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おかしなTPPになぜ参加?

2013年03月15日 11時02分20秒 | 日記
 15日の東京新聞の一面に、米国に輸出する乗用車の関税は5年超期間2.5%、トラックは10年超25%の関税を続けることに日本政府が同意していると報じている。(読売、朝日、日経、産経などはどこにも記事がなし。)
 恐らくトヨタやホンダなどは、TPP参加で米国向けの輸出の関税がゼロになり、有利になると思っていたはず。こんなTPPならじっくりとFTA交渉でもしたほうがよっぽどましな結果になるのにね。

 米国の自動車メーカーがTPPへの日本の参加を拒否していたのは、実はこの関税撤廃が彼らの米国内の販売活動に脅威を与える事が目に見えていたからだ。
 ピックアップトラックは米国自動車メーカーの大収益源であり、日本メーカー勢にこれ以上市場を荒らされたくないという生命線なのだ。
 そのために関税摩擦を起こさないように、日本メーカーも従来から25%の関税を黙認していたのだ。

 何のためのTPPなのだ?本来は対等に関税ゼロにする契約なのではないか?
 これで日本の農産物も恐らく関税ゼロをまぬがれるという思惑かもしれないが。恐らく安倍首相は意気揚々と、日本の農業を守りましたと得意げに喋るのでしょう。

 しかし、重要なのは米国は保険や郵貯を標的にしていることを忘れてはならない。
 日本の健康保険制度や共済保険などの存在が、米国の保険会社が日本で思う存分営業活動が出来ないと、執拗に廃止や大幅な変更を求めてくる事であろう。
 これらの国民にとっての有利な制度こそ、安倍首相は米国にはっきりと現状のままの存続を主張できなければ、TPP参加の意義も無い。

 結局グローバル経済とは世界標準を意味する言葉ではなく、あくまでアメリカ流の標準を飲めということである。
 さあ皆さん、覚悟して米国流の生き方を学びましょう。豊かな国民はごくごく一部で、99%の国民は極貧に苛まれる社会。本当に良い社会ではありませんか。カネがなければ医療から見放され、生活保障もどんどん受けづらくなっていますね。
 良いじゃないですか。その辺で飢え死にするか、やけっぱちで金持ちの家を襲撃するか。アー悲惨なガードマンばかり必要な社会になりそう。
 日本は銃を持てないからまだましか。アメリカの銃による殺人事件など日常茶飯事。新聞記事にもならないからね。

 国民総中流社会を目指していた池田隼人や田中角栄さんの時代が羨ましいって?
 今更遅いよ。こうなって行くのも、皆さんが大好きだった小泉純一郎や竹中路線を容認してきたからね。
 今でも彼の息子さんがステキーと手を振っているのだからね。

 皆さんが政府のやり方に厳しい批判の目を持たなかったからですよ。