

 各国とも、色々問題を抱えていても、やはり国民の消費パワーが旺盛でなければ、国の成長戦略も絵にかいたモチに終わる。

 日本は税収と財政の確保のため、今後も色々と増税策が検討されているようだし、年金や医療費の削減に、あの手この手を打つようだが、殆んどの策が国民の消費パワーの削り落しに繋がっている面があり、成長戦略の実現がより悲観的にならざるをえないのではなかろうか?