先日の「関東森林管理局 森林・林業技術等交流発表会」でもう一つの気になったテーマは「森林における放射性物質(セシウム・Cs)の動向」などCs関係・・・
特に心配なのは「落葉層を取り払ってしまえば除染できるのか?」、また「森林から水に溶けだして生活圏に移動するのかどうか?」などなど・・・
森林総研の知見では「森林土壌の細かな粒子に吸着され、結びつきが強いので水には容易に溶け出さない」ということです。前回の湖水の放射性セシウムが湖底の泥に吸着されているという結果と同じですね・・・でも、そう言うことは土壌表層に長い期間留まって放射線を出し続けるということなのです。
もう一つの興味深い知見・・・事故当初は68%~75%が葉や枝、樹皮、落葉層にあった放射性セシウムの多くが土壌に移行し土壌中に四分の3近く存在するということです。
そして土壌の深さによる線量率・・・
さらに空間線量が気候によって変わるという事実・・・雨水によって流れ出すのではなく遮蔽されるようです。
放射性セシウムの動向は分かりつつあるけど、問題は人間が作り出した害毒を人間の技術で消し去ることができないという事実なのです。こうなると「機心」という言葉を思い出してしまうのです・・・
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