かわ遊び・やま遊び雑記

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クニマス再発見のニュース 写真を入手

2010年12月17日 | ヒメマス釣り

絶滅したと思われていたクニマスが70年ぶりに西湖で再発見されました。特にあの「さかなクン」が発見したということで、さらに凄いことになっていますね。

そして、友人の葱さんが2007年10月に本栖湖で釣った(当時、黒っぽいので変だなぁと思って、わざわざ写真を撮ったそうです。)クロマスと呼ばれる魚の写真を貰うことができました。彼に言わせると「本栖湖の方が多いかも」と・・・本栖湖にもいるのかなぁ。
もしこれがそうだったら、彼はクニマス発見に賞金がかかっていたのを知っていたのに惜しいことをしましたね。でも98年までだった・・・(葱さんのHP)

クニマスはベニマスの亜種で陸封型の魚で田沢湖の固有種だったのですが、人為的に強酸性水を引き込んだために絶滅してしまいました。そして絶滅する前に国内の幾つかの湖に移植されていて西湖もその一つだったのだそうです。
同じベニマスの陸封型で亜種のヒメマスに似ていると言うことで「さかなクン」はヒメマスを参考にクニマスのイラストを描こうと思って取り寄せた西湖のヒメマスがクニマスではないかと気がついたのだそうです。
クニマスはヒメマスに比べ全体に黒っぽく、瞳孔や鼻孔が大きく、体表や鰭に黒斑が無く、成熟したオスでも「鼻曲がり」にならないのだそうです。体色が黒っぽいため西湖や本栖湖ではクロマスと呼ばれているそうです。(下の写真はヒメマスの雄です。鼻が曲がっていますね。鰭に黒斑もあります。)


私もヒメマス釣りをするので気になるニュースで、発見された西湖でもヒメマス釣りが盛んに行われています。釣り人は多分クニマスとは気がつかないまま釣っていたのだろうなぁ・・・と思いますが、今後、貴重種だからと制限がかかるのでしょうか、そしてヒメマスとの交雑は無いのだろうか・・・と疑問は尽きません。


さらに、もう一つ思ったことは「人為的な行為で滅ぼしたクニマスが、人為的な移植で生き残っていたという皮肉」です。

先日も、この
拙ブログの「種の旅立ち5」のなかに「種子散布型をいろいろ書いてきましたが、最近生まれた人間散布型を忘れていました。これが、一番恐ろしい・・・何処へでも短時間で散布し、生態系をも破壊してしまう。」と書きましたが・・・
植物と魚では違うかもしれませんが、人為的な移植が種の保存に役立ったということになったのですね。そして西湖では立派に自然繁殖をして生態系に馴染んでしまったのですから、70数年という歳月をかけて新しい自然生態系になったと言うことなのでしょうか。
こう考えてくると「一概に人為的な改変は良くないと言えなくなってしまうのか?」・・・わからなくなってしまいました。
それに、私が釣りの対象としているアユもワカサギも渓流魚も稚魚放流や卵放流だし・・・偉そうなことは言えませんね。


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2 コメント

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Unknown (mura)
2010-12-17 18:28:51
このブログを読みながら、へぇーッ、そんなことが許されるのか・・・ と驚きました。
植物の種子なんかが、靴についてくるからと、山に入るときに、水の中を通されることってありますよね??
それだけ注意されている時に、『~~人為的に強酸性水を引き込んだために絶滅してしまいました。
そして絶滅する前に国内の幾つかの湖に移植されていて西湖もその一つだったのだそうです。』
素人の私には、これこそ生態系を破壊するのではないかと思っていたのですが・・・
でも、結果的には残っていてくれて良かったですね~。
何が正しくて、何が間違っているのか、最近色々なところで戸惑うことが多いです。
Unknown (koizumi)
2010-12-17 23:12:16
70年以上前の戦中ですから殖産興業の方が大切だったのでしょうね。

現在でも関西系のホタルを関東で放流したり、日本海系の鮎を太平洋側に放流したりしているのが気になります。

林業などの世界では地域特有のDNAを考えながら植栽をするようになってきています。
そろそろ、こういったルールを確立すべきなのでしょうね。

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