ジジババのたわごと

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不可解な逮捕取りやめと不起訴

2019年12月21日 | Weblog
「これだけ明確なのに、どうして刑事裁判にならなかったのだろうか?」
伊藤詩織さんのレイプ判決を聞いて、不思議でならなかった。

「酩酊状態にあって意識のない原告に対し、合意のないまま性行為に及んだ。意識を回復して性行為を拒絶したあとも体を押さえつけて性行為を継続しようとした」として、東京地裁は元TBSワシントン支局長だった山口敬之氏に慰謝料など約330万円の支払いを命じた。



ジャーナリストの伊藤詩織さんは、就職相談のために一時帰国中だった山口氏と食事に行き飲酒をした。
2軒目に入った寿司屋で記憶を失ったという。
レイプドラッグで昏睡させられた疑いもあるようだ。
レイプドラッグというのは、相手の飲み物などにこっそり混ぜ、性暴行をするために使うドラッグである。

ホテルに到着し、山口さんに引きずられるようにして降車したことや、ホテルの部屋に向かう間、足元がふらついていて山口さんに支えられる状態だったことを、第三者のタクシー運転手やベルボーイが証言しており、防犯カメラにも映っている。
裁判所も事実として認めているという。

ホテルから出た伊藤さんは、産婦人科でアフターピル(避妊に失敗したときの緊急ピル)の処方を受け、友人に被害を相談し、警察にも相談し性的暴行を受けたと告訴した。

高輪署が準強姦容疑で告訴状を受理し、東京地裁から逮捕状をとった。
ところが高輪署員が成田空港で、帰国する山口氏を待ち構えていたところ、当時の警視庁刑事部長だった中村格氏(現・警察庁長官官房長)の指示で保留になった。
中村格氏は菅官房長官の元の秘書官ある。


不自然なのは、ここまで証拠が揃った事件なのに、逮捕状が握り潰されたことである。
一度出され逮捕状の執行をストップすることはあり得ないことだという。

さらにはそのあと、嫌疑不十分という理由で山口氏は不起訴となっている。
しかも高輪署の捜査員は担当から外されてしまったという。

警察上層部が山口氏を守ろうとしたのはなぜなのか?
山口氏が安倍首相を礼賛する本を書いたりして政権に近いジャーナリストとして知られており、官邸からの働き掛けがあったのは間違いないとみられている。

山口氏は伊藤さんが性行為に同意していたと主張し、名誉やプライバシーが傷つけられたとして、伊藤さんに1億3000万円の損害賠償を求める、といういやがらの反訴を起こしているが今回の判決では退けられた。


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