ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

最後のバースデイ祝い

2016年12月03日 | えっせー
スペインへ行って、毎年二人だけで乾杯が出来なかった誕生日が同じ
ピアニストの心友と渋谷で4時に待ち合わせた。
 小田急線の経堂に住んでいたが、実家のある横須賀へ引っ越してから
会うことが少なくなった。そのため時間も早めに設定した。
 一度は諦めたピアノを探して、今月パリへ発つ彼女がとても羨ましい。
今パリはクリスマスシーズン、何年か前一緒に行ったのは多分今頃かも・・・
あのとき万難を排して行って良かった!今日はどんな話題になるだろう?
 プレゼント交換もあるし、洗いざらい話せる心友と会うのはとても
楽しみだ。

 人生には何度かのチャンスがあり、それを上手に掴まえた人が満足できる
一生だと思う。私自身はいつも時代の先端を行き、チャンスは逃したことは
おそらくなかったと思う。でも連れ合いの病気で海外旅行などできなくなった。
 どうしても行きたくて一人で行ったマチュピツ、エキセントリックなほど
淋しがりの私なのに、あの時夫はまだ正常だった。
 今朝目覚めた途端に彼はこう言った。「もうすぐ3月なの?」と・・・
 でも会話もふつうにできるし、自分のことはほとんどできるし、明るく
穏やかで、私をからかうのは間髪入れず鋭い。
 昨夜も友人達が迎えに来て飲みに行ったが、送り迎えしても誘ってくれる夫は
やはり「認知症優等生」に違いない。今いる自分の立場は、かなり恵まれてい
るのだろうと、朝から感謝できた。

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