ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

タイミングよく6年半前投稿した記事が浮上したのでびっくり!

2015年05月03日 | えっせー
 ☆こんな不思議なことがあるなんて・・・
 心理学について書いていたとき、何気なく見たら何年も前に書いた投稿記事が3位になっていて「こんなことあるのかしら!?」と、本当に驚きました。
 これはきっと毎日読んでいて下さる方に、「その経験をお話したら」と、もしかしたら、神様の啓示かしらと感じて、再投稿いたしました。

  シュタルト療法のセミナーを受けて 2
   2009年09月05日 | Weblog
  ☆ わたしの個人ワーク
 先生に指示され恐る恐るホットシートに座ったわたしに、「あなたが持って
いる問題は何ですか?」と聞かれた。「わたしはとても淋しがりで臆病です。
暗闇はとても怖いし、一人でいて淋しくなると、息が苦しくなります」
と言っているが、これは今で言うと過呼吸症候群の状態だ。
 すると次から次にと先生から「今何を感じていますか?」などの質問があり
それに答えると「同じ言葉を誰かに言いなさい」するとわたしは即「00さん
わたしは今……」とくり返すが、「じっと目を見て、あなたは今天井を見たで
しょ。せっかく開きかけた心のドアがまた閉まっている」と厳しく指摘される。
 考えないで、今感じていることだけが条件だが、それがなかなか大変だった。
それをくり返していると、だんだん感情が昂ぶってくる。
 やはりワークを受けた人がほとんどそうであったが、わたしも同じように
中ほどではかなり激しく泣いていた。
 
 終わった後に、大勢に抱きしめられたが、一緒に受講した人達からの感想が
いろいろあった。「まるで5歳の女の子のようだったね」
「あなたはダンサーでしょ。いつも人に見られるのが仕事だから、自分から
人を近づけたり、離したりするポーズがクセになったのかも…」
「泣いているときは凄く可愛かったし、僕も一緒に泣きたかった」
「勇気を出して、自分をさらけ出したのが羨ましかった」
「解放された能里子さんは凄く魅力的だった」などなど。
 通訳の男性の声が大きく、すべてを聞き取れなかったが、この他にも沢山の
忌憚のないコメントがあった。
 
 その日の個人ワークが、今まで「自分では分からなかった内面と出会い」、また
「大変大きな気づき」を得られたと思う。泣きじゃくりながらも、先生の質問に
一所懸命答えていた自分が思い出され、あの日の情景がありありと蘇った。
 それからもさまざまな心理療法を学んだが、わたしの根底に流れている考えや
価値観はやはり、あの実存的な「ゲシュタルト療法の理論」だと感じている。
 いろいろな勉強をしたお陰で、まるでガラス細工のように、過敏で神経症的な
資質はかなり少なくなったが、今でもわたしの中に現存しているのは事実だ。
 でも、それらの要因が、心理カウンセラーとしては有利であるのは確かで
マイナス面も、必ずしも悪いことではないと実感している。
 
 大昔の自分と出会って、心の中にさまざまな思い出と、懐かしさとがクロス
オーバーしたが、でも、いつも懸命に学んでいた自分が健気で、たまらなく愛しく
なった。わたしがワークを受けたのは1982年7月だった。
 それににしても……あのとき一緒に受講した先生方は、すでに何人も亡く
なられ、またわたしも老人になった。

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心理学、この興味深きもの 

2015年05月03日 | えっせー
 ☆ あまりに奥が深い学門
 私が心理学と初めて接したのは「催眠心理学」だったが、それは個人指導
だった。それから他人とは随分違う自分自身をもっと知りたくて、心理学の
基礎から勉強しようと、初めて入ったのが上智大学の心理学講座だった。
 その時の講座の教授が「カウンセラーはいくら勉強してもなれない人があり
それは人それぞれ持っている資質の違いだ」とおっしゃったが、「私はカウン
セラーの資質は十分ある」と感じたで嬉しかったのは、ハッキリ覚えている。
 学んでみて「これほど面白い学問はない」と思い、「カウンセリング入門」
から、さまざまな心理療法をいろいろとも勉強したが、勉強すればするほど
心理学が楽しくなった。それからある大学などの心理学関係機関や、小さなグ
ル-ープでも、さまざまな「心理療法」のセッションなど、一体どれほど学習
したことだろうか。そんな会の催しには、私が必ずダンスを指導し重宝がられた。
 
 心理学は雑学と言っても良いので、何を学んでも本当に興味深く楽しかった。
それから二年ほどして、私の記憶に間違えなければ、日本に初めて紹介された
「ゲシュタルト療法」を、アメリカ人の女性「リッキー・ウオルフ先生」に
東大病院の一室で学んだ。毎週夜6か月間で、それはかなり高価だったと思う。
 九州医大についで東大で初めてできた「心療内科」の教授になられたI先生や
東大の助教授だったH先生の他、精神科医、外科医、ケースワーカー、心理カウ
ンセラーなど、私を除いては、知識人ばかりの男女同数少人数クラスだった。
 その講座はすべて同時通訳の英語で行われたが、日本でも最高のレベルの先生方
と一緒に受けたセミナーは、長年心理学や心理療法を学んだお陰で、すべて理解
できエキサイティングで、大変刺激的だった。
 そのワークショップは驚くほどハードで、個人セッションでは全員が泣かさ
れたが、最高の地位の男性達が号泣する姿を見て、「私だけでなく、誰にでも
問題意識はあるのだ」と、「心の奥の不可解さ」に気づいたのも忘れない。
 その個人ワークは録音して一人づつ下さったが、泣きじゃくりながら、しどろ
もどろに答えている、まだ若かった自分のテープは、今でも大切に持っている。
 
 色々と学んだお陰で、世界的に有名なS教授とご一緒に、海外の国際心理学会
に何度も出席し、学者でもない私が「第5回世界心理治療学会」で、プレゼンが
できたのだ。私がご教示受けた先生方のほとんどは、亡くなられたが、高齢に
して未だに未成熟な自分は別格としても、心の奥は複雑で難解で良く分からない。
 だからこそ、今でも魅かれるのかも知れない。
 昨年も「フロイドの深層心理学」を学んだが、私の心理学の探究は、これか
らもずっと続けていくことだろう。
 
 ※ これを今日投稿するつもりでしたら、何と不思議なことに私のブログの
人気記事の3番目に、2009年にゲシュタルト療法のワークを受け投稿した
のが3位に浮上していて、全身総毛立ちました。
 こんなことってあるんでしょうか?それは何度かに分けて投稿したようで
私の個人ワークの場面でしたが、自分ではすっかり忘れていました。
 これも何かのお導き?かもと感じましたが、長くなるので明日投稿いたしますね。素のままの小池能里子が出ていますが、歳だけは重ねても、大昔とあまり成長して
いない自分と、再び対面して少々複雑な思いですが・・・

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