ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

妻と言う名の生き物

2016年03月24日 | えっせー
 私のような老妻になると、何となく惰性で長年一緒に暮らして
いるだけだと感じる人が多いかも知れない。
 また夫婦は空気のような存在だと言われるが、私は決してそうと
は思わないし、最も存在感があると思うし、たとえ認知症とは言え
尊敬できるベターハーフだ。これから一緒に暮らせる残り時間は
どんどんは少なくなると思うから、その時間がとても大切で、でき
るだけ長く一緒にいたいと思う。

 認知症と診断されてから満5年過ぎたが、「認知症優等生」の夫は
言語障害で言葉が幼稚な私を、「あんたは心も言葉も子供だね。」と
瞬時にからかうのはとても楽しいらしい。
 でも、今でもふつうに会話ができるのは、私にとっては何より嬉しい
ことだ。毎晩私達の夕食はビールだが、私と違ってかなり味覚に敏感な
夫に、満足できるような食事を心がけているが、彼が「美味しい」と
言うことはあまりない。今夜もエビといんげんのサラダにしたが
エビの味があまりなかったため、ドレッシングを工夫したが、美味し
くなかったようで、少々ガッカリする。
 
 最近は果物は食べないし、野菜を時々残すことが多いので、それらは
体に必要だから食べてねと、言い含めているが、本当はあまり好き
ではないのかも知れない。いつも夫が満足できるものをつくりたいと
思っている。久し振りに枝豆を沢山入れたシューマイをつくったが
イマイチで夫は美味しいとは言わなかった。
 毎日栄養バランスを考え献立をつくるが、なかなか及第点がないのは
私がセンスが悪いのだろう。でも献立を考えるのが結構楽しい。
 妻とはもしかしたら、そんな生き物なのかも知れないけど、これは
私だけかしら?
 


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