ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

認知症の夫を介護して5年

2016年02月02日 | えっせー
 ☆ 夫が中心の毎日だけれど 
 現在でも日常会話は普通にできるのが、私にとっては随分救
われる思いだ。ことに言語障害の私をからかうのは、まさしく
「間髪入れず」で、週一回通っているデイホームでやる、クロス
ワードハズル、ことわざに文字を入れるテストは,毎回100点満点だ。
そう捉えると、頭はあまり劣化しているとは思えないが。
昔のことはハッキリ覚えているが、短期記憶はほとんどできず、たった
5分前の事も忘れるので、とても一人では生活できないと思う。
そのため、いくら心理のプロとは言え、ホンネではどうしようもなく
辛い気分になることもしばしばある。

 無論理解力も、創造性もないに等しく、唯「瞬間だけは理解
できる」実情だ。でも、力仕事は必ずやってくれるし、メカに
弱い私ができないことも、時にはやってくれることもある。
 さらに着替え、入浴、食事などはすべて一人でできるし、いつも
精神状態は安定している「認知症優等生」であるのは間違いない。
 でも、治療は受けていても、それは進行を抑えるだけで、決して
治る訳ではない。今はひたすら夫のメンタリティのために、機嫌
良く過ごせるように考えて、工夫するしかない。
 幸い私はまだかなり自由に動けるので、夫にできるだけ美味し
いものを食べさせ、反論しないようにしたり、同調したりする
よう努力をしているが…
 
 彼のこれから「認知症を進行を抑えるため」、また、自分の年齢を
叩き台にし「若さと健康をキープするため」努力と工夫が、今の
私の目標であり原動力だ。でもそんな努力を一体いつまで継続でき
るのだろう?ときには「ワアー!」と大声を出しながら、大好きな
ロックンロールて踊り狂いたいけれど、今はその踊り狂えるダンス
スタジオもない。平常心、幸福感、感謝、思いやりとやさしさなど
本来我儘な自分を絶えず欺瞞状態?にしているが、これをいつまで
続けられることだろう?ハッキリ言ってあまり自信がない。

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