日本舞踊 西川鯉男 お稽古場

伝統芸能の日舞を楽しく学ぶお稽古場の雰囲気をお伝えしたいと思います。鯉絵の「独り言」も織り交ぜて、、、

清元 花わかしゅ

2021-04-20 23:23:39 | 日本舞踊

「第二回鯉男会」初演のこの曲は、西川鯉男の手で送り出された新作の中でもひときわ輝きを放つ人気の演目です。

藤舎呂船氏作調の小気味よい鼓が響く中、立ち現れるのはこの世の春を一身に体現した若衆一人。

槍を手に四季を愛で踊るその姿は美しい一幅の絵そのもの。

どこまでも爽やかにすっきりとした舞台面には、緑の風が吹き渡るようです。

 

西川はつ文 名披露目

未だ20代の創作意欲に燃える父鯉男が「立ち役で引き抜きをしたい」と祖父の小島二朔に作詞を

後に人間国宝となる清元榮三郎氏に作曲を、鼓の師である先々代の藤舎呂船師に作調をお願いしてできた演目です。

美人で様子の良い、すっきりとした立ち役好きのはつ文さんの名披露目にピッタリとこの演目を推薦しました。

すると二枚扇や槍の激しい踊りより、何でもないように見える春の長閑な若衆らしい所の色気に苦心する事になったのです。

よくお稽古しましたね、そして見事、踊り分けて、師匠の目論見通り、とても綺麗な若衆でした。

「もっと踊りが上手くなりたい!今回の舞台で強く思うようになりました」そんなはつ文さんの今後が楽しみです。

 

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長唄 京鹿子娘道成寺

2021-04-20 22:41:42 | 日本舞踊

所化には大坊主を西川鯉匠(流星)、渡部さん(忠信)の男性陣にお願いしました。

西川はつ桐(英執着獅子)、富澤さん(静御前)には自分の出し物とは全く違う踊りで楽しそうでした。

齋藤さんは所化のリーダーをお願いして、立ち座り、入れ替わりのきっかけ作り、お稽古の連絡をお任せし、助かりました。卒論の締め切りと当日が迫っていたけど、皆に大丈夫と言われての出演でした。

永田さんはセンターをお願いし、国劇部の公演が無くなった年に、思い出に残る舞台に立ててよかったと思います。

須田さんも立ち役のはずの公演が出来ず、その熱い思いをきちんとした楷書の踊りに反映できました。

天田さんは忙しく月に2回のお稽古でしたが、気合を入れて頑張って4回通ってくれました。おかげでベストの舞台でした。

野呂さんは入門一年、「出ちゃう?」とお誘いして、見事!先輩方に付いてシッカリ踊ってました。

田部さんはやっぱり入門ほぼ1年、宝塚好きとお聞きしてたので、舞台出演は良い経験と思って下さるだろうとお誘いしました。不規則なお仕事なのにお稽古をよく合せてくださいました。

学生、社会人混じってのお稽古日設定は大変でしたが、皆の熱意で何とか乗り切れました。

当日の出来栄えは揃っていて、きちんと踊れて、嬉しくて、実は私、密かに涙ぐんじゃいました。

 

 

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