ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

あなたガンバって!

2014年09月19日 | えっせー
 毎日病院へ行くのは、刺激の少ない病院生活なので、夫の認知症の進行を抑える
ように努力しているからだ。音楽を聞かせたり、地下の食堂へコーヒーを飲みに
行ったり、昔の写真を見せたり、家であった出来事を話したり、早口言葉を
2人で言ったり、指の体操をしたりなどなど・・・
 できるだけ長い時間夫の傍にいるようにしているが、前回の入院の時は体調も
悪かったので、ほとんど寝てばかりいたので、すっかり脚が萎えてしまい、トイレ
も一人で行けなくなった。そのため元気で入院した今回は、できるだけ彼を歩かせ
るようにしている。廊下ばかり歩いても飽きるので、このところ屋上を歩くように
している。

2周だけ二人で歩き「さあこれから一人で歩いて、私見ているから」と言うと
点滴棒を引きずって一人で歩きだしたが、歩くことが絶対に必要なのは彼も十分
認識しているが、何しろ認知症だから短期記憶ができず覚えていない。
 そのため、病院に行く度に私は夫を誘って、脚を衰えさせないために、屋上を歩く
ようにしている。今日は屋上を8周約13分点滴棒を持って歩いた夫は、それなり
に頑張ったが、病室に戻るとすぐに夕食だった。
 カーテンを全部引くと完全な密室になる、昨日は「手術成功の前祝い」を2人で
しようと、夫の好きな料理を3点つくり、お寿司と、缶ビールを密かに持ち込んだ。
「手術がうまく行って、元気になった家に帰れるように」と、2人でそっと乾杯した。
 一日も欠かさず病院へ通っているが、私は一度でも「面倒くさいな」
とか「嫌だな」など思ったことがないのは、妻としてきっと幸せなのだろう。
 手術のために準備入院して1週間、明日はいよいよ胆のう摘出の手術を受けるが
息子も娘も付き添ってくれるようで心強い。
※ 屋上を歩く夫


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